他人の顔をみて、相手の気持ちや状態を知れたらどうですか?
この記事では、及川尚輔さんの書籍「顔を見れば9割わかる」を紹介します。
著者は美容企業のコンサルタント。メイクアップ・スクールのプロデュース、自社ブランドの商品開発を手掛けるなど、多岐に渡って活動しています。
本書はそれらの仕事を通じて、10万人を超える人と接してきた著者が得た、ある気づきについて書かれています。
その気づきとは、性格・人間性・恋愛感は全て顔に出ているということ。統計学を基とした顔を見抜く術を知ることができ、セルフプロデュース力を高めることができるおすすめの書籍です。
それではさっそく、中身をみていきましょう!
1. 顔に人の内面が全て出る
現代では、人相科学のみならず、遺伝子学においても、顔が親から受け継いだ遺伝子の影響を強く受けるのは、40歳くらいまでと解明されています。それ以降は、遺伝子の力が徐々に弱まり、その人を取り巻く環境や生きる姿勢などが人の顔に大きな影響を及ぼします。
怠惰に暮らしている人は肌がたるみ、メリハリのある生活をしている人は肌がピンと張り、人相はまるで別人のように違ってきます。
また、顔はその人の性格ばかりか、生活態度まで映し出します。人相科学の分野では、人の顔を形成するのは、思考と感情、行動であるとされています。行動はさらに、無意識レベルの本能的行動と、選択的行動に分かれると定義されています。
- 思考は脳の前頭葉
- 感情は脳の側頭葉
- 本能的・行動は小脳の細胞量と形
にそれぞれ影響を及ぼすことから、顔の上部を思考、中部を感情、下部を本能的感情と3分割して捉えられます。
つまり、額の形状から思考を、耳や眉毛や目の形状から感情を、鼻・口・顎の形状から無意識レベルの行動を読み解くことができるということです。
まずは相手の輪郭を見よ
もしどんな人に対しても、「あの人はこういう思考回路で、こういう性格で、こういう行動に出るタイプだから仕方がないか」と、顔の情報によって押しはかることができたら、余計なコミュニケーション不全を起こさずに済みますよね。
煩わしい人間関係から脱却し、自分に自信を持って初々と生きるためには、顔に関心を抱くことがコツになります。
そして、人の顔の中でまず最初にチェックすべきは輪郭です。
輪郭は親の遺伝が基本と言われています。よほど太っていたり痩せていない限りは、顔の中で最も印象が操作しづらいパーツです。その人の持って生まれた性質やパーソナリティの根幹は、顔の形にほぼ現れています。
顔の上部には、主に内面や頭のキレ具合、下部には外面や行動力が現れます。額は前髪で隠されれていることも多いので、初対面の人の顔はまず下半分を見るようにしましょう。
輪郭を分析する上でのポイントは、
- 額の広さ
- 左右のこめかみを結んだ位置
- 頬骨の位置
- 顎の長さ・丸さ
などです。
それを踏まえ、人を瞬時に見抜くための入り口としては、輪郭が5つのパターンのどれに該当するかを確認すれば十分です。
輪郭の5つのパターン
5つのパターンは、卵型タイプ、丸型タイプ、逆三角形タイプ、四角形タイプ、重長タイプになります。
- 卵型タイプの人は、上品で優雅な印象です。強調性があるので、組織の中でもうまくやっていける人が多いですが、可もなく不可もなくという保守的な態度を取りがちです。
- 丸顔タイプの人は、年齢より若々しい印象を受けます。物事をポジティブに捉えるので、人に愛されるキャラクターであることが多いです。気分屋で、自己中心的なところがあります。
- 逆三角形タイプの人は、知的で都会的な印象トレンドに敏感な人も多いでしょう。計画性があるので、待ち合わせや納期には遅れませんが、損得感情で動く傾向にあり、メリットを感じにくい相手には、上から目線になりがちです。
- 四角形タイプの人は、ストレートでサバサバした印象を受けます。努力化でバイタリティがあるので、新規プロジェクトなどにはぴったりですが、柔軟性には欠け頑固な一面もあります。
