『目標や夢が達成できる 1年・1ヶ月・1週間・1日の時間術』要約

red white and black round wheel 日々を豊かに、丁寧に暮らすコツ

 

新年の目標を、達成したことありますか?

この記事では、吉武麻子さんの書籍「目標や夢が達成できる1年・1ヶ月・1週間・1日の時間術」を紹介します。

やりたいことがある目標がある、夢がある。それはとても幸せなことですが、それらが叶わず悔しい思いをしたこともあると思います。

最初は勢いよく走り出しても途中でやめてしまっては、やりたいことをするに至りません。これは、すごくもったいないことです。

本書はやりたいことや目標、夢を実現していくために重要なことを、誰もが取り組めるかