『才能はゴミ箱の中に落ちている』要約(才能がない人の才能の見つけ方、努力よりも大切)

woman playing violin beside grand piano 時代を生き抜く考え方・哲学

 

あなたには、才能はありますか?

この記事では、金久保麻子さんの「才能はゴミ箱の中に落ちている」を紹介します。本書は、

  • 自分の中に眠っている才能を知りたい
  • 才能をお金に換える方法を知りたい

という方におすすめです。自分には才能がないと思う人も多いかもしれませんが、著者は、誰もが唯一無二の才能を持って生まれていると主張します。著者自身、自分には才能がないと思って自信が持てなかったそうで、元々時給3,000円で働いていましたが、今では1時間10万円のコンサルタントになっています。

本書は、どのようにすれば自分の才能を見つけ、お金に変えることができるのかを教えてくれます。きっと嫌な自分の中に、あなたがレア・オンリーワンになるための才能が隠れています。さっそく中身を見ていきましょう!

 

1. 誰でもお金に変えられる才能がある

person playing with a game cards

 

まずは、誰でもお金に変えられる才能があるというテーマについて、本書から3つのポイントを解説していきます。

才能の正体

著者が、「誰もがお金に変えられる才能があることに気づいていないだけ」というと、「才能って何ですか?」と聞かれるそうです。確かに“才能”は定義しにくいもので、人によっても解釈が違います。才能なのかセンスなのか、自分が持っている魅力の正体がわからなくなることもしばしばですが、正直なところ才能というのはそんなに大それたものではないと著書は言います。もっとシンプルに考え、私にはこんな一面があるのだと、自分の中にある色々な思いや考えに気づける力こそが、才能だと言えます。

大抵の人は才能というと、特別でまばゆい宝物のようなものを想像しがちですが、本当の才能はもっと身近なものです。当たり前のように、誰もが何かしらの才能を持っています。ステータスがある人や素晴らしい実績のあるごく一部の人たちだけが持つものではありません。

 

嫌いな自分に才能が隠れている

自分の中に眠る才能を見つけ出し磨きをかけて、“レア・オンリーワン”の存在になることが、本書の目指すところです。そのためのステップとして、どうしても避けて通れないものが、自分の中にある嫌いな自分を認めることです。そもそも、人はなぜ嫌いな自分を認めたくないのでしょうか。それは、嫌いな自分を認めることは、自尊心が傷つくことにつながるからです。そのため、誰もが嫌いな自分を認めたくないと思い、見て見ぬふりをします。

しかし、臭いものに蓋をしたままでは、レア・オンリーワンになることはできないと著者は断言します。なぜなら、嫌いな部分を認めないということは、本当のを否定してしまうことになるからです。そして、実はその嫌いな自分の中に自分でも気づいていない、豊かな才能が眠っていることがあります。これが、才能はゴミ箱の中にあるという本書のタイトルの意味するところです。

 

また、嫌いな自分を認められない理由には、もう一つ大きなものがあります。それは、嫌いな自分が幼少期の強烈な体験や育ってきた環境に結びついていることが多く、とても根が深いことです。例えば、著者の場合小学校の通信簿には、毎回先生から落ち着きがないおしゃべり、他人のことよりまず自分のことをするようにという注意事項が書かれていました。著者はお節介焼きな性格で、例えば体操着に着替える時に、お友達の面倒を見ていて結果、自分が授業に遅れてしまったり、先生の話を聞き逃した友達に、今何が行われているかを教えてあげて注意されるといったことが頻繁にあったそうです。著者はこの性格がコンプレックスになっていたそうです。

しかし、今は人生のコンサルタントとして、数多くのクライアントさんのご相談に乗り、あれこれと解決策を考えてアドバイスをするのが仕事になっています。つまり、お節介焼きでおしゃべりという著者が若い頃から注意されていた特徴を生かした職業になっているのです。著者自身、嫌いな自分の中から、何よりもの強みを見つけたということです。私たちも自分の内面と向き合い、じっくりと考えてみることが大切です。誰にでも何かしらの才能が必ずあります。まずは自分の中の嫌いな自分と向き合ってみましょう。

 

