『後回しにしない技術』(要約)【後編】実行に移して後悔しない生き方を選択する

man writing on whiteboard ハッとさせられる考え方・哲学


この記事は、イ・ミンギュさんの書籍「後回しにしない技術 ~すぐやる人になる20の方法~」の紹介後編です。

前編では、実行し続けるための3つのキーワード、

  • 成功のイメージ
  • プロセスの視覚化
  • 両面的思考

のうち、最初の「成功のイメージ」について解説しました。

この後半では残りの2つと、実行し続けるための具体的な方法を紹介していきます。

 

1. プロセスを視覚化し、プランBやCを用意する


ここでは2つ目のキーワード、プロセスの視覚化を解説します。

person writing on white paper


頭に描いたイメージを実現させるためには、

  • 成功への道を探し出すこと
  • その過程でどんな障害にぶつかるかを予想し、克服方法を知っておくこと

が必要となります。

心理学者のチャールズ・リチャード・シュナイダーは、大学生・スポーツ選手・一般人を対象にした実験と研究を通じて、

達成レベルの高い人ほど、“自分は目標達成のための具体的な方法を探し出せる!”という信念を持ち、実践する傾向が強い。

と結論づけています。

また、成功へのルートを探し出せると信じる人たちには、次のような特徴があるそうです。

  • 目標水準をより高くおく
  • 失敗しても簡単にあきらめない
  • 目標を達成するためのさまざまな方法を探し出す

成功するにはただ自信があって粘り強いだけでなく、1つのルートがダメであった時のことを想定して、前に進むための別のルート(プランBやC)を見つけておくことが重要だということですね。

 

2. 両面的思考はホット&クール?


最後に3つ目のキーワード、両面的思考について。

man in black long sleeve shirt sitting on black chair


目標を達成するためには、2つの動機づけ(モチベーション)が必要だそうです。

それは、スタートモチベーションと持続モチベーションです。

スタートモチベーションは、目標を達成した状態をイメージすること。

ゴールの視覚化によって作られます。

もう一つの持続モチベーションは、目標達成へのルートプロセスの視覚化によって作られます。

いくら目標を達成した状態をイメージしても、プロセスの視覚化ができない限り、実践を持続させることはできず、目標達成ができないということです。

つまり、願いさえすれば何でも手に入るという安易な考えよりも、成功に結びつくルートを探し出し、その過程でぶつかる問題を予想しながら対策を立てることのほうが、より重要だということです。

そして、実行力に優れた人たちは、楽観的な思考と悲観的な思考を同時に持つことができるそうです。

これが、両面的思考です。

Dream Big text


そんな冷静と情熱のあいだみたいな思考、常に持つことができるの?

と思いますよね。

この本では、両面的思考を育てるために必要なプロセスについても、簡単に解説します。

両面的思考を育てるためのプロセスとしては、

  • 望みを手に入れた自分の姿を生き生きとイメージし、そこからどのようなメリットが得られるかを最大限に探し出す
  • 目標達成のプロセスでぶつかる難問や、突発的な事態を予想する
  • それらの問題に効果的に対処できる対策を立てる

の3ステップが、両面的思考を育むためのステップです。

これらについては、目標を設定する際に一度書き出してみるのもいいかもしれませんね。

 

3. 実行し続けるための具体的な方法


最後に、本書で紹介されている実行し続けるための具体的な方法を紹介します。

この記事で取り上げる方法は、

  • 他人のよい習慣をまねる
  • 「キャリアロードマップ」をつくる
  • どんな時も「代案」を用意する

の3つです。

それぞれ掘り下げてみていきましょう。

two green and gray birds in cage close-up photography

他人の良い習慣をまねる

世界最高のお金持ち、ビル・ゲイツは、成功へのコツを “他の人の良い習慣をまねること” だと言います。

また、同様に世界でトップクラスのお金持ち、投資家のウォーレン・バフェットも、お金持ちになるコツについて同じことを言っています。

他人の良い習慣をまねることを「ベンチマーキング」と言い、これは企業経営のみならず、個人にも必要なものになります。

望むものを手に入れたければ、すでにそれを持っている人たちの習慣を研究し、それをまねるのが一番の近道だということです。

 

「キャリアロードマップ」をつくる

著者は、目標を達成するための自分だけの「キャリアロードマップ」を作ってみてほしいと言っています。

まず、実現したい夢や目標を思い浮かべ、今いる位置(スタートライン)から望みの場所(ゴール)までの道筋を心の中に思い描きます。

次に、目標とそれを達成する時期と年齢、締め切りを書き入れます。

そしてゴールからさかのぼりながら、必ず通らなくてはならない中間目標と、スタートラインに対してその時期に達成しているべきことと、その年度・年齢を記入します。

これを書き終えたら、

  • 目標達成の方法
  • 予想される問題
  • 問題の解決策

を考えて、目標達成のために今すべきことを一つずつ見つけて、実行していきます。


ポイントは夢を実現した姿を、

  • 具体的に「いつ・何を・どのように」とイメージする
  • その夢を実現するための道筋を書き出してみる
  • 夢の実現のために今すぐできることは何か1つ探してみる

といったことをもとに作り上げることです。

また注意すべきことは、ロードマップを完璧に作ろうとしないこと。

完璧にしようとすると、描こうという気持ちがしぼんでしまいやすくなります。

ロードマップをつくるのは、目的意識をもって生きるためであり、必ずしもロードマップ通りに生きるためのものではありません。

またその通りにならないのが人生です。

 

どんな時も「代案」を用意する

どんなに準備をしても、到底予想できない事態というものは起こります。

いくら立派な目標を掲げ、素晴らしい計画を立てても、突発的なトラブルは私たちの意思をくじき、予想外のトラブルは起きるものです。

繰り返しになりますが、そういったことに対処するには、常に代案を用意しておくことが大切です。

  • 最高の経営者
  • 勝利に導く将軍
  • 偉大な政治家

彼らは、みなある意味で怖がりです。

だからこそを実行中の仕事で想定しうる最悪の状況を予想し、これに対する代案を常に準備しています。

偉大なリーダーほど、トラブルによって挫折することなく、常により多くのものを手に入れるための「プランB」を持ち合わせているものです。

 

著者は、

実践しないために本を読み、実行しないために講義を聴く人があまりに多い。

いくら多くの時間を投資して本を読み、いくら多くのことを感じたとしても、それを行動に移さなければ何の意味もない

実行力は、目標を目にみえる成果へと導く結び目であり、自分の運命はあなたが実行するかどうかに関わっている。

本書を読んで1,000のことを考えるより、ただひとつだけでも実行に移してくれることを、私は望んでいる。

と言います。

本書では、今回紹介した内容以外にも、まだまだ紹介できていない部分が多いです。

ためになったという方は、ぜひ手にとって読んでみてください。

 

 

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