5分で学ぶ『NFTの教科書』要約【前編】NFTとは何なのか、簡単に解説

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NFT(エヌ・エフ・ティー)という言葉を聞いたことありますか?

聞いたことはあるけど、よくわからないという方も多いと思います。

そこで、この記事では「NFTの教科書」という本を紹介します。

この本は、

  • NFTが何なのかを知りたい
  • NFTによって、未来がどう変わるのかを知りたい


という方に、おすすめです。

いま、NFTによって世界は大きく変わり、産業革命レベルのビジネスの変化が起こると言われています。

そして、良くも悪くも、私たちはこの流れを知り、対応していく必要があります。

本書ではNFTとは何なのか、これによって世界はどう変わるのかを、さまざまな人たちの視点から説明しています。

さっそく、内容を見ていきましょう。

 

1. NFTというデジタル資産とブロックチェーン


まず、NFTとは何なのか。

NFTは、“ノン・ファンジブル・トークン”の略です。

ファンジブルとは“代替可能”、逆のノン・ファンジブルは“代替不可能”という意味になります。

これでも、まだ全然ピンときませんよね?

著者がわかりやすく、ざっくり言うと、

「NFT = 世界に1つだけのデジタル資産」です。

デジタル資産といえば、ビットコインやイーサリアムなどの“暗号資産”が流通しているのは知っている方も多いと思います。

ですが、これらはNFTではありません。

暗号資産の場合、例えばAさんの1ビットコインとBさんの1ビットコインは、円やドルなどの現金通貨と同じように、まったく同じ価値のものです。

その点で、世界に1つだけではありませんよね。

暗号資産はNFTではなくファンジブル・トークン、つまり代替可能なデジタル資産なのです。

しかし、両者はブロックチェーンという技術が使われている点で共通します。

ブロックチェーンとは、管理者が存在しない台帳のこと。

管理者が存在しないまま管理する方法として、公開された情報を複数のユーザーが相互承認して信用を付加していく分散型台帳という技術があります。

これは中央集権的な特定の権限者による管理の仕組みとは異なります。

例えば、私たちが使っている日本円は、いろんな人が相互に管理しているのではなく、日本銀行が中央集権的に管理していますよね。

これらの点で、一般的な通貨の仕組みとブロックチェーンは違ってきます。

 

2. ブロックチェーンの主な特徴

selective focus photo of Bitcoin near monitor


ブロックチェーンの主な特徴は3つあります。

  • コピー・改ざんできないこと
  • 価値そのものを移転できること
  • 追跡可能、誰でも閲覧可能なこと

の3点です。

2点目の価値そのものを移転できるというのは、コスト低く送金ができるという意味です。

それなら今のお金と変わらないと思うかもしれません。

しかし、例えば銀行から海外送金をすることを考えてみてください。

この時、複数の事業者を介したり、データの付け替えが行われたりするために、たくさんの手数料・コストがかかります。

一方で、ブロックチェーンを用いた仮想通貨であれば、余計なコストなしでダイレクトに送金することができます。

3点目の特長である、追跡可能・誰でも閲覧可能については、NFTはブロックチェーン技術における企画の一種とも言えます。

誰でも参加できる相互承認の仕組みになっているという点では、NFTと同じです。

暗号資産とNFTの違いは、ブロックチェーンの中にいわば個別の識別サインが入っていることです。

例えば、同じTシャツでも金メダリストの直筆サイン入りTシャツなら、全く違う価値を持つ1点ものになりますよね。

これと同じように、個別の識別サインを入れることで、世界に一つしか存在しないNFTには固有の価値が生まれるのです。

 

3. 2021年から急速に拡大するNFT市場

blue and white heart illustration


すでにNFTは、世界的なニュースになっています。

2021年3月に開催された2つのオークションは、世界に衝撃を与えました。

1つはデジタルアート作家、ビープル(Beeple)こと、マイク・ヴィンケルマン氏のNFT作品が約75億3千万円で落札されたこと。

もう1つは、ツイッターの共同創業者で同社のCEOであるジャック・ドーシー氏のNFT化された初ツイートが、約3億1,600万円で落札されたことです。

アート作品が高額というのはまだ納得がいくかもしれませんが、1つのツイートに2億円以上の価値がつくというのは驚きですよね。

このように、すでにNFTの大きな取引が行われているのです。

NFTによってその価値が可視化され、グローバルに売買できることから、NFTの登場は「コンテンツや権利の流通革命」といわれています。

現在、毎日のようにゲームのアイテムやデジタルアート、トレーディングカード、音楽、各種の会員券、ファッションなどさまざまな領域で急速にNFT関係の新規ビジネスが立ち上がっています。

2021年9月、日本でもLINEやメルカリ、GMOインターネットグループ、楽天、mixiなど大手ネット系企業がNFTの取引所事業に参入。

NFTの市場規模は、2020年の段階でグローバルで400億円弱にすぎませんでしたが、2021年から急拡大しています。

日本でもNFTの活用が一気に注目されるようになり、超大手企業の本格的な参入が始まっているのです。

NFTは一時的なバブルである可能性がある点や、著作権保護の法整備が遅れていることなど諸問題もたくさんありますが、それらが整った後ではすでに市場は成熟していることでしょう。

技術は進歩していくのが必然ですし、学び始めるなら懐疑的な人も多い今からがおすすめです。

 

後編では、NFTについてもう少し掘り下げて、主に“メタバース”について解説していきます。

 

 

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