5分で学ぶ『ライフピボット』(要約)変化の激しい時代を生きるための3つの蓄積

black and white wall mounted paper ハッとさせられる考え方・哲学

 

この記事では、黒田悠介さんの「ライフピボット:縦横無尽に未来を描く人生100年時代の転身術」を紹介します。

本書は、

  • 自分の人生について、真剣に考えたい
  • 将来についてなんとなく不安
  • 40代以下のすべての人

といった方におすすめの内容になっています。

著者は、私たちは人生の中で何回も人生の方向転換 = ライフピボットを繰り返す必要があり、私たちは3つの蓄積をすることで変化の激しい将来に備えることができると言います。

安定した職に居座ることが不安定であることが広がりつつある現代において、どのように行動していけばよいのでしょうか?

さっそく内容をみていきましょう!

 

1. 人生のルールが激変した

people laughing and talking outside during daytime

 

冒頭で説明したとおり、ライフピボットとは自分の過去の経験を生かし、時代に合わせて変化すること。つまり、“人生の方向転換”です。

例えば、転職や引越しなどのイベントがライフピボットの一つになります。著者は、人生の方向転換が、現代に生きるすべての人にとって必然的なものとなったと断言します。なぜなら、人生のルールが3つの点で大きく変化したからです。それぞれ掘り下げていきます。

 

人生の長期化

人は年々より長生きするようになりました。今や人生100年時代とも言われ、多くの人が100歳くらいまで生きています。現時点で40代以下の人が100歳まで長生きすることは、労働する期間も長くなるということです。

昔はざっくりと教育20年、仕事40年、老後10年で合計70年くらい生きるといった人生設計でした。しかし、今は例えば教育20年仕事50年老後30年といったイメージになります。つまり50年以上も働くのが普通になります。この長期化は、今を生きる私たちにとって人生におけるルールの特に大きな変化です。

 

世界の変化の加速

世界が変化するスピードは格段に上がっています。

例えば、面白いデータとして、そのテクノロジーを5,000万人が利用するまでにかかった時間をみてみると、

  • 飛行機:68年
  • 自動車:62年
  • 電話:50年
  • クレジットカード:28年
  • テレビ:22年
  • ATM:18年
  • コンピュータ:14年
  • 携帯電話:12年
  • インターネット:7年
  • iPod:4年
  • YouTube:4年
  • Facebook:3年
  • twitter:2年
  • ポケモンGO:19日

 

近年の変化のスピードの上がり方が、ものすごいですよね。これには、スマートフォンやインターネットといったインフラが既にあるからこそ、ポケモンGOは19日で普及できたという背景があります。

つまり過去に起こったイノベーションが次のイノベーションを支える、イノベーションの連鎖構造があるのです。イノベーションが連鎖していくと、世界が変化するスピードは指数関数的に伸びていきます。

 

ライフスタイルの短期化

人生の長さは70年~100年まで伸びましたが、転職や副業が当たり前になってきている時代背景からも分かるとおり、ライフスタイルは変化のスピードが増し、大きな変化が頻繁に起こるようになりましたよね。

情報の流動性が高まり、求められるライフスタイルも長く均質化したものから短く多様化ものへと加速しています。

 

3つの変化を受け、ライフスタイルの転換が1度や2度ではなく、複数回も行うことが必然になってきました。少し前までは、キャリアプランによって将来についておおよその見通しを立てて生きるのが普通でした。しかし、現代のような変化の激しい時代においてはプラン通りにはほぼ100%進まないため、キャリアプランを立てる意味がなくなってしまったのです。

では、私たちはどうしていくべきなのか。この時代に私たちがすべきは計画することではなく、どんな予想外な変化にも冷静に対処できる準備をすることです。

自分の過去の経験を生かし、変化に対処できる準備を整え、臨機応変にライフピボットする生き方が、これからの時代のスタンダードになります。

続けて、具体的にどんな経験を蓄積する必要があるのかを解説していきます。

 

2. 3つの蓄積をすることで将来に備えよ

three red pear fruits

 

