記憶に残るワン・シチュエーション映画3選(127時間、フローズン、アローン)

日々を豊かに、丁寧に暮らす


みなさん日ごろどんな映画は見ますか?

今やNetflixやAmazonPrimeVideoなどのサブスクリプションに契約して家で見る人がほとんどで、気になる映画を1つ見れば次から次へとおすすめされると思います。

映画館での非日常感が味わいにくくなった昨今、記憶に残る映画に出会いたいとは思いませんか?

そこでおすすめするのが、九死に一生な“ワン・シチュエーション映画”です。

限られた空間と条件で極限状態を向かえた人が、悶え苦しみ変化していく姿をはきっと脳裏に焼き付き、心に残ると思います。

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1. 実話をもとにした生への執念!「127時間」(2010、94分)


1作目は登山家アーロン・ラルストンが体験した実話を監督:ダニー・ボイル、主演:ジェームズ・フランコで映画化した「127時間」です。

 

絶壁がそそり立つユタ州の砂漠にやって来た主人公の登山家アーロン。
いつものように気楽なノリでクライミングを始めたが、うっかり足をすべらせ壁と岩との間に右腕を挟まれてしまいます。

何とか岩を動かす試みも報われず、まったく身動きが取れない状態での数日間、アーロンの脳裏には家族や恋人…様々な幻覚が現れます。やがて彼は究極の決断を下すことに…。


1人称で進み、一つ一つの判断が命に直結する緊張感と刻々変化していくアーロンの心情は、日常に生きている私たちには到底考えられない体験をしています。

ふとした時に世界にはこうした体験をした人もいるのだと思い出すと、今何事もなくここにある自分の生に感謝したくなります。

 

 

2. 自分の身にも起こりそうな恐怖感!「フローズン」(2010年、93分)


2作目はアダム・グリーン監督が手がけるソリッド・シチュエーション・スリラーの「フローズン」です。

スキー場にやってきたダン、ジョー、パーカーの3人は、日暮れ前に最後の滑りを楽しもうと係員に頼みこんで泣きの1回のリフトに乗り込みますが、3人が帰ってきたと勘違いした係員は山頂への途中でリフトを止めてしまいます。

大声で助けを呼ぶも届かず、地上15mの空中に置き去りにされてしまします。

ゲレンデが営業再開するのは1週間後。3人は食料不足と-20度の極寒に耐え切れず、何とか脱出を試み始めます。


「127時間」と違いこちらは3人で孤立しますが、3人いるからこそ心理的にギクシャクする部分があったり、個々の性格が出たりと違った極限状態が描かれています。

この映画を選んだ理由としては、現実に遭遇しそうなシチュエーションだということと、こういった映画にありがちな命の尊さみたいなものを描かずに終始泥臭いところです。

この主人公ならきっと大丈夫とどこか期待してしまうのが常ですが、そういった感じもない気持ち悪さが逆に恐怖を増大させます。

 


 

3. 砂漠の中で自問自答!「ALONE アローン」(2016、106分)


最後は、テロリストの暗殺に失敗したアメリカ軍の兵士マイクが、逃走中に誤って3,000万以上の地雷が埋まる砂漠の地雷原に入ってしまうシチュエーション映画、「アローン」です。

 

主人公は一緒にいた仲間が地雷を踏み目前で爆死した直後、彼も地雷を踏んでしまい一歩たりとも動けない状態に。

救出隊の到着までの52時間、砂漠の過酷な自然の脅威や過去のトラウマのフラッシュバックに襲われながら、自分との戦いを強いられることになります。

 

何日もずっと同じ姿勢を保つ極限状態の中、彼は何度も白昼夢に囚われ、過去の自分のトラウマのせいで一歩踏み出せずにいる恋人との関係に想いを巡らせます。

また、“なぜ動かないのか”と聞いてくる現地のベルベル人の男との交流を通して、彼の意識も変化していきます。

“古い地雷は7%の確率で爆発しない”という絶望的な選択肢がある中で判断を迫られ悶え苦しむところが先の2作との大きな違いです。

たとえ確率が5割を超えたとしても大半の人は動けないでしょう。

こういった数字では分かっていても実際わが身に降りかかると、一歩が踏み出せないことって日常にたくさんあると思うので、みなさんも共感できる部分があると思います。

 

 

今回の3作はいずれも極限の環境の中で、いかに思考に判断するかが描かれたシチュエーション映画でした。

こんな環境ないに越したことはないですが、自分だったらどうするかと考えてみることで日々の行動や環境の見え方が変わってくるのかもしれません。