あなたは運がいいですか?
運が悪いよりも良い方がいいと、誰もが一度は思うもの。分かりやすい例で言えば、宝くじで数億円が当たったらそれは強運の持ち主だと言えそうです。
しかし、長い人生を考えると、日々生活している中で、運がいいと思える出来事が、悪いと思えることよりも多ければ、それも結果的に運がよかったと思えそうですよね。
ましてや、宝くじを当てた人のほとんどが、その後金銭感覚が狂い、自己破産してしまうといった話を聞くと、宝くじが当たった瞬間は幸運だと思えても、人生全体では不幸かもしれません。
当ブログでは、これまでに運とは何か、運のいい人の特徴などについての書籍を紹介してきました。この記事では、それらの総集編として一挙に振り返っていきます。気になるものがあったらぜひ手にとってみてください!
1. 運は操れる
「運は操れる(望みどおりの人生を実現する最強の法則)」は、メンタリストDaigoさんが書かれた本です。Daigoさんは、運とはスキルや知識と同じで、単なる偶然でなく確率を高める行動と努力でコントロールすることができると言います。その上で本書では、運を操る3つのステップとその具体的なトレーニング方法が紹介されています。
例えば、不安に強く、リラックスした状態でいられる人は、冷静に物事を見極めることができ、そこからチャンスに気づくことができます。そして、その不安に強くなる方法としては、感情のネガティブ度に点数をつけるというものがあります。
死にたくなるほどのネガティブ度を100点として、今の自分のネガティブ度に点数をつけます。すると、勉強するつもりだったのに寝坊しちゃったくらいなら30点くらいじゃないでしょうか?
自分にとって最大のネガティブと比較して、現在の自分のネガティブ度に点数をつけることで、感情を客観的に評価でき、自己嫌悪の負の連鎖に陥ってしまうことを防ぐことができるのです。
また、単純ながら試行回数が多い方が、幸運をつかみ取る可能性は上がりそうですよね。試行回数を増やしチャレンジの質を上げる方法としては、アズイフ(As If)の法則があります。
これは、自分がまるで運がいいかのように振る舞うことで、本当に運が良い人間になれるという面白い法則です。実際にゴルフの実験で、「このボールは幸運のボールです!」と言われてボールを渡されたプレイヤーは、そうでないプレイヤーよりもパットの成功率が35%も高くなったそうです。
また、このポジティブな思い込みはパフォーマンスの質だけでなくその回数も増えることが分かっています。つまり自分は運がいいとか自分はきっとうまくいけと前向きに思い込むことで、チャレンジの質と回数を同時に上げることができるということです。
本書、「運は操れる(望みどおりの人生を実現する最強の法則)」では、このような幸運に科学的にアプローチした方法が多く解説されています。興味を持ってくれた方は、ぜひ手にとってみてください!
2. 科学がつきとめた運のいい人
「科学がつきとめた「運のいい人」」は、脳科学者として有名な中野信子さんの本です。本書も、“運”という一見どうしようもなさそうなことに科学的なアプローチをして、運がいい人になる方法について考察しています。
著者曰く、幸運はみんなに公平に降り注いでおり、私たちはそれに対して主体的に関わっている。つまり運がいいかどうかは、その幸運を拾えているかどうかの違いであるということです。
内容としては、試行回数を増やす、チャンスに気づくなど「運は操れる(望みどおりの人生を実現する最強の法則)」と被る部分もありますが、より脳科学的なアプローチもあります。
例えば、自分を大切にして、他人と良好な人間関係を築くことができると、幸運になりやすくなります。なぜなら、自分を大事にしている人は、周りからも大事にしてもらえるから。
一見そんな風には思えないかもしれませんが、人は良い人間関係から良いチャンスが生まれたり、他人と協力したり競争したりする中で、大きな成果をあげることができる社会的な生き物。運の良し悪しは、自分を大事にして他人と良い人間関係を築けているかが大きく関わっています。
また、良い人間関係を持つと、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンといった脳内物質の分泌を促してくれたり、運は人経由で降ってくることが多いので、良い人間関係を持つことで心身にいい影響があり、降ってきた幸運にいつでも気づいて掴みにいける状態を保たせてくれたりもします。
逆に、すでに雑に扱われているものはさらに雑に扱われやすくなるという人間の心理「割れ窓の法則」も書かれており、自分のことを好きでいる、自分に自信を持つ、健康に気を使う、身なりを整えるなどのようにして自分を大事にしてあげることが大事であると解説されています。
一見自分ではどうしようもなさそうなものに対しても、何とか自分で変えられる部分、コントロールできる部分を見出して変えることが可能。少しでも運についての考え方が変わったり、何か人生を良くするアクションができそうと思えた方は、本書「科学がつきとめた「運のいい人」」をぜひ読んでみてください!
3. 「運がいい人」になるための小さな習慣
「「運がいい人」になるための小さな習慣」は、運を良くするためには、小さな習慣の力があればいいと主張します。しかも、日々たった1分の小さな習慣を積み重ねることで、あなたは心から仕事を楽しみ、お金の不安が消え、笑顔の絶えない理想的な人生を送ることができると言うのです。
著者のサチン・チョードリーさんは、ある大富豪から「ちょっとだけ変われば成功する」と言われ、その日から、”ちょっとだけ変わる”という視点で周りの成功者たちを眺めるようになります。すると、いくつかの共通する部分が見つかったそうです。職業・年齢・国籍は違えど、成功者たちには不思議と似たパターンを持っていたのです。具体的には、日々“可能思考”で考えること。それには、
- 自分は運がいいと1日5回言う
- 迷わず人を頼る
- ネガティブを断捨離する
といった方法があります。また、良好な人間関係を築くことも大切で、テイクを求めず、ギブし続けるくらいがちょうどいいギブアンドギブの精神や、褒めるときは事実の3割増を意識するといった自分のファンを作る方法が紹介されています。
その他にも、「「運がいい人」になるための小さな習慣」には、運を良くするための習慣が計40個紹介されています。もっと運を作り出したいと思った方は、ぜひ本書を手にとって読んでみてください!
4. 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」では、延べ数百万人に読まれたブログ「分裂勘違い君劇場」でモンスターブロガーと称され、複数の企業を経営する敏腕オーナーである著者が、頑張っているのになぜか上手くいないというビジネスパーソンの切実な悩みを一刀両断。“成功”を手にするためには、運や実力よりも“勘違いさせる力”が必要だと主張します。
それは、著者が考案した「錯覚資産」と呼ばれるもの。錯覚資産とは、周りの人々が自分に対して持っている都合のいい思考の錯覚のことをいいます。この錯覚は一種の資産として機能するため、こう名付けられています。
具体的には、ハロー効果(何か一点が優れていると何もかもが優れて見えてしまう錯覚)が得られそうな仕事(箔が付く、功績が認めれらるなど)を数多く手をつけ、チャレンジを続けること。そして大きく成功するチャンスである確変が起こるまで続け、ある仕事で確変が起こったら全力を出す。
そこから得られた成功のハロー効果を使い、さらにより環境を手に入れるといったサイクルが紹介されています。
錯覚資産を手に入れて成功するには、小さなハロー効果をテコに、もう少し大きなハロー効果を手に入れていく“わらしべ長者”のような戦略が有効となるのです。本書の方法論には賛否あるかと思いますが、成功者 = 尊敬すべき人という短絡的な考えを見直すきっかけになると思います。
より詳しく知りたい方は、ぜひ本書「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」を手にとってみてください!