あなたも年収1億円になれるとしたら、信じますか?
この記事では、山下誠司さんの書籍「年収1億円になる人の習慣」を取り上げます。
年収1億円というと、特別な才能がある人しか届かない領域というイメージがありますよね。
しかし、著者は年収1億円は誰でも身につけられる「シンプルな36の習慣」によって実現可能だと言います。
今回は、その一部を紹介します。
どんな習慣か気になりますよね…!
さっそく中身を見てみましょう!
1. 基本の習慣
著者は、特に一流の世界では、”フライング以外は全て遅刻”と見なされると言います。
スピードを重視する姿勢がなければ、そもそも勝負の土俵に上がれない。
その好例として、本書では化粧品メーカーA社のプライベートブランド開発業者選定コンペを挙げています。
コンペでは、各社に対して商品に関するオリエンテーションが行われ、1週間後までに企画書を提出するのが期限でした。
しかしながら、受注業者の決定は、コンペ期限からわずか1時間後。
A社の社長によると、その理由はB社がすぐに企画書を送ってきたからだったのです。
スピードは情熱の証
A社の社長は「スピードの速さは本気度と情熱の現れです。情熱が覚めないうちにすぐに行動する人間は間違いなくいい仕事をします」と述べました。
つまり、スピードを重視するB社には、強い情熱と本気度があると高く評価したのです。
一方で、「経験が浅いうちは、仕事が遅いのは仕方ないでしょう。けれどもスタートが遅いのは致命的になります」とも言い添えています。
仕事が遅いのは能力の問題かもしれませんが、スタートが遅いのは姿勢の問題。
フライングするくらいのスピード感覚を持つことが、何よりも重要なのが分かるエピソードです。
最前列に座ることで学びが深まる
また、著者は過去に上司から、こう言われた経験があったそうです。
「後ろの席に座ってはだめだ。前が空いているでしょう。前の席はアリーナ席で価値が高いんだよ。だから前の席に座らないともったいないよ」
講演会で言われた通りに最前列に座った著者は、上司がアリーナ席に例えた意味が分かりました。
席を変えただけで、学びの深さが断然変わることを痛感したのです。
具体的に最前列と最後列では、以下の4つの違いがあります。
- 当事者意識が芽生える
講師が自分に向けて話しかけているかのように感じられ、内容が身近に感じられます。 - 周囲の人の意識が前向き
後ろの席にいる人は勉強を面倒に思う人が多いですが、最前列には前向きな人が集まります。 - 講師に顔を覚えてもらえる
最前列に座っているだけで、情熱のある人物だと思ってもらえます。また講師に話しかけられる機会もあり、顔を覚えてもらいやすくなります。 - 講師の表情が見えるから細部が分かる
後ろの席からは見えない、講師の小さな仕草や表情が分かり、一流の人の熱意を感じ取れます。
このように、最前列に座ることで受講の価値が高まり、1回の受講が後ろの席の10回分に値すると著者は言います。
講義や公演に出席する際は迷わず最前列に座り、有意義な学びを得るべきなのです。
2. 仕事の習慣
著者は、圧倒的な質を手に入れるためには、一定期間、徹底的に量を追求することが必要だと説きます。
量を増やす努力をすると、ある時期から量が質へと転化するようになるのです。
つまり、量が質を生むのです。
著者は、ある超一流の歌手から「透明な綺麗な声を出そうとするよりも、大きな声を何度も何度も出すことが大切」と教わったそうです。
量を増やすには、期限を決めて取り組むことが有効です。
優先順位は期限、量、質の順番で、一定時間内にどれだけできるかを意識することが上達の秘訣。
本番の日を決めることで、集中して練習に取り組めるといいます。
優秀な人材を認める力が大切
次に、著者は「人に任せる人が、年収1億円に近づく」と説きます。
年収1億円を目指すには、優秀な人材に囲まれる必要があります。そのためには、相手の優秀な部分を見つけ出し、きちんと認める能力が不可欠です。
本書では、著者の店舗で働いていた、”富田”のエピソードが紹介されています。