嫌いな自分を認めてもらう

嫌いな自分を受け入れるのは難しいもの。そのための適した方法として、本書では信頼できる人にあなたの嫌いな自分を打ち明け、受け止めてもらうことが紹介されています。実は私こんなところがあって、こういう自分が嫌でなどと話してみましょう。きっと打ち明けられた相手は否定せず、受け入れてくれるはずです。もしかすると、“わかる、わかる!”と言ってくれるかもしれません。あるいは、あなたのことそんな風に思ったことはないよと返事が返ってくるかもしれません。

信頼している人から嫌いな自分が肯定されると、それはそういう自分がいてもいいのだと思える、信頼できる自分に変身し、自信を高められます。打ち明けられる親しい人がいない時は、いつも通っている美容師さんでも、バーのマスターでも、自分が話しやすいと感じる人に話しましょう。その程度のつながりの人に認めてもらっても効果がないと思うかもしれませんが、深い関係でない人ほど嫌いな自分を打ち明けるのが楽なはず。そうした人に打ち明ける経験を繰り返せば、嫌いな自分を人に話すことにさほど抵抗を感じなくなっていくはずです。

 

2. レア・オンリーワンとはどのような存在か

man playing jazz guitar

 

ここからは、レア・オンリーワンとはどのような存在かについて、本書から3つのポイントを解説していきます。

レア・オンリーワンとは

本書で目指すレアオンリーワンとはどのような存在なのか。例えば、No.1というのはその道で一番の成果を出している人です。ただし、何を持ってNo.1とするかは案外難しいです。ある企業のトップが和菓子は業界No1を目指すと言っても、ライバル企業とは社員数も違えば活動する地域お客様の分野も異なったりします。結局は、当社比とかまるまるジャンルでなどと注釈をつけることになる。つまり、No.1というのは実は基準が曖昧で、どこまで行っても厳密には言い切れないものです。

しかし、オンリーワンならどうでしょうか。他の人ではなく、その人がいいその人から買いたい、教わりたい。これは、お客さんにとっては他の選択肢がない状況です。これがオンリーワンの存在です。そして、レア・オンリーワンはオンリーワンの上を行く概念。自分で納得してやっていることの価値が相手にも伝わり、相互の納得解としてお互いが結びつくような関係互いが幸福を感じられるような関係だと著者は言います。

 

探し求めていたものはこれだと相手に思わせる

オンリーワンの例として、本書では著者の気に入っているラーメン屋さんの話が紹介されています。人気のラーメン屋さんはいくつもありますが、豚骨系が好き、鶏ガラのあっさりしたスープが好き、あご出しの魚介系が好きというように、人と好みは様々です。京都に住む著者の一番のお気に入りは、天下一品(通称:天一)の総本店だそうです。同じ天一でも、お店によって微妙に味が異なり、時折ここのラーメンが無性に食べたくなるそうです。ラーメン屋さんならそれこそどこにでもありますが、わざわざ天一のそれも総本店に出かけてあの味を食べたくなる。これがオンリーワンの感覚です。

 

レア・オンリーワンは、お互いが納得してお互いを選ぶ

ラーメン屋さんの例のように、お店は自信を持って味を提供しており、お客様はそれを求めて行列を作る関係が成立したら、それはレア・オンリーワンの関係と言えます。他店では代替できないそのお店だけが持つ価値に、お客様がついてきている状態です。この関係では、お互いの納得した商品提供が成立しています。商品もしくはサービスを私たちに当てはめれば、それは自分の人生の中で経験してきたことで、他の人に自信を持って伝えられる何かです。

その何かには、私たちが誰かから受け継いだものも含まれるかもしれませんし、信頼などといった物質ができないものが含まれているかもしれません。これまで蓄積してきたものがあり、自分でも納得して人に提供できる段階になると、それはお金に変えられる価値を持ちます。しかも、決して安い金額ではありません。それでも欲しいと言ってくれるお客が存在します。この段階になった時、私たちはレア・オンリーワンの存在になれたと言えます。

 

3. レア・オンリーワンになるための方法

person holding white pen on brown wooden table

 

