ChatGPT、使っていますか?
この記事では、堀江貴文さんの書籍「堀江貴文のChatGPT大全」を紹介します。
ChatGPTのことを全く知らない人は少ないと思いますが、しっかり利用できている人はそれほど多くないのではないでしょうか?
しかし、それではもったいないとホリエモンは言います。
ChatGPTは”令和の魔法”と言われ、かつての三種の神器に匹敵するほどの便利さです。しかもそれが無料で使えるとなれば、活用しない手はありません。
本書は各業界で活躍する著名人が、CharGPTの活用について語ってくれています。それではさっそく、中身を見ていきましょう!
1. ChatGPTとは「全知全能の神」
まずは、本書の著者である堀江さんの話から始めましょう。
堀江さんはChatGPTを「全知全能の神」とまで称賛しています。彼自身もChatGPTを積極的に活用し、その魅力に取り組んでいます。
以下の3つのポイントに焦点を当てて、解説します。
本の帯コメントをChatGPTに書かせる
堀江さんは、自身に寄せられる本の帯コメントの依頼に対応するために、ChatGPTを活用しています。
実際に本屋で本を手に取った際、堀江さんの書いた帯コメントを見たことがあるかもしれません。しかし、帯のために全ての本を読む時間はありません。
そこで、ChatGPTを利用して、本の内容を要約し、魅力的な帯コメントを生成させてみたそうです。
ChatGPTは文章を理解し、要点を把握するのに優れており、帯コメント作成の場面で活用できることが明らかになりました。
この例から分かるように、ChatGPTは文章の要約に優れており、本の内容を理解し、魅力的なコメントを生成するのに役立ちます。
また、難解な英語の論文を日本語に翻訳し、要約する際にも活用できます。
このような利用例は、株式会社MyFitの山田さんも研究活動において活用し、多くの研究者にとって便益があることを証明しています。
ホワイトカラーの仕事が9割減少する
堀江さんは、ChatGPTの登場により、ホワイトカラーの仕事が9割減少する可能性があると言います。
ChatGPTのようなAIは、事務作業、コンサルティング資料の作成、初級プログラミングなど、多くのタスクを数分で処理できるため、ホワイトカラーの仕事が大幅に削減できるのです。
例えば、ロケット開発の現場でもChatGPTは活用可能で、膨大なドキュメントを効率的に作成できるほどのレベルに達しています。
このような単純作業やルーティンワークがAIによって代替されることで、私たちはより創造的な仕事や高度なタスクに集中できるようになります。
職種そのものがなくなるというわけではなく、やる必要のない作業が9割減るというのがみそです。
ベスト版はChatGPTが書けば良い
ベストセラー本の制作においても、ChatGPTが活用できます。
ベストセラー本は、様々な場所で行われた対話内容を集めて編集者がまとめる本のことを指します。堀江さんは、ChatGPTによってこれを実現し、99%がAIによって書かれた「夢を叶える力」を出版しました。
この本のAmazonのレビュー数からもわかるように、かなりの売れ行きを記録しており、AIがベストセラー本の制作に活用される可能性を示しています。
まだ違和感がある部分もあるそうですが、今後、ChatGPTやAIの進化に伴い、編集者が行っていたタスクをAIに任せることがますます一般的になるでしょう。
2. ChatGPTとは「人間が初めて手に入れた他者」
ここからは、ビジネスインフルエンサーの田端慎太郎さんが、ChatGPTについてどのように捉えているかを、3つのポイントを解説します。
絶対に嫌な顔をしない「他者」
ChatGPTについて田端さんは「人間が初めて手に入れた他者」と表現しています。ChatGPTは、議論において継続的な対話が可能で、嫌な顔をしません。
例えば、教育の分野では、教師が生徒のテストの点数を上げるための戦略(テストの点がよければ、報酬を与えるなど)についての意見交換では、ChatGPTは異なる意見を出し、議論をサポートします。
このような場面で、ChatGPTは嫌な顔せずずっと付き合ってくれる貴重なツールとして役立ち、その後の他者との円滑なコミュニケーションを支援します。
