あなたの人生に、明確な目標や戦略はありますか?
この記事では、成田修三さんの書籍「逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略」を紹介します。
人はそれぞれの人生で自分なりのドラマを生きています。悩みや不安がない人生を送っている人は誰ひとりとしていません。
時には、どうしようもない不安に襲われることもあるでしょう。
ただし、どれほど苦しい時でも少なくとも1つは必ずできることがあると著者は言います。それは、自分の発想解釈を変えて行動すること。
本書はどんな時にも打開策をもたらして、望む結果へと近づいていく思考法、”逆張り思考”について書かれています。
人生を好転させるコツ、成功を招く思考・行動、夢が叶う目標設定のコツについて知ることができます。
それではさっそく、中身をみていきましょう!
1. 個性を発見し、信じ、育てる
まずは、自己発見と自己育成のための2つの重要なポイントを解説します。
やってみたいことは遠回りしない
著者の経験から学ぶ第一の教訓は、やりたいことがあるならば、遠回りせずにその道を進むことの重要性です。
著者自身、高校3年生の9月に大学受験を真剣に考え始め、東京大学と慶應義塾大学を志望しました。
時間もお金も限られていたため、授業と参考書のみでの勉強を選び、慶應義塾大学に合格しましたが、東京大学はわずか2点差で不合格。
目標点数には到達していたものの、その年の合格最低点が上がってしまっていたのです。
浪人して再挑戦する選択肢もありましたが、著者はそれを選ばず慶應義塾大学へ進学しました。
その決断の背後には、設定した目標点数を達成したことと、ビジネスへの興味が湧いたことがありました。
目標を達成した上で、自分の進みたい方向が見つかったため、次のステップへと進むことを選んだのです。
自分の強みを見つけ方
次に、自分の強みを見つける方法について。
著者は高校時代、オールラウンダーとして何事もそつなくこなしていましたが、それが中途半端と同義であると気づきます。
競争の激しい世界では、そのようなタイプは最後まで勝ち残ることが難しいと考えました。
そこで、競争のストレスから解放され、自分の強みを発揮できる場所を探すことにしました。
自分の強みを見つけるためには、自分の特性、好き嫌い、得意不得意を深く理解することが必要です。
自分の軸を見つける一つの方法は、他人と自分を比較してみること。自分と似ている、または尊敬する人物を思い浮かべ、その人との比較から自分の強みを考えてみます。
ピンと来る人の要素を抽出し、分析することで、自分自身をより深く知ることができます。
これらの2つのポイントを通じて、自分自身の個性を見つけ出し、信じ、そして育てていくことが、自己実現への道となります。
自分の内なる声に耳を傾け、自分だけの道を切り開いていく勇気を持ちましょう。
2. 目標設定が人生の8割を決める
ここからは、人生における目標設定の重要性と、それを適切に行うためのポイントについて掘り下げていきます。
モヤモヤの本当の理由
もし現在、何をしても無駄だと感じたり、やりたいことが見つからなかったり、自分には得意なことがないと感じているなら、それは適切な目標が設定されていないことが原因の一つかもしれません。
目標があると、他人の意見に流されず、自分の強みを活かしながら能動的に行動できるようになります。
また、自分で設定した目標には、ネガティブな感情を抱きにくく、目的地が明確なため、不安を感じることが少なくなります。
やるべきことが明確になる
目標を持つことで、常に前向きに未来を思い描くことができます。
厳しい状況であっても、問題解決のための学びとして捉えることができるようになります。
目標がなければ、過去に囚われがちになり、意欲を失いがちです。
ゴールと期限を設定することで、その達成のための具体的な手順が明確になります。
何をいつまでにすべきか、どのように進めるべきかがはっきりし、迷いがなくなります。
乗り越えた経験が自信になる
目標に向かって挑戦することで、成功すればその方法を磨き、失敗すれば改善や新たな方法を試すことができます。
直面した壁を乗り越えることで、知識と経験が蓄積され、自信につながるのです。
また、目標が明確になると、自分が到達したい場所のイメージが湧きます。
