この本ではみなさんに他人の価値観やルール、他人の感情他人に奪われる時間を手放し、自分の価値観やルール自分の感情自分の時間を発見し取り戻すための方法をお伝えしたいと思います。
この記事では、鈴木裕介さんの書籍「我慢して生きるほど人生は長くない」を紹介します。
本書は、
- 生きづらさを感じている
- 自分らしく生きていきたい
- 自己肯定感をあげたい
という方におすすめです。
本書では、自分を肯定できずに苦しんでいる人へ、ありのままの自分を受け入れ、人生を支えてくれるしなやかな強さを教えてくれます。
他人によって必要以上に我慢させられることなく、本当の意味で自分らしく生きていくための方法を知ることができる良書です。
他人や社会が決めたルールを、自分のルールよりも優先させて必要以上に我慢してしまっている人間関係のあり方やルールを見直すことで、人生は大きく変えることができます。
それではさっそく、中身をみていきましょう!
1. 生きる意味を見つけづらい社会
社会が定めるルールに従うことは、多くの人々が自然と行っている行為ですが、これが個人の生きがいを見つける上で障害となることがあります。
多くの人々は、社会の期待に応えることで自分の価値を見出そうとします。
良い学校、良い会社、出世、結婚、子育てといった一連の「成功」とされるステップを踏むことが、一人前の社会人としての証とされがちです。
しかし、これらは他人が定めたルールに過ぎず、必ずしも個々人の幸福に直結するわけではありません。
自己肯定感と社会のルール
社会が豊かであるほど、個人は自己肯定感を持ちにくくなる傾向にあります。なぜなら、社会のルールや価値観が、個人の内面よりも優先されるためです。
結果として、自分らしさを否定され、我慢を強いられることになります。
心と体がつらいと感じていても、社会のルールに適応しようとするあまり、自分が我慢していることに気づかない人も少なくありません。
若い頃や「勝ち組」とされる間は、社会のルールに疑問を持つことは少ないかもしれません。
しかし、年齢を重ね、人生を振り返った時や、自分が信じてきた価値観が崩れるような出来事に遭遇した時、自分の人生について深く考えることになります。
その時、もし自分が社会のルールに縛られて生きてきたと気づけば、ショックと虚無感を感じることでしょう。
社会のルールに従うことは安定をもたらす一方で、個人の自己実現を妨げる可能性があります。
2. 人生においてもっとも厄介なもの
私たちの人生において、他人や社会が定めたルールや価値観に縛られずに生きることは、自分らしい人生を送る上で非常に重要です。
では、どのようにして自分だけの物語を取り戻し、自分らしい人生を歩むことができるのでしょうか?
人間関係の見直し
人生で最も厄介な要素の一つが、人間関係です。
社会の一員として生きていく以上、他人との関わりは避けられません。しかし、その人間関係が自分にとって有益なものかどうかを見極めることが、自分らしい人生を送るための鍵となります。
好ましい人間関係とは、公平で穏やかなものです。
価値観を押し付けられたり、過剰に批判されたりすることなく、お互いが尊重し合える関係性が理想的です。
このような関係性を築くことができれば、心の安定と自己実現につながります。
自分のルールを優先する
自分にとって良いものを受け入れ、良くないものを遠ざけることができるようになると、自分が本当に求めているものに囲まれるようになります。
これは、自分のルールを優先することから始まります。
自分の価値観に基づいて選択を行うことで、真に幸せな人生を歩むことができるのです。
3. 自分と他人の境界線
人間関係は私たちの日常生活において、避けて通れない要素ですが、その中でも「好ましい人間関係」の比重を増やすことは、自分らしい人生を送るためには欠かせません。
では、どのようにして好ましい人間関係を増やしていけばよいのでしょうか?
自分と他人の境界線を意識する
まず大切なのは、自分と他人の境界線をしっかりと意識し、守ることです。
自分の心や身体、生活、人生は自分自身が責任を持って守るべき領域であり、他人のそれらはその人が責任を持って守るべき領域です。
他人の影響を受けることはありますが、必要以上に他人を立ち入らせたり、責任やコントロール権を他人に渡してはなりません。
実際には、自分の領域が他人に侵害されたり、逆に自分が他人の領域を侵害してしまうことがあります。これは、境界線が曖昧であったり、正しく機能していないために起こります。
この境界線は、外部からの情報を選別し、自分の内部を守るための重要な機能です。
自己肯定感を損なう言葉や、自分を勝手にジャッジすること、自分らしく生きるのを妨げるルールや一方的な要求などは、他人による境界線の侵害です。
他人による境界線の侵害、つまり「ラインオーバー」が発生した場合、どのように対処すべきでしょうか?
