どうしていつも続かないのか…
そんな悩み、抱えていませんか?
この記事では、井上新八さんの書籍「「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考」を取り上げます。
何かを続けることによって、人は変わります。最初は小さく目に見えないような変化でも、続けていくうちに大きな変化になるのです。
本書では、続けるのが辛い、続けるのは大変、続けるのは面倒くさい、といった誤解を解き、続けることで人生を変えていくやり方を解説しています。
自然と最後までやり抜く人に変わりたい人は、ぜひ最後までご覧ください!
1. 続けることで「夢中になれること」を見つける
著者は長年、自分にとって本当に特別なものが何なのか分からずにいました。
しかし、ある日突然「継続することが私の趣味なのだ」と気づいたのです。全力を注げるものは、「続けること」自体だったのです。
例えば、著者が週に1回更新しているブログ「ノート」は、気づきを言語化し記録する継続の1つです。
この「継続が趣味」だと自覚したことは、著者の人生を変えるほどの大きな気づきだったそうです。
著者が続けていること
著者は日々、確実に様々なことを続けています。
- ジョギング(25年)
- 手書きの日記(22年)
- 毎日最低1つ企画を考える(5年)
- 起床後すぐ空の写真を撮影(7年10ヶ月)
- ブログ「ノート」執筆(3年半)
- 1日1冊本を読む(2年8ヶ月)
- ドラゴンクエストⅩ(11年)
など、数え切れないほどのことを地道に続けているのです。
時間的に無理だと思えるようなことでも、毎日少しずつ積み重ねていけば、いつかは完遂できるという考え方です。
続けることの喜び
著者が「続けること」の楽しさを見出す3つのポイントがあります。
- 続ける仕組みを考えること自体が楽しい
- 続けることをコレクションするのが楽しい
- 続けることで自分が変化するのが楽しい
中でも1番の楽しみは、新しいことを始める際に「どうしたら続けられるか」という仕組みを自分なりに考えることだそうです。それをゲームのようにクリアしていく感覚が面白いのだとか。
さらに、継続することで記録が残り、コレクションとして形になっていくのも趣味として成り立つ要因だと言います。
最後に、何かを続けることで確実に自分が変化していくことが、最大の喜びなのだそうです。
人は何かを続けることで、必ず変化していきます。野球、ゴルフ、ゲームなど、目に見える成長はもちろんですが、些細な日々の継続でさえ、いつかは大きな変化をもたらすのです。
著者にとって、そういった小さな変化が実感できることこそが、「継続する」最大の喜びだったのかもしれません。夢中になれることを見つけるためのヒントが、この「継続が趣味」という言葉からうかがえます。
2. 続けることへの苦をなくす
続けることへの苦手意識を手放すには、以下の3つのポイントが大切になります。
正しい努力より正しい継続
人は何かを始めると、効率的に正しい方法でやろうとする傾向があります。
成果を出したい、上手くなりたいという気持ちから、すぐに修練や修行のようになってしまうのです。
しかし、最初から結果にこだわりすぎると、うまくいかないストレスに押しつぶされてしまう危険性があります。
著者が提案するのは、まずは「正しい努力」よりも「正しい継続」を心がけることです。思うようにうまくいかなくても、継続していけば必ず何かしらの変化が訪れます。
この変化を信じて、一旦は目標を決めすぎず、ひたすらに続けてみることが大切です。
最初は効率ではなく自分流を大切に
自分なりの最適なやり方を見つけるためには、最初から効率を求めすぎないことが肝心です。攻略法を見ないことで、自分で試行錯誤しながら解き方を発見できるようになります。
例えば、ダンスを習いたい場合、まずは振り付けを覚えずに自由に踊ってみましょう。1日1秒の振りを覚えるだけでも、それを重ねていけば5分の振り付けもいずれは踊れるようになります。
結果が出るかどうかをあまり気にせず、自分なりの継続方法を見つけていくことが肝心です。
自分からやります宣言をする
「しなくちゃ」「やらなきゃ」といった強制された感覚は、物事を面倒に感じさせてしまいます。実際、人は自分で決めてやっているだけで、誰からも強制されていないはずです。
そこで、こう宣言するとよいでしょう。
「私はこれをやると決めた」と。
当初は気が進まないことでも、自分からやると決めたと前向きに捉え直すことで、やる気が湧いてくるかもしれません。
不機嫌でやっていては、思ったほどうまくいかないストレスに襲われてしまいます。
そうならないためにも、自分でやると決めたことだと肯定的に受け止めることが大切です。
このようにして、続けることへのストレスを和らげることができれば、気づけば楽しみながら長く継続できるはずです。
目標にとらわれすぎず、まずは続けて変化を実感することが何より大切なのかもしれません。
3. 継続させる秘訣
何かを継続するための究極の方法は、ただ一つ「毎日やる」ことです。
著者は「続けることは仕組みさえ作ってしまえば、後は勝手に続いていく」と言います。やる気や根気、理由は必要ありません。
重要なのは「毎日やる」と決めることだけなのです。
週に3回程度とすると、やらない日が出てきてしまいます。そうするとだんだんとやる日とやらない日が入り乱れ、いつの間にかやめてしまうリスクがあります。
人の意志は案外そう強くないので、「毎日やる」と決めることが、継続への近道になります。
積極的に2時間の「現実逃避」をする
体は休息を取ればよいのですが、心の疲れをどう解消すればよいでしょうか。
著者のアドバイスは、そんな時こそ「無駄なこと」に2時間没頭してみることです。
例えば、忙しい時にこそ丁寧に掃除をする。美味しいものを食べる、ゲームをする、ダンスをする、ブログを書く、映画を観るなど、仕事以外の「生きること」をきちんとするのです。
これらは心の健康を守る「現実逃避」の手段になります。
気になっていた単純作業を済ませるのも有効です。
著者は仕事で疲れたら、デザインした本のリトル作りや長文の推敲作業などの単純作業を挟むそうです。「今やる必要はあるか?」といった、些細な作業に没頭するのが現実逃避なのだとか。
非常に忙しい時こそ、意識的に2時間無駄に過ごしてみることで、2時間を失う代わりに、心の休息を取り戻せるはずです。
継続は単に物理的にやり続けるだけでなく、心の健康も保つ必要があります。目標にとらわれすぎず、まずは続けて変化を実感することが何より大切です。
ここまでのポイントを、ぜひ意識的に実践してみてはいかがでしょうか。
今回紹介した井上新八さんの書籍「「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考」ついて、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので、是非読んでみてください!