この記事では、かぜのたみさんの書籍「低コスト生活 頑張って働いているわけじゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること」を紹介します。
- 生活費を見直したい
- お金を貯めて、暮らしと心にゆとりを作りたい
と思っていても、実際に何からどのように着手すればいいのか分からなくなりがちです。私たちは一体どうしたら生活費を下げつつ、自分なりに満足して暮らせるのでしょうか?
著者が言うには、少しのモノとお金で暮らす=我慢ではない。我慢すれば一時的にお金が溜まったり、生活が小さくなるかもしれませんが、長い目で見ればそれは負担になり、リバウンドの原因になります。
本書では、お金の使い方や管理方法、衣食住のあれこれ、日々の習慣や考え方まで、著者が追求した低コストライフのメソッドを紹介しています。
自分の中の思い込みを手放すことで、暮らしと心が身軽になり、低コスト生活を実現できます!
それではさっそく、中身を見ていきましょう!
1. 低コストライフとは
まずは、低コストライフについて、2つのポイント、「セネバのない暮らし」「弱くてイケてない自分」について、解説していきます。
セネバのない暮らし
低コストライフの第一の柱は、「セネバのない暮らし」です。これは、社会的な圧力や義務から解放され、自分のペースで生活することを意味します。
著者の経験を例にとると、かつては中小企業の会社員として忙しい日々を送っていましたが、現在はYouTubeやSNSの更新、執筆活動に専念し、より自由な生活を実現しています。
彼の日常は、自然に目覚め、軽い運動、掃除、洗濯、食事の準備を経て、その日の気分や天候に合わせて活動を決めるスタイルです。
夕方には大抵の活動が終わり、夜は読書や睡眠を取る。このような生活は、低コストで暮らすことによって可能となっています。
著者の生活費は家賃込みで月7万円程度で、主に食費に使われます。このライフスタイルは、約17年の1人暮らしを通じて、徐々に形成されたもの。それ以前は16〜17万円ほどかかっていたそうです。
彼は、必要最低限の生活費で質の高い生活を送ることの重要性を強調しています。
私たちは世間のルールに自らを縛りがち。「せねば」で無理やり行動するのではなく、自分の小さな望みどおり好きなことをして暮らすが著者の主張です。
弱くてイケてない自分
低コストライフのもう一つの重要な要素は、「弱くてイケてない自分」を受け入れることです。
自分を過度に追い込むことなく、現在の自分を受け入れることで、無駄な出費を減らすことができます。
自分を好きになるために、自分の欠点を改善しようとすることは一般的ですが、著者は、自分を完全に好きになる必要はないと主張します。
むしろ、「こんな自分でもいい」という緩やかな自己受容が、心の平穏をもたらし、無駄遣いを減らし、心身の負担を軽減できます。
自分が無理なくできること、向いていることを理解することで、理想の生活スタイルを描くことができるようになるのです。
焦らず、自分を受け入れることが、低コストライフへの近道。
自分自身の価値を認識し、現状に満足することで、余計な消費を避け、精神的な安定を得ることができるのです。
低コストライフは、単にお金を節約することだけではなく、自分自身と向き合い、本当に大切なものを見極めるライフスタイルです。
2. お金を整える
次に、お金の整え方について、「低コストライフのリアルな生活費」「仕事×趣味×日常のバランス」の2つのポイントについて、解説します。
低コストライフのリアルな生活費
低コストライフを実現するためには、まず実際の生活費を理解しましょう。
著者の例を挙げると、固定費として家賃5万円、水道・光熱費1,500円、電気・ガス1,700円、通信費5,400円があります。変動費では、食費が3,900円、交際・娯楽費が2,800円、服飾・日用品費が0円です。合計で約6万5,300円となります。
著者は、家賃を無理に削らず、快適な住環境を保ちつつ、光熱費や通信費を抑える工夫をしています。
なかなか衝撃的な食費は、ふるさと納税の返礼品を駆使しながら基本的な食材を中心にし、服飾や日用品は必要最低限に抑えています。
仕事×趣味×日常のバランス
次に、仕事、趣味、日常生活のバランスを見つけることが、低コストライフを実現する鍵です。
仕事が最優先の場合、家事を減らすことで時間を有効活用できます。趣味はリフレッシュに役立ちますが、仕事とのバランスが重要です。
また、日常生活の中での小さな楽しみ、例えば自炊や掃除、リラックスする時間も大切です。これらのバランスを見つけることで、心が満たされ、無駄遣いを減らし、低コストで充実した生活を送ることができます。
著者の場合、仕事はデザインや執筆、趣味は株や読書、日常は自炊や掃除など。これらの活動を組み合わせることで、効率的かつ充実した生活を実現しています。
例えば、読書の後に掃除をすることで、頭を整理し、新しいアイデアを得ることができます。また、喫茶店での執筆は、新たな刺激を受けながら作業を進めることができます。
重要なことは、自分に合った低コストライフを見つけることです。
全ての人が同じ生活スタイルを実現する必要はありません。自分の性格や働き方に合わせて、生活のバランスを見つけること。
仕事、趣味、日常の各要素を自分なりのバランスで組み合わせることで、心が満たされ、無駄遣いを減らし、収入も増える可能性があります。
著者のように、自分に合った生活スタイルを見つけることで、低コストで豊かな生活を実現することができるのです。
3. 衣食住を整える
最後に、衣食住について、2つのポイント、「「減らす」ではなく「増やさない」」「大きな変化はコスパが悪い」について解説します。
「減らす」ではなく「増やさない」
衣食住を整える際、多くの人は持ち物を減らすことに焦点を当てがちです。しかし、著者は「増やさない」アプローチを推奨します。
これを意識することより、自然と必要なものだけが手元に残ります。ポイントは、すぐに物を買わず、手持ちのもので済ませること。
欲しいものがあっても、まずは既存のもので代用し、本当に必要かどうかを考える時間を持つことが大切です。
この習慣は、無駄な支出を減らし、生活をシンプルに保つのに効果的です。
大きな変化はコスパが悪い
また、大きな変化を求めることは、しばしばコストパフォーマンスが悪いと著者は指摘します。
例えば、部屋の模様替えを考えたとき、多くの人は新しい家具や装飾品の購入を考えがちです。しかし、著者はまず掃除や物の配置変更を提案します。
これにより、0円で部屋の雰囲気を変えることが可能です。
一方で、すぐにお金を使って変化を求めると、処分費用や新たな購入費用がかかり、結果的に満足感が短期間で終わることが多いです。
大きな変化を求める前に、小さな変更から始めることが、長期的な満足とコスト削減につながります。
衣食住を整えるためには、まず現状の生活を見直し、本当に必要なものだけを残すこと。
衣服では、実際に着るものだけを保持し、食事では必要最低限の食材を購入することで、生活費を抑えることができます。
住まいに関しては、不必要な家具や装飾品を減らし、シンプルで機能的な空間を目指しましょう!
今回紹介した、かぜのたみさんの書籍「低コスト生活 頑張って働いているわけじゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること」について、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので、ぜひ読んでみてください!