これにより、やりたいことが分からない状態での仕事を避け、実績やスキルを積み重ねることができます。
自分の強みを知り、それに基づいた目標を持つことは、人生において非常に重要です。
まずは、自分に合った目標設定から始めてみましょう。
3. 自分に適した目標の立て方
目標設定は、自己実現への道を照らす重要なプロセスです。
ここでは、目標を正しく設定するための4つのポイントについて、具体的な方法を紹介します。
知識と情報を増やし、自己理解を深める
目標が見つからない場合、それは自分自身を十分に理解していないからかもしれません。
自分が何に価値を感じ、何に興味を持ち、どのような生活を望むのかを明確にすることが大切です。
多様な知識と情報を吸収し、自分に響くもの、心躍るものを見つけ出しましょう。そして、それを言葉にしてみることで、自己理解が一層深まります。
10年先のビジョンを設定する
ビジョンは実現したい未来、あるいは将来の理想の姿。目標は、そのビジョンを実現するための具体的なステップです。
まずは10年後の自分がどうありたいかを想像し、そのビジョンに向かって進むための目標を設定することが重要です。
何か一つに偏らず、バランスを意識する
アリストテレスが説いた「中庸」の概念を、目標設定にも応用します。
極端に偏ることなく、人生のさまざまな側面においてバランスを取ることが幸福への鍵です。
仕事だけでなく、家庭、友人、趣味、健康、将来の自己像など、人生の各領域でバランスの取れた目標を立てることが、充実した人生を送るためには不可欠です。
ワクワクするほど高いレベルの目標を設定する
目標を設定する際は、達成可能な範囲を超えた、心躍るような高いレベルの目標を掲げることが理想です。
低い目標では、得られる成果も限定的です。ワクワク感は、困難に立ち向かうためのエネルギー源となります。
高い目標を掲げたときに、「自分には無理だ」と決めつけず、スキルがない、時間がないといった言い訳をせず、覚悟を決めて挑戦しましょう。
これらの4つのポイントを踏まえ、自分にとって最適な目標を設定することで、人生はより豊かで意味のあるものになるでしょう。
4. 常識を疑い、競争せずに勝つ
人生において、常識に挑戦し、競争を避けて成功する方法には、いくつかの重要なポイントがあります。
以下で、それぞれのポイントを掘り下げていきます。
逆張りで人生を捉える
多くの人が選ばない道を選ぶことで、競争の激しい土俵に立つ必要がなくなります。
逆張りの手法を取ることで、自分の強みを活かし、好きなことに集中できるようになります。
このアプローチは、新しい出会いやチャンスを生み出し、柔軟な思考を促し、挑戦することを日常化させます。
結果として、これまでにない新しい価値を創造することができるのです。
自分の居場所を見つけた人だけが勝つ
著者は、仕事選びは”椅子取りゲーム”であってはならないと言います。
有名な学校や大企業に入ることも、自分らしく働ける小さな会社を選ぶことも、どちらも正しい生き方です。
自己理解と目的意識を持つことが重要です。
なぜその仕事をしたいのか、どうしてその職場で働きたいのかを明確にし、人との無駄な競争を避ける方法を見つけることです。
自分の居場所を見つけることができれば、他者との競争に巻き込まれることなく、自分のペースで成功へと進むことができます。
変化と成長を軸にする
ホットスポットでは、トレンドや技術、ニーズは常に変化しています。
この変化に適応するためには、変化を恐れず、成長を楽しむマインドセットが必要です。
20代からこのマインドセットを身につけ、成長できる環境を積極的に探し、飛び込むことが大切です。
成長は他人との比較ではなく、自分自身で実感するもの。毎日、毎月、毎年、自分が成長していると感じられる場所を選ぶことが、人生において重要です。
適切な速度での成長は、人生に必要な様々なものをもたらしてくれるでしょう。
これらのポイントを実践することで、常識にとらわれず、競争を避けながらも、自分らしい成功を収めることが可能になります。
今回紹介した、成田修三さんの書籍「逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略」についてまだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので是非読んでみてください!