この記事は前編の続きで、マナブさんの実践的な経験に基づいた著書「億を稼ぐ積み上げ力」を紹介します。
マナブさんは2019年に家からほとんど出ることなく年収1億円を稼ぎだした30歳代のブロガー、YouTuberです。
後編では、いまのマナブさんの生き方の基礎となっている考え方について、紹介していきます。
1. 稼ぐことを優先する
最初は、“やりがい”は後から付いてくる、という話です。
例えば、トップ営業マンは、最初から営業が好きだったわけではなく、成績が伸び、お客さんに感謝され、次第にやりがいを感じていくものです。
マナブさんは、まず“やりがい”を置いておいて、とにかく稼ぐことをお勧めしています。
いくらやりがいのある仕事でも、1日10時間働いて、月収10万円では生活できません。
お金があれば、質の良い食事を摂ったり、ジムに通ったりと健康的な生活を送ることもできます。
とりあえず500万円くらい貯金して、そこからやりがいについて考えてみてはいかがでしょうか。

そして実は、目先のお金や、やりがいよりも、もっと大事なことがあります。
それは、“長期的な成長”です。
一時的に収入が増えたとしても、自分の成長につながっていないなら、それは時間の無駄になります。
例えば、ブログの記事を書くぞ、と意気込んで、脱毛の記事が儲かるからといって、そればかり書いていても、自分にスキルは溜まりません。
短期的には儲かるかもしれませんが、そのような情報というのは、1年から2年で廃れてしまうからです。
つまり、単発で稼げるような記事でしかないのです。
同じように仕事でも、自分が長期的に成長しているかどうか、ということを一番に考えてほしい、とマナブさんは言います。
多少給料が低くても、自分が成長しているのならば、後からお金なんていくらでも取り返すことができるからです。
あなたが仕事を選ぶ際のポイントは、まず長期的な成長、次にお金、やりがいの順位で職業を選んでみてはいかがでしょうか。
2. 実際に稼いでいる人に会う
マナブさんが収入を大きく伸ばせたときは、必ず伸びる前に前兆がありました。
それは、尊敬できる人との出会い。
例えば、エンジニアとして年収800万円を達成する前には、めちゃくちゃ稼いでいるエンジニアの先輩との出会いがあったそうです。
マナブさんは、その先輩を心底尊敬し、たくさん話しかけ、いろいろ教えてもらうことで稼ぐイメージを付けることができたのです。

さらに、ブログで稼ぐ前兆となったのは、同世代のアフィリエイターに出会ったことだそうです。
その彼は、毎日1時間ぐらいしか作業していないのに、毎月200万円もの収入を得ていました。
そんな彼をみて、
「彼にできるのならば自分にできないはずがない!よし、自分もやろう」
と決意したそうです。
そこからは、全速力でブログを書き続けたそうです。
このように、実際にロールモデルとなる人との出会いは、人生にとって大きな転機となります。
彼らが身近にいてくれたおかげで、ブログで月100万円稼ぐとか、プログラミングレッスンで800万円稼ぐといった、一般的には難しそうなことを、自分でもできるかもしれないと思うことができるのです。
目標となる人に会いに行きましょう。
極端に言えば、尊敬する人の下で、無休でもいいので手伝わせてください!と言って、一緒に働くことによって、自分の目標とする人と、少しでも距離を近づけましょう。
身近な成功者に会って、本当に稼げるんだ、というリアルな体験をすることが必要です。
3. 知的資産を積み上げる
次に必要なのが、自分の知的資産(人的資産)を積み上げていくことです。
知識や経験スキルといった、知的資産を働きながら積み上げていくことが、高い収入を得るためのポイントです。
そのためには、働いていて、自分のスキルが溜まっていくような仕事、あるいは実績を詰める働き方をしなければなりません。

例えば、プログラマーならば、働けば働くほど自分のスキルが溜まっていくので、給料がもらえるのと同時に、どんどん自分の知的資産が増えていくことになります。
また、ネットでの情報発信も、収入がもらえるのと同時に、自ら考えて発信することで、自分の思考力や文章を書くスキルが上達し、どんどん自分の知的資産が増えていきます。
自分の今やっている仕事は、給料をもらうためだけのものではないか。
自分の今の仕事は、知的資産が確実に積み上がっているか。
これをしっかりと、自分に問いかけてみてください。
4. 自分に強烈な負荷をかける
みなさんは日々の生活の中でつらいと感じることはありますか。
仕事が大変すぎると感じることはありますか。
なんとなくダラダラ仕事をしていたり、つらいと思っていないなら、成長に必要な負荷がかかっていません。
クールなマナブさんから、この言葉が出るのは違和感がありますが、
「成長するためには、きついと思うぐらいの負荷をかけなければならない。」
と言っています。

人は自分には到底無理だ、と思えるような仕事をやり遂げることで、大きな成長がもたらされます。
最大限の負荷をかけると、恐ろしいほどに成長することができるのです。
例えば、マナブさんはエンジニアとして独立したばかりのころ、アップルで働いていた人から、大型案件を受注したそうです。
しかし、当時のマナブさんの実力を遥かに超えた案件だったため、どこから手をつけたらいいか、さっぱりだったそうです。
しかし、それでもマナブさんは、その案件を受注したのです。
ひとたび仕事を受けてしまえば、どれほど困難であろうとも、やり抜くしかありません。
自分には到底無理だろうと思うレベルの仕事を、私はできます!やります!とまず言ってしまう。
そうやって高い負荷をかけることによって、初めて人間は成長します。
だらだらと仕事をしているような、ぬるま湯の中にいては、いつまでたっても成長することなどできないのです(涙目)。
さて、いかがでしたか?
ブロガーを侮ることなかれ、本書は、実際にお金を稼いで結果を出している、マナブさんの実体験を読めるという、非常に有益なものです。
興味を持たれた方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。