富田は物販の実績は抜群でしたが、遅刻が多く問題視されていました。しかし、著者は全員の前で富田の物販の技術を認め、みんなに見習ってほしいと発言しました。
すると、富田は180度変わり、さらに頑張るようになり、遅刻も改めたそうです。頑張っている部分を褒めることで、相手はさらに仕事に励むようになるのです。
人を任せる力の重要性
人を任せる力が重要視される理由は、一人では限界があるからです。
自分一人で働いているだけでは、年収1億円という大台に到達するのは難しいでしょう。
優秀な人材に仕事を任せ、チームを作ることで、より大きな成果を上げられるようになります。
しかし、人に任せるだけでは足りません。相手の長所を認め、適切に評価し、やる気を引き出すことが不可欠なのです。
上記の富田の例のように、適切な賞賛と承認が人を大きく変えることができるのがよくわかります。
3. 生活の習慣
著者は、仕事でうまくいかないことがあっても、長く落ち込まない習慣をもっています。
落ち込んだり悩んだりする時間を極力なくす努力をしているそうです。
なぜなら、心配事を悩んでも問題は解決しないからです。
具体的には、以下の3ステップを実践しています。
- 落ち込む時間は最長3分まで
マイナスの感情が湧いても、3分以内に切り替えます。3分間は大声を出すなどして、しっかり落ち込みます。人前であれば、誰もいない倉庫などで発散するとよいでしょう。 - 無理にでも笑う
3分経ったら、無理にでも笑顔を作ります。笑顔を作ることで気分が前向きになり、行動に移しやすくなります。人前でも構いません。 - 原因と解決策をメモする
落ち込んだ原因と解決策を書き出し、すぐに対策を立てて実行します。例えば、信頼していた社員が退職した場合、なぜ辞めたのか、何が問題だったのかを洗い出し、その後の改善策を考えます。
このように、落ち込みを3分以内に収め、前向きな行動に移ることが重要だと説いています。
落ち込んでいても事態は改善しないので、早期に問題解決に取り組む姿勢が何より大切なのです。
お金がない経験から学ぶ大切なこと
また、著者は一度でもお金がない惨めさを経験することが大切だと説きます。
著者自身も23歳の時に借金500万円を抱え、3日間何も食べられないような極貧生活を送った経験があります。
タバコの吸い殻を拾って吸ったり、セミナー会場から家まで歩いて帰ったりしていたそうです。
この過酷な経験から、著者はお金の大切さ、お金を失う恐怖を身にしみて学びました。
確かにお金では買えない幸せはたくさんありますが、お金があれば食い止められる不幸もとてつもなくあることに気づいたそうです。
貧しかった経験があるからこそ、お金を「汚い」などと決めつけることはできなくなります。
お金の大切さを学ぶメリット
お金がない経験をすることで得られるメリットは、他にもたくさんあります。
まず、お金の使い道を着実に計画できるようになります。
限られたお金の中で生活を立てなければならないため、お金の重みを実感でき、無駄遣いをしなくなるでしょう。
また、収入を大切にする習慣が身に付きます。
お金を手に入れる努力や大変さを知っているからこそ、働く意欲がわいてくるはずです。
さらに、自分の可能性を信じられるようになります。
貧しい生活を乗り越えたことで、他の困難も乗り越えられるという自信が芽生えるからです。
- 仕事はフライングするくらいのスピード感覚が重要
- 講演会では最前列に座る前向きな姿勢を持つ
- 期限を決めて徹底的に量を追求することで、質が手に入る
- 人を任せるには、優秀な部分を認める力が必要不可欠
- 落ち込みは3分以内に収め、前向きに行動する
- お金がない惨めさを経験し、お金の大切さを学ぶ
今回紹介した、山下誠司さんの書籍「年収1億円になる人の習慣」にはこの他にも、
・「早起き」で年収が上がる6つのすごい理由
・「グリーン車」や「ファーストクラス」に乗ってはいけない
など、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので、是非読んでみてください!