私たちは過去の経験から、以下の3つを蓄積していくことが求められます。

  • 価値を提供できるスキルセット
  • 広く多様な人的ネットワーク
  • 経験によるリアルな自己理解

これらを簡単に言うと、スキル・人脈・自己理解です。それぞれ解説していきます。

 

価値を提供できるスキルセット

ここで言うスキルとは、プログラミングスキル、ライティングスキル、マーケティング、セールス、企画などの実務的な能力を指します。さらに、スキルは大きく3種類に分けられます。テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの3つです。これは、ハーバード大学教授のロバート・カッツが1955年に提唱したモデルで、今でも経営やマネジメントで使われています。

テクニカルスキル:課題を解決する能力。先ほどの、プログラミングやライティング、マーケティングといった技術的なスキルがこれにあたります。

ヒューマンスキル:対人関係をうまくやる能力。聴く力、調整する力、リーダーシップ、プレゼン能力マ、ネジメント能力などです。

コンセプチュアルスキル:日本語訳すると概念化能力。これには14項目あります。論理的思考、推定思考、批判的思考、多面的視野、柔軟性、受容性、知的好奇心、探究心、応用力、洞察力、直観力、チャレンジ精神、俯瞰力、先見性の14項目です。このスキルについては、テクニカルスキルやヒューマンスキルと同時に発揮され、相乗効果を生むという特徴があります。例えば、論理的思考が課題を解決するためのテクニカルスキルに活かされたり、思考の柔軟性が対人関係つまりヒューマンスキルに活かされたりします。

これらの価値を提供できるスキルセットをコツコツと蓄えることが、人生の充実度に直結します。

 

広く多様な人的ネットワーク

これは簡単に言えば人脈ですが、そこから得られる新しい情報や機会のことを指します。知り合いから仕事を依頼されたり、逆に仕事を振ったり、新たなビジネスのチャンスに出会えるきっかけになります。

人脈を作る上で一つポイントとなるのが、信用と信頼を分けて考えること。信用と信頼は一見同じような言葉ですが、似て非なるもの。信用は実績や肩書きみたいなものに生まれるのに対して、信頼は深い関係を築いている、親しい友人や何でも話せる同僚、家族などの人脈のうえに成り立つ関係です。信用は客観的な評価であることに対して、信頼は主観的な評価で決まります。

また、信用は一方的です。お互いに知り合っていなくても、肩書きや実績から相手は私のことを信用したり、逆に私が相手のことを初めから信用しているといった関係が起こり得ます。信用は、価値を提供することによって貯めていくもので、何かの実績が信用になります。

対して信頼は双方向的な関係で、お互いに知り合いであることが前提です。信頼は共同作業によって築いていくもので、一緒に仕事をする、一緒に食事をするといった共同作業を通して築かれていきます。

これら両方を、どちらも貯めていくことが有効です。信用と信頼を高める努力をすることで、広く多様な人的ネットワークを蓄積していくことが、変化の激しい現代においてのリスクマネジメントになります。

 

経験によるリアルな自己理解

幸せで楽しい人生を送るためには、なりより自己理解は重要です。

自分の好みや価値観を理解すること、喜びを感じる時の共通点、辛さを感じる時の共通点といった自分の価値観について理解を深めることで、人生の満足度や充実感を高めることができます。

また、他人に比べて、苦もなくできることをやるほうが楽しいし、効率がいいですよね。努力は夢中には勝てません。そのためにも自己理解を深めて、自分が他人よりも夢中になれるものが何なのか知る必要があります。

ではどうすれば自己理解が高まるのか。本書では毎日日記を書く事がおすすめしています。なぜ日記かというと、記憶はあてにならないからです。

1日に1回、その日の出来事を振り返る時間を作らないと、人はどうしても忘れてしまいます。毎日就寝前などにその日を振り返る時間を取りましょう。

そうして自己理解を続けることで、自分が進むべき方向性が見えてきます。

 

3. 蓄積をするために有効な6つのアクション

four floors building with stairs

 

ここからは、蓄積を効率よく貯めていける具体的な方法について見ていきましょう。

  1. 仕事のマッチングサービスを利用する
  2. 情報を発信し続ける
  3. イベントに参加・登壇・主催する
  4. コミュニティに参加・主催する
  5. ギグワークをする
  6. ギブワークをする

