この記事は、ひろゆきさんの書籍「なまけもの時間」の紹介、第2弾です。
第1弾では、「好きなことを仕事にしなくていい」、「ある程度バカが上手くいく」という内容を紹介しました。
第2弾では逆に、「“好きだから無理なく継続できること” の価値」と、「暇だと不幸になる」という内容を紹介していきます。
1. 好きだからできるというのが価値になる
ひろゆきさんは、収入が多い仕事のほうが “面白み” が大きいと言います。なぜか。
それは、収入が高い人ほど、それを好きでやっている人が多いからです。
それらの仕事は、趣味の延長で成り立っています。

好きなことを仕事にしている人は、四六時中働いているとも言えるし、逆に遊んでいるとも言えます。
このタイプの人は、趣味と仕事の時間の線引きがほとんどないんですよね。
でも、好きなことが仕事になるわけないと思いますよね?
なぜ趣味や好きなことが仕事につながるのかというと、自然と人よりも多くの時間をそれに費やしているからです。
そして、ひたすら好きなことをやっている人は、好きだから永遠とできるというのが価値になり、「諦める = 失敗」という選択肢はありません。
やり続けているから、最後には勝つ。
諦めずに趣味をとことん続けると、いつの間にか仕事になることがあるのです。
例えばひろゆきさんは、年に映画を500本見るそうですが、一般の人は年に1回くらいしか映画を見ないので、それがチャンスとなると言います。
多く映画を見ることで、他人がまだたどり着けない映画の情報を知っているし、その情報がそのまま付加価値として有利に働く。
自然と情報や知識が蓄積され、それがその人だけの付加価値となります。
好きなことをしている人は、苦労せずに他の人にはない価値が生み出せるのです。

好きなことをやらなくちゃ!という脅迫観念にかられることもなく、付加価値をつけようと意識せず、毎日やりたいことにサルのようにはまっていれば、それでよいのです。
第1弾では、「好きなことを仕事にしなくていい」という考え方を紹介しましたが、それはやりたい趣味のための時間をつくるための仕事であって、趣味のための時間をなるべく長く確保することが重要になります。
自分の好きなことに関しては、普通はここまでやらないでしょという領域まであえて追求してみる。
それを他人がすごいと思ってくれたら、それが仕事につながることだってあるのです。
2. 人間は暇だと不幸になる
ここからは、人は暇だと不幸になるという話をしていきます。
一見、「忙しくなくて暇ならいいじゃん?」と思っちゃいますよね。
しかし、歴史をさかのぼって考えれば、これに納得できるはずです。
旧石器時代から、人類にとって考えるということは、常に飢えなどの生存の危機に対する不安や恐怖に対処するものでした。

例えば、獲物をどうやって取ろうとか、冬の間は食料が不足するから夏や秋に採ったものをどうやって保存しようかとか、熊やオオカミから身を守るにはどうしたらいいか…など。
そのような生存の危機に対抗するために、我々人類は古くから考えて続けてきました。
そのため、生存の危機なんて感じない現代においても、放っておくと自然と思考が不安や恐怖と結びついてしまうものなのです。
特に不安や恐怖がない暇な時間があると、逆に頭を無駄に働かせ、不要な不安材料を持ち出してストレスを抱えてしまう。
これが意外と不幸の素だと、ひろゆきさんは言います。
暇だとゴミみたいな思考が、どんどん溢れてきます。
では、どうすればいいのか。
答えは簡単で、暇な時間を作らなければいいのです。
無駄なことを考えてしまう人は、何か没頭できる趣味や集中できるものを見つけてください。
人は何か1つのことに集中していると、他のことは考えられなくなります。
また、集中することとストレスは共存しません。
ドラマや映画に熱中して見ている時は、無駄なことは考えませんよね?
集中することでストレスは一時的にゼロになり、また一から積み上げになります。
何かに集中して、一度頭の中を空っぽにすることが大事ということですね。
他にもこの本には上手く生きていく上で“なるほど”と思える考え方がたくさんあります。
興味を持たれた方は、ぜひ本書を手にとってみてください。

出典:huffingtonpost.jp/
ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。