運が悪い人必見!『科学がつきとめた運のいい人』要約(幸運を引き寄せる、運を操る方法)

woman in green jacket raising her hands ハッとさせられる考え方・哲学

 

運を操れるとしたら、その方法を知りたいですか?

この記事では、脳科学者の中野信子さんの書籍「科学がつきとめた「運のいい人」」を紹介します。本書は、“運”という一見どうしようもなさそうなことに対して、科学的なアプローチで運がいい人になる方法について考察しています。

幸運はみんなに公平に降り注いでおり、私たちはそれに対して主体的に関わっているそうです。つまり運がいいかどうかは、その幸運を拾えるタイプなのかどうかの違いであるということです。どうすれば幸運を拾えるタイプの人間になれるのか、具体的な方法を学んでいきましょう!

 

1. 科学的に運のいい人

man jumping in the middle of road

 

著者の中野先生は、運は私たちに公平に降ってくるもので、いいか悪いかは目の前の幸運をつかめるかつかめないかの差だと言います。つまり、運とは全くコントロールできないものではなく、私たちが主体的に関わって変えられるものであるということです。では幸運をつかめために、必要なこととは何でしょうか?

それは、

  • 試行回数が多いこと
  • チャンスに気づけること
  • そのチャンスに飛びつけること


などが関係してきます。
このことから、運がいいのか悪いのかというのは、その人の考え方や行動のパターンによって作り出されるものであると言えるのです。そんな運について、本書では「最大限味方につけるにはどうすればよいか?」という観点でアプローチをしています。

 

2. 運がいい人になる方法

A group of friends at a coffee shop

 

どんな考え方や行動のパターンを持っていれば運が良くなるのでしょうか?

この記事では、3つ紹介していきます。まず1つ目は、自分自身を大事にすること自分を大事にするという行動パターンを持っている人の方が、運がいい人だと言えるのです。なぜでしょうか?

それは、自分を大事にしている人は、周りからも大事にしてもらえるから。一見そんな風には考えられないかもしれませんが、運の良し悪しは、自分を大事にして、他人と良い人間関係を築けているかが大きく関わってくるのです。

人は良い人間関係から良いチャンスが生まれたり、他人と協力したり競争したりする中で、大きな成果をあげることができる社会的な生き物です。また、良い人間関係を持つことは、脳を活性化させます。具体的には、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンといった脳内物質の分泌を促してくれます。

 

セロトニンは、別名幸せホルモン

軽い運動をする、咀嚼、日光浴、良い人間関係をもつことなどによって脳内で分泌されます。セロトニンには、やる気や活力が湧く、頭がスッキリして明瞭になる、メンタルを安定させる、ストレス解消などの効果があります。

 

オキシトシンは、別名愛情ホルモン

これは、人や動物とのスキンシップによる慈しみの感情・愛情が引き金となって、脳内で分泌されます。オキシトシンによって、脳機能アップ、ストレス軽減、過度な食欲の抑制などの効果があります。

 

ドーパミンは、別名やる気ホルモン

ドーパミンは、目標を達成するときやそれに向かって努力している時、ライバルと競い合う時などに分泌され、私たちにやる気・活力を与えてくれます。

 

エンドルフィンは、別名脳内麻薬

激しい運動や、心身のリラックス心身の快感を感じる時に分泌されます。

具体的にはランナーズ・ハイの状態の時、好きな食べ物を食べている時、アロマやクラシック、入浴などによって心がリラックスする時などに、体が快感を得る時に脳内で分泌されています。

エンドルフィンが出ると、私たちは多幸感、恍惚感を感じ、ストレスの解消、体の修復、脳機能向上などの効果を得ることができます。

 

以上の4つの脳内物質は、脳機能の向上やメンタルの安定などの様々な良い効果を私たちに与えてくれます。そして、この4つの脳内物質は良い人間関係によって、より多く分泌されます。これは人間が社会を形成することで命をつないできた、社会的な生き物だから備わった機能です。

他者との良い人間関係を持つことは、私たちにとって大きな意味を持ちます。幸運は人経由で降ってくることが多く、良い人間関係を持つことで、心身にいい影響があり、降ってきた幸運にいつでも気づいて掴みにいける状態を保たせてくれるのです。

 

3. 「割れ窓理論」の教訓

window overlooking green trees

 

自分で自分を大切に扱うと、周りの人も自分を大切に扱ってくれるというのは、心理学の「割れ窓理論」でも説明できます。「割れ窓理論」とは、建物の窓が壊れているまま放置すると、その地域で犯罪が起きやすくなるという理論です。

この理論の分かりやすい身近な例としては、ゴミのポイ捨てがあります。何か1つでもゴミが落ちていると、さらなるポイ捨てが起きやすい。それに対してゴミが1つも落ちていないきれいな場所では、誰もポイ捨てする気にはなれないといったことです。

 

要するに、すでに雑に扱われているものはさらに雑に扱われやすく、すでに大事にされているものは引き続き大事にされやすいという人間の心理があり、この「割れ窓理論」は対人関係でも生じます。自分のことを粗末に扱っていれば、周りの人も自分のことを粗末に扱い、自分のことを大事に扱っていれば、周りの人も自分のことを大事に扱ってくれやすいということです。

具体的には自分のことを好きでいる、自分に自信を持つ、健康に気を使う、身なりを整えるなどのようにして自分を大事にしてあげることが大事になります。そうすることで、良好な人間関係を築きやすくなれます。

 

4. 自分は運がいいと決め込む

 

運が良くなる方法の2つ目は、自分は運がいいと決め込むこと。自分は運がいいと思っている人と悪いと思っている人では、困難に対するとらえ方や対処法が変わってきます。

例えば、自分は運が悪いと思っている人は、困難や失敗に対して自分は運が悪いからうまくいかないと、失敗を運のせいにしてしまう部分がどうしても出てきます。対して、自分は運がいいと思っている人は、失敗や困難に対して自分は運がいいのにうまくいっていないことは、やり方が悪い、努力が足りないといったところに原因があると考えます。

つまり、自分は運がいいと思っている人の方が、努力によって改善の余地があるということです。困難への対処法の違いが長い年月をかけて積み重なれば、大きな結果の違いが出てくるでしょう。

 

5. 他人との共生を目指す

black pants

 

運が良くなる方法3つ目は、他人との共生を目指すこと。私たちは脳の仕組み上、人と協力する時や競い合う時、人に感謝する時、感謝される時などに高いパフォーマンスを発揮することができます。他人との共生を目指すことが、自分という個人のパフォーマンスを上げることに繋がるということです。

この考えは、有名なベストセラー「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」でも書かれています。この本では、“ギバー(与える人)こそ、大きな成果や成功を生み出すことができる”と結論づけています。

類は友を呼ぶと言うように、ギバーはギバー同士で集まり、価値や情報を与え合い、共有します。そうすることで、ギバーはより多くのチャンスや幸運を得やすい。結果的に、ギバーは中長期的に成功しやすいということが、さまざまな論理的な根拠とともに解説されています。

  • 他者との共生を目指す
  • 奪うのではなく与える
  • 自分の成功だけでなく、みんなの成功を考えることができる

そんな人が良い人間関係や良いチャンスを得ることができる“運がいい人”なのです。

 

一見自分ではどうしようもなさそうなものに対しても、何とか自分で変えられる部分、コントロールできる部分を見出して変えることが可能です。この記事で少しでも運についての考え方が変わったり、何か人生を良くするアクションができそうと思えたりできた方は、本書「科学がつきとめた「運のいい人」」をぜひ読んでみてください。

 

 

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