AI相手の方がむしろ正直になれる
過去にMicrosoftが開発したLINEのチャットボット「リンナ」を思い出してみましょう。
リンナは、会話を延ばすことが主な目的のチャットボットでした。特に役立つことは返してくれませんが、長い相談や人間関係に関するトピックなど他愛もない話し相手として、多く使われました。
また、生身の人間であることが分からないため、リンナに対して正直な相談ができるという特徴があります。
メンタルの問題やコンプレックスなど、他者には言いにくいトピックについても、ChatGPTは対応できる可能性があります。
そのため、AIを通じたコミュニケーションは、時にはよりオープンで正直なものとなるでしょう。
対案も漫才も何でも
ビジネス上で最終的な決定を下す際、対案を出すことと論点の漏れをチェックすることが重要です。
田端さんは、ChatGPTが上司や同僚に対して対案を提示し、バイアスのかかっていない意見を提供できる点で、非常に有用であると指摘しています。
ChatGPTは、ビジネスにおいて優れたツールであり、ビジネスの決定プロセスをサポートする一方で、お笑いの漫才のボケ役としても活躍できる可能性があると述べています。
漫才は相方が必要なものですが、ChatGPTはいつでも協力的で、楽しい対話を提供してくれるでしょう。
これらのポイントから分かるように、ChatGPTは多くの場面でコミュニケーションと意見交換を支援し、新たな可能性を切り開いています。
3. ChatGPTとは「相棒(ドラえもん)」
最後に、ChatGPTを「相棒」と捉えるAmbitiousAI株式会社CTOの林駿甫さんの見解を紹介します。
以下の、彼が強調する3つのポイントは、ChatGPTが人間との協力においてどれほど有用であるかを示しています。
議事録などは、チャットGPTに喋るだけ
林さんは、最近はChatGPTを使わない時間の方が減ってきたというほどに、積極的に活用していると語っています。
音声入力を通じてChatGPTに話しかける状況が日常的。特に議事録の作成において、ChatGPTは非常に便利で、ミーティングの途中で状況をまとめてもらうことができるそうです。
ChatGPTに「〇〇の打合せをします。議事録よろしく。」と伝え、音声入力し、「今の状況をまとめて」とお願いするといった具合です。
プロンプトデザイナーとは
プロンプトデザインとは、ChatGPTに対して、どのように指示を出すかについてのデザインプロセスであると、林さんは説明しています。
このアプローチは、エンジニアリングにも類似していますが、デザインの観点からも理解されます。
ChatGPTが次にどのような情報を必要とし、どのように指示を受けるべきかについて考えることが重要です。
林さんは、ChatGPTを「めちゃくちゃ頭がいい、めちゃくちゃ勉強している天才のパートナー」と表現し、その思考プロセスは、3Dの実態がないだけで、ドラえもんのようだと指摘しています。
人間のコミュニケーションと同じ
林さんは、ChatGPTへの入力文、つまりプロンプトについて、人間とのコミュニケーションと同じ価値があると述べています。
プロンプトデザイナーやプロンプトのコミュニティを運営する一方で、彼はプロンプトそのものよりも、コミュニケーションが重要であると強調します。
また、ChatGPTに対する指示をプロンプトの書式通りにコピーする必要はなく、最初は自分の頭に浮かぶ言葉で、優れたパートナーであるChatGPTに対話するように伝えるべきだと主張します。
これらのポイントから分かるように、ChatGPTは「相棒」のように協力し、ビジネスやコミュニケーションのさまざまな側面で価値を提供しています。
その進化は、ますますドラえもんのような存在に近づいており、人々がChatGPTとの対話を通じて新たな可能性を探求し、創造的なコミュニケーションを実現できることを示しています。
今回紹介した、堀江貴文さんの書籍「堀江貴文のChatGPT大全」について、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので是非読んでみてください!