- 面長タイプの人は、大人っぽく落ち着いた印象です。感情にムラがなく、常に安定しています。クリエイティブな発想には弱いですが、確実に進めたいプロジェクトの時に力を発揮します。
目や口に意識が行きがちですが、顔の輪郭からも読み取れる情報があるのは驚きですよね。
2. 0.1秒でわかること
続いて、0.1秒で分かることについて、3つのポイントを解説します。
目から分かること
あるアンケート調査によると、第一印象の決め手となるパーツの第1位は、目であると答えた人が全体の91%を占めています。目によって印象が左右されると言っても過言ではありません。
著者は目に関して、小さな目、大きな目、タレ目、つり目、目と目の距離が近い目と、目の距離が離れている、細い目の7つに分類して性格判断をしています。
- 小さな目の人は、控えめな印象を受けます。注意深い性格で、コツコツと努力を積み重ねる地味なタイプです。計画性に長けているので、仕事は確実にこなしますが、消極的で自己アピール力にかけます。
- 大きな目の人は華やかな印象を受けます。明るく解放的な性格で、何事にも積極的行動力に長けていますが、その分出しゃばりな側面があります。
- タレ目な人は、フレンドリーな印象です。愛情深く素直、男女問わず親しまれやすいですが、流せれやすく、慎重さにかけるところがあります。
- つり目の人は、キリっとした印象を受けます。意思が強く、表だってアピールせずに水面化で努力します。その反面、自己主張は強いので強引に思われることもあります。
- 目と目の距離が近い人は、利発な印象です。いわゆる賢そうな人、実際に勘が鋭く判断力もあります。時には神経質に見られることもあり、仲良くなるまでに時間がかかるタイプです。
- 目と目の距離が離れている人は、温和な印象を受けます。ほがらかで平和主義、忍耐力もあります。しかし爪が甘く、八方美人な一面も。
- 細い目の人は、穏やかな印象を受けます。優しく洞察力に優れているので、嘘やお世辞を見抜きますが、自己主張が苦手で依頼心が強いです。
口から分かること
人相学では、口にはその人の品格や欲求の度合い愛情の濃淡が現れるとされています。ここでは形に特化して、下唇の厚い口、上唇の厚い口、下唇の薄い口、歯茎の見える口、広角の上がった口、広角の下がった口、アヒル型の口に分類して解説します。
また、口は両方の黒目の中心から、垂直に下に線を伸ばした線に、口の両端広角が合っているかがポイントです。唇の厚さは、上唇が約8mm下唇が約10mmが平均的な厚さだと言われています。
- 下唇の厚い人は、情熱的な印象を受けます。常に熱く大らかで包容力があります。ただし、ぼんやりしている割におせっかいな一面もあるでしょう。
- 上唇の厚い人は愛情深く、親しみやすいです。エネルギッシュでスタミナがあるので、デート相手にはぴったりです。押しが強くておせっかいなので、恋愛モードじゃなくなると少し鬱陶しさを感じるかもしれません。
- 下唇の薄い人は、クールな印象です。冷静で起点が効き物事に執着しません。本音を見せないプライドの高い人も多いです。
- 歯茎の見える人は、頑張り屋な印象を受けます。負けず嫌いで完璧主義、好き嫌いが激しいので友達が少ない方かもしれません。
- 広角の上がった人は、幸運の女神的な印象を受けます。愛嬌があり、ポジティブでバランス感覚もあります。どんな唇のタイプであっても、広角を上げることはマストです。
- 広角の下がった人からはネガティブな印象を受けます。こういった人の愚痴や悪口は本気で効かないようにしましょう。
- アヒル型の口の人はチャーミングな印象を受けます。女性であれば良妻賢母型。しかし、お人よしで上に流されてしまいがちでもあります。
額・鼻・顎から分かること
人の顔を見る時に、特徴的な場合に限りチェックすべきなのは、大きな鼻、尖った顎、短い顎、突き出た顎、前に出た額です。
これらはバイタリティや財運にも直結するので、ビジネスの場合は、必ず確認しましょう。
- まず鼻は、自分自身を象徴する部位です。大きければ大きいほど自分に自信があり、小さければ自信がないと考えます。
