この記事では「脳の強化書」という本を参考に、脳の性質を理解し、パフォーマンスを上げる方法について紹介します。
本書の概略から言うと、
- 脳のパフォーマンスを上げるためには脳にさまざまな刺激を与える必要がある。
- 刺激を与えることで脳は生き生きとし、仕事や学業での成果アップにつなげることができる。
ということで、どうしたら脳を活性化させられるのか、詳しく内容をみていきましょう!
1. 脳の性質
脳は筋肉と同じで、使えば使うほど鍛えられて機能が向上していきます。
まず、脳を使うとは一体どういうことでしょうか?
脳を使うとは、頭を使って物事を考える事はもちろん、それ以外にも何か新しい体験をする、初めての場所に行ってみる、といった日々の様々な経験によっても刺激を受けて成長します。
では、その脳は刺激によって何歳まで成長するのでしょうか?
実は、脳は20代~40代にかけて大きく成長し、さらにそこから40代を過ぎても成長を続けるそうです。
脳の場所によっては、何歳でも成長し続ける部分もあるそうで、多くの人にとって脳は常に伸びしろがある臓器と言えます。
50、60歳を過ぎても脳にはまだまだ成長していくんですね。
これはなかなか嬉しい事実です。
2. 脳の8つの役割
言うまでもなく、脳は人体にとってすごく重要な臓器です。
私たちは脳で情報を受け取り、脳で感じ、脳で判断します。
また、脳には場所に応じてそれぞれ役割があることが近年の研究によって詳しく分かってきています。
例えば、何かの物事について深く考える。
こういうときには、脳の前方の前頭葉という場所を使っています。
そして、このような脳の役割は大きく8つに分かれます。
それが、思考・感情系・伝達系・理解系・運動系・視覚系・聴覚系・記憶型の8つです。
- 思考系は考えること
- 感情系は喜怒哀楽など感情に関わること
- 伝達系は言葉などでコミュニケーションをとること
- 理解系は物事を理解すること
- 運動系は体を動かすこと
- 視覚系は目で見ること
- 聴覚系は耳で聞くこと
- 記憶系は記憶すること
をそれぞれ担当しています。
これら8つの役割は、この役割は脳のこのあたりが担当みたいな感じで場所によってそれぞれ分かれています。
そして、8つそれぞれの部分に刺激を与えることで、他の役割を含めた脳全体としての能力が上がります。
例えば、脳の思考系ばかりを使うのではなく、運動系や記憶系など他の部分も意識して使うようにする。
といったように、脳の普段使わない部分も意識すると、脳全体に良い刺激が入ります。
すると各部分が相互に作用して、全体のパフォーマンスが上がるという仕組みです。
様々なことに興味を持ち、いろんな経験をして、脳に刺激を与えることで、脳が生き生きとして能力が上がります。
3. 脳に刺激を与えるコツ
すべきことよりもしたいことをする。
これが、脳に刺激を与えるコツです。
やってみたいという気持ちやワクワク感が大事です。
自分がやりたいことや興味が湧くことをすれば、良い刺激が入って脳が喜びます。
そうして脳に元気を与えてあげることが、脳のパフォーマンスを引き出すためには必要です。
とはいえ、日々の中ですべきこととやりたいことのバランスをとることは大事です。
やるべきこととやりたいことのどちらか片方に偏るのを避けて、上手に息抜きをしましょう。
また、脳の8つの部分のうち、日頃あまり使えていない部分に意識的に刺激を与えることも有効です。
例えば、普段接客の仕事をしていて喋ってばかりな人は、読書をして理解系や思考系を使う。
毎日研究で忙しくしている理系の大学生なんかは、体を動かして運動系を刺激する。
といった感じです。
美術・音楽・スポーツ・映画・旅・温泉。
何でもいいですが、普段はやらないことをやってみたら意外と楽しかったり、何か良い発見があるかもしれません。
今回の参考書籍、「脳の強化書」では脳の選出や脳を活性化させる方法などについてたくさん解説してあります。気になった方はぜひ手に取ってみてください。