これら6つのアクションは、3つの蓄積を同時に進められるオススメのアクションです。

仕事のマッチングサービスを利用する、情報を発信し続けるの2つについては、新しい出会いを求めるためのアクション。イベントへの参加・登壇・主催、コミュニティへの参加・主催は、新しい場所を求めるためのアクション。ギグワークをする、ギブワークをするは新しい機会を生むためのアクションになります。

また、奇数番目のアクションは比較的短期的に効果があるのに対して、偶数番目のアクションについては少しずつ効果が出てくるため、ある程度時間をかけて取り組んでいくアクションになります。

 

仕事のマッチングサービスを利用する

今はビジネス系のマッチングサービスが充実しています。これを利用することで、会いたいタイプの人とかまったくタイプの違う人とかと出会うことができます。

マッチングサービスを利用することで人脈を作ったり、いろんな人と新たに会うことで自己理解を深めることもできます。サービス例として本書では、メンター募集、バーチャルランチ倶楽部などが挙げられています。

 

情報を発信し続ける

SNSなどで発信することで、人脈を広げたり自己理解を深めたりすることができます。ポイントとしては実名で顔出しを行うこと。なぜならその方が、信用や信頼を貯めやすいからです。

発信するテーマや場所を決めることも、重要なポイントになります。発信するテーマについては、相手にとって有益な、自分が得意な分野で役に立つことや面白い内容を発信しましょう。

 

イベントに参加・登壇・主催する

イベントやプロジェクトに主体的に関わることで、人脈、スキル、自己理解を蓄積することができます。SNSなどで探せば様々なイベントがあると思うので、興味のあるものは積極的に顔を出してみましょう。

 

コミュニティに参加主催する

コミュニティに積極的に参加すれば、スキル・人脈・自己理解が深まります。例えば、オンラインサロンや、定額でいろんな地域に進めるサービスなどがあります。本書では、AddressやHarfなどが例として挙げられています。

 

ギグワークをする

ギグワークとは、オンラインで簡単に受けられる単発の仕事のことです。

最近だと、UberEATSなどがありますよね。スキマ時間を上手く利用して、プラスで働くといったものが主です。

対して、ココナラ、ストアカ、タイムチケットなどは自分が商品を出したり、自分の時間を得る事ができます。例えば1時間でプログラミング初心者が仕事を受注したり、ノウハウを教えたりといった感じです。

自分のスキルや自分ができることを提供する場所になっており、現代においてはこういう土壌が整っています。スキルを試してみることができること自体に価値があるので、自己理解が深まったり、スキルアップを狙ったりするができます。

 

ギブワークをする

これはギブする働き方、報酬をもらわずにタダで働くなどが当たります。

例えば、デザインの勉強をしている人が、最初の仕事として友だちのSNSアイコンをタダで描いてあげるといったこともギブワークです。

タダ働きのメリットとしては、スキルが上がりますし、感謝されて人脈が深まります。自分が好きなことを探す手段にもなります。

また、打席に立つ回数が圧倒的に増えることもメリットです。お金はもらわないけれど、経験が貯まっていきます。

人には返報性の原理という心理があります。何かしてもらったらを解消したくなるという人間の心理現象で、タダ働きをしているようで実は何かしらお返しが後々返ってくる場合が多いです。

 

著者の黒田さんは、私たちは100年生き、半世紀以上働く時代に突入しようとしており、そんな時代に私たちが進み続けるためには一歩ずつでも着実に踏み出すことができるライフピボットの力が必要だと言います。

将来の見通しが立たないことは問題ではありません。将来の見通しは大体ハズれるので、立てるだけ当てになりません。常にやりたいことに出会える人は少なく、生きていく上でやりたいことが分からないのは当たり前です。

3つの蓄積を貯めることで、激動の時代において臨機応変にピボットしながら生きる。これで人生の充実度は格段に上がります。

今回は「ライフピボット:縦横無尽に未来を描く人生100年時代の転身術」について、簡単に解説してきました。まだまだ紹介できていない部分が多いので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

 

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