- 顎はスタミナに直結し、やり遂げる力が現れます、尖っていればきりが効くタイプ、短ければのんびりとした平和主義な人です。突き出た顎は意思の強さの現れです。
- 額は知性と理性をつる前頭葉の細胞量や形に左右されるので、ビジネスで相手の思考パターンを測りたい時には注目しましょう。額が前に出ている人は行動力や想像力があり、高学歴な人も多いです。
感覚的に分かっているような内容も多いですが、言語化されると改めて納得する部分があります。
3. 肌質で性格が分かる
ここからは、実は肌質で性格が分かることについて、3つのポイントを解説していきます。
実は肌質で性格が分かる
ここまでは、輪郭や顔のパーツで著者ならではの人の見抜き方を紹介してきました。しかし、もう1つ人の印象を決める大きな要因に肌があります。
著者はメイクアップ・アーティストとしてのキャリアを重ねるうちに、肌質で人を見抜くことが特技になったそうです。肌のタイプには6タイプあります。オイリー肌、ドライ肌、顔色が悪い肌、しわ・たるみ、シミ・そばかす、ニキビ肌・イチゴ肌の6タイプです。
- まず、オイリー肌タイプの人は、血圧が高めで断線ホルモン値が高く、エネルギッシュなタイプです。自分を変り見ず他人に尽くします。細かいことは気にしないタイプで、思いやりのある明るい性格です。
- ドライ肌タイプの人は、血圧が低く、冷静な保守的タイプです。きめ細やかで、何事にも丁寧。行動より計画を重視し、礼儀やルールを大事にします。
- 顔色が悪いタイプの人は、疲れが溜まっていて不健康です。生活も乱れていて、何らかのトラブルを抱えています。覇気がなく出世欲もありません。
- しわ・たるみタイプの人は、老化が進行している状態で、エネルギーが低く、いざという時も力が出ません。行動力が低く、何事もすぐ諦めてしまいます。
- シミ・そばかすタイプの人は、整理をしていない横着者に見えます。そうしたイメージを放置している緩いタイプです。人に対してこうすべきという押し付けがありません。
- 最後にニキビ肌、イチゴ肌タイプの人は、喜怒哀楽が激しく、常に交感神経が高ぶっています。自己中心的な心配症のタイプです。
オイリー肌の人は〇〇な人
オイリー肌の人は、男性ホルモンの多さゆえに精力が旺盛です。出世している人には、この肌質のタイプが多いです。
エネルギッシュに大きなプロジェクトにも取り組みますし、組織のトップであれば面倒身もよく安心です。
ただしオイリー肌の人は、何もケアしないとテカテカ肌ギトギト肌になりがちです。若々しい印象が不潔な印象に変わってしまうので、ポイントを抑えたケアをすることが必要です。
“肌の汚れ=内臓の汚れ”に効くサプリ
肌は自分の生活を映し出す鏡。
肌が荒れていることは、体が悲鳴を上げているということ。間違いなく内臓が疲れきっていると言えるでしょう。
そんな人は、サプリメントを活用するのも1つの手です。著者のお勧めは、水素サプリと乳酸菌サプリだと著者は言います。水素には活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。活性酸素とは、私たちの体の中で不要になった酸素のこと。
例えば皮を向いて放置したリンゴやバナナの変色や鉄が錆びてしまうのと同じで、取り除かないと老化や病気を引き起こす原因にもなります。
その錆を取り除いて体外に排出してくれる抗酸化酸素の代表格が、水素です。そして、乳酸菌は健康的な腸内環境を保つために役立ちます。日常的に乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂取し、腸内環境のバランスを整えるのも1つの手です。
私自身、水素水などには懐疑的ですが、乳酸菌は腸内環境=日々の健康に直結するため、積極的に取り入れています。
今回紹介した、及川尚輔さんの書籍「顔を見れば9割わかる」について、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので、ぜひ読んでみてください!