画像引用:https://www.sbbit.jp/
この記事は、ひろゆきさんの書籍「1%の努力」の紹介、第2弾です。
前回は、チャンスを掴むには片手を空けておくことや、人生にとって重要な“大きな岩”について解説しました。
今回は、もう少し実践的な内容を取り上げます。
これを読めば、ひろゆきさんらしい「努力の無駄づかいをなくし、より早く目標に向かう思考法」を知ることができますよ。
1. それは修復可能か?
これは、無駄な行動をしないように取捨選択するときの思考法です。
日々行動していく中で、あれもこれもと大事なことが多すぎて、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう人も多いですよね。
そんな時は、優先順位をはっきりさせると、人生は生きやすくなります。
何が大事で、何を捨てるべきか。
迷ったときは、次のように考えてみましょう。
“それは、修復可能か?”
例えば、ひろゆきさんの場合、寝不足で頭の冴えない状態は、寝ること以外でそれを修復すること不可能。
寝ていないで頭がぼーっとするのだから、まずは寝るしかない。
だらだら徹夜をして体力自慢するよりも、しっかり寝て翌日の脳のパフォーマンスを上げるが正解です。
また、タバコを吸うひろゆきさんがそれを辞めない理由は、禁煙して10年経てば肺の細胞はきれいに入れ替わり、修復可能であると認識しているからだそうです。
あなたがやりたいことや欲しいものがあったとき、後で取り戻せるかどうか“それは修復可能か?”と問いかけてみましょう。
後から取り戻せるものは、とりあえず一旦無駄なものに分類する。
若いときにしかできない、期間限定で今しか買えないのであれば、それは修復不可能なので、選択するという判断ができるようになります。
2. いま実績を持っているか?
ひろゆきさんは、仕事において順調に成長していくためには、最初の実績づくりを目標にするべきだと言います。
色々と口を出せる立場になれるかどうかというのは、実績があるかないかで大きく変わります。
例えば、ひろゆきさんは2ちゃんねるが有名でないときに、
「こうすれば、そのサイトが伸びるよ。」
と、他人にアドバイスをしたことがあるそうです。
しかし、当時は実績がなかったので聞く耳を持ってもらえなかったそうです。
後日、ひろゆきさんが言った通りにしていれば、そのサイトは伸びていたにも関わらず。
真っ当なアドバイスがあっても、聞いてくれる耳を持たれないとダメということですね。
裏を返せば、一つでも大きな実績があれば、かなり有利になるということでもあります。
ひろゆきさんも駆け出しの頃は、提案しては断られ、提案してまた断られ、ということを何度も繰り返していたそうです。
しかし、2ちゃんねるという実績ができた後は、一気に人生が簡単になったそうです。
実績ができたら、あらゆる人がひろゆきさんの意見に耳を傾けるようになりました。
当たり前ですが、実績のある人の言葉を聞いたほうが成功する確率が高いからです。

例えば、YouTubeで質の良い動画を上げても、ちょっと劣る同じような内容の再生数の多い動画があったらそっちを選びますよね。
これも、“再生数が多い”という実績があるからです。
ここから分かることは、一度実績を出してしまえば、一気にイージーモードになるということです。
ということは、何としても最初の実績を作ることが大切になります。
サラリーマンなら、目の前にある仕事で成果を出せば、より仕事を任せてくれるようになる。
それをだんだん積み上げていくと、「あいつはすごい奴だ!」と会社の外でも評判が立ち、あらゆるところに呼ばれるようになり、人脈も広がっていきます。
会社の外でも通用する実績をつくることを意識してみましょう。
3. これって遺伝なのか、環境なのか?
あらゆる物事において100%実力だと言えることは、案外少ないものです。
遺伝か環境か、先天的か後天的か。
こういった視点も、幸せに生きるためには必要になります。
多くの人は、“自由意志”というものを大きく扱いすぎだと、ひろゆきさんは言います。
自由意志があるから、一般的には “自分の努力によって、多くのことは本人次第で成し遂げられる”と思われがちです。
それなら、自由意思によって人生を変えられる範囲というのは、どれくらいあるのでしょうか。
ひろゆきさんはゼロではないが、とても少ないと言います。
一代で成功したスポーツ選手や起業家を想像すると、“努力100%!”といった印象がありますよね?
それは、これらの人が「成功した秘訣は何ですか?」と聞かれると、「死ぬほど努力をしたから。」と答えるからです。
そしてメディアは、そういう発言を求め、それが本やブログに書かれ、ドキュメンタリー番組になります。
しかし、ひろゆきさんが成功した秘訣は“たまたま”だそうです。
この本音を言ってしまうと、メディアでは受けないし、本にもならないです。
ひろゆきさんはたいていの成功はたまたまであるが、“1%の努力”で変えられる部分があるならば、それはどこなのか。
ということを、常に一歩引いて考えることが重要だと言います。
自分の意志ではどうにもできない領域があり、諦める部分と頑張る部分を分けて考えるのです。
そうすれば自分の適性のないところに無駄な努力をして、身体も心もすり減らしてしまうということが少しはなくなります。
今回も「1%の努力」の中から、3つの思考法をとり上げて紹介しました。
気になる方はぜひ、手に取ってみてください。

出典:huffingtonpost.jp/
ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。