最後に、レア・オンリーワンになるための方法について、本書から2つのポイントを解説します。

レア・オンリーワンになるための7つのステップ

レア・オンリーワンになるための必要なことは、具体的には次の7つのステップです。

  • ステップ1:とにかく自分の感情を知る

まずは、自分自身の感情を味わい尽くしていきます。自分は何が好きで、何が嫌いなのか。どういう時に嬉しく、どういう時に悲しいと感じるのか。何に対して怒りを持つのか大きく、揺れ動く感情だけではなく日々のささやかな感情の変化を見逃さず、自分の内面に起こることを丸ごと体験してみましょう。

  • ステップ2;ダメダメ裁判をしない

自分を受け入れる自分が、体験した感情を丸ごとありのままに受け入れていきます。すると、次に自分がどうなりたいかどうありたいかが、見えてくるようになります。この時やってはいけないことは、怒りの感情を受け入れた際に、怒ってはいけないとブレーキをかけること。○○してはいけないと考えると自分に対する“ダメダメ裁判”が始まってしまいます。これでは自分を受け入れることができません。

  • ステップ3:自分の個性を見つけて大切に育てる

自分の欠点だと思っていたことが、実は個性なのではないかと考え見つめてみます。案外自分がいらないと思って心のゴミ箱に捨ててしまっているものの中に、才能と呼べるものは落ちているもの。誰かに叱られてもやめることができなかったことなどに、その目が隠れているかもしれません。自分なりの才能をもう一度探し直しましょう。

  • ステップ4:目指す方向が一緒の人を探す

同じ方向を向いて成功している人を探して、自分にとってベンチマークになる人、見本になり得る人はどこにいるのか、様々な人を見渡してみましょう。そして、そんな人を見つけたら積極的に近づいていきましょう。その人が主催するセミナーに出てみたり、オンライン講座に申し込んでみたり、SNSの投稿にコメントを残すなどをできることはたくさんあります。直接の接点がなければ、誰かに紹介してもらうのも一つの手でしょう。

  • ステップ5:目指す方向が一緒の人と仲良くなる

目指す方向が一緒の人と仲良くなれるまで、距離感を縮めていきましょう。自分という存在をしっかりとアピールしてください。できればオンライン上だけではなく、実際に会うことのできる場がないか探してみると良いでしょう。画面を通してではなく、直接対面することができれば、相手から肌身を通して感じられることがより多くなります。

  • ステップ6:相手とともに成功するための考え方を知る

目指す方向が一緒の人と時間を共有すると、成功するための考え方が宿るようになります。相手が成功し続ければ、必然的に自分自身も成功し続けることになります。コミュニケーションは、SNSのメッセージよりも電話、電話よりもオンライン対話、オンライン対話よりも対面でできるように工夫しましょう。また、ここでいう成功とは、経済的な成功でもいいですし、人生の幸福感でも構いません。

  • ステップ7:やる(すぐに動く)

ステップ1~6までの考え方行動を、直ちに実践します。今からすぐにやりましょう。自分が今どの段階にいるのか時々自分の立ち位置を確認し、次のステージを目指していきましょう。

 

できないのではなく、やろうとしていないだけ

私たちの中にもレア・オンリーワンの才能が眠っているという話をしてきましたが、それでもいや自分には他人に誇れるようなものはない。私は普通だと思っている人もいるかもしれません。そういった方のために、著者がバリ島で出会った師匠の言葉を紹介してくれています。何を言われても分からない、そんなの私にはできませんと言い続けていた20代の著者に、その師匠がくれた究極のアドバイスです。

分からないのではなく、分かりたくないと思っているだけ。
できないのではなくて、できようとしないだけ。努力を最初から放棄しているだけ。
少しずつでもやってみようとしなければ、絶対にできるようにならない。

といった内容を言われたそうです。著者はこの言葉を言われた瞬間、自分の甘えを痛感したそうです。自分にできることは何か、自分にできることは人とどう違うのか、自分にできることで人がどう喜ぶのか、分かってもらうためにはどういう行動をすべきなのか。そんな風に自分に問いかけてみてください。最初は分からなくても、考え続ければきっと答えは見えてきます。自分がやるべきことはダメダメ裁判で自分にダメ出しをすることではなく、自分の才能を探し、磨き上げることです。

 

今回紹介した、金久保麻子さんの「才能はゴミ箱の中に落ちている」については、まだまだ紹介できていない部分が多いです。もっと自分の才能を見つける方法が知りたいと思った方は、ぜひ本書を手にとって読んでみてください!

 

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