以下で、もう少し詳しくみていきます。
4. ラインオーバーへの対応
境界線が正しく機能している人は、他人からの過度な干渉(ラインオーバー)に対して適切に対応でき、自分にとって良いものを中心に生活を構築できます。
しかし、境界線が曖昧な人や、境界線を引くのが苦手な人も少なくありません。
特に、過干渉やDV、ネグレクトなどの問題を抱える人は、この傾向が強いと言われています。
ラインオーバーへの対応方法
では境界線が侵害されたとき、つまりラインオーバーが発生したとき、どのように対応すべきでしょうか?
まず、他人からのラインオーバーに敏感になることが重要です。
ラインオーバーが起こっているかどうかを判断するためには、自分の快・不快の感覚や、相手との交流後に感じるモヤモヤとした気持ちに注目すると良いでしょう。
嫌な感じや虚しさ、利用されていると感じる場合、それらの感情を認め、受け入れることが大切です。
他人からのラインオーバーを受けた場合、自分の感情を否定せず、それを認めることが重要です。
例えば、居酒屋で声が大きくなってしまい、隣の客に注意された場合、自分の非を認めつつも、相手の乱暴な言い方に対して不快感を感じることも正当です。
自分の感情は他人に侵されない真実であり、それを認めることが自己肯定につながります。
パートナーや家族との関係性
この原則は、パートナーや家族との関係性においても同様です。
モヤモヤとした感情を「愛しているから」「家族だから」と否定する必要はありません。
誰であってもモヤモヤした感情を抱くことは普通のことであり、それを素直に言い合える関係こそが、より愛のある関係と言えるでしょう。
5. いつかはNOを言えるように
ここからは、「いつかはNOを言えるように」というテーマについて、自分自身を守るための方法、自分の領域を侵害する人を遠ざけるための具体的なステップを紹介します。
自分の境界線を認識する
まず重要なのは、自分自身が何を望み、何を望まないかを理解することです。これは、自分にとっての境界線を明確にすることに他なりません。
他人からのラインオーバーに敏感になることで、自分の心や体、生活を守り、自分らしい人生を送るための第一歩となります。
自分の物語を生きる上で、人間関係やルールを見直し、好ましい人間関係を増やすことが重要です。
NOを言うためのステップ
他人の要求や意見を断ることは難しいかもしれませんが、自分のできる範囲で無理なく「NO」と言うことが大切です。
最初は心理的な負担を感じるかもしれませんが、徐々に自分の意志を伝えることに慣れていくはずです。
すぐには難しいと感じる場合でも、まずは自分の感情を認め、受け入れることから始めましょう。これが「NO」と言えるようになるための第一歩です。
6. 領域を侵害する人を遠ざけるための3ステップ
以下に、自分の領域を侵害する人を遠ざけるための具体的な3ステップを紹介します。
ステップ1: 第三者に相談する
自分がラインオーバーされたかどうかを判断するのは、最終的には自分自身です。しかし、最初は自分の感覚を完全に信じるのが難しいかもしれません。
その場合、信頼できる第三者に相談してみましょう。客観的な意見をもらうことで、自分の感覚が正しいかどうかを確認することができます。
ステップ2: 気持ちを伝える努力をする
ラインオーバーされたと感じた時、相手との関わりを完全にシャットアウトすることも一つの方法です。
しかし、相手に悪気がない場合や、良好な関係を維持したい場合は、まず自分の気持ちを率直に伝えることが重要です。
ここで大切なのは、「Iメッセージ」を使うことです。これは、自分がどう感じたかを伝える方法で、相手を攻撃するような「Youメッセージ」を避けることがポイントです。
ステップ3: 相手を心の中で分類する
誠実に気持ちを伝えても、相手がそれに耳を貸さない場合、その相手はあなたを大切にしていないと認める必要があります。
あなたを大切にしない人には、同じように対応することが適切です。
心の中で距離を置き、コミュニケーションを最小限にすることが基本。無理に関係を改善しようとする必要はありません。
これらのステップは、人それぞれの状況や考え方によって異なる場合があります。これらを参考にしながら、日々の生活の中で自分の領域を守り、嫌なことは嫌だと言えるようになるための技術を磨いていきましょう。
今回紹介した、鈴木裕介さんの書籍「我慢して生きるほど人生は長くない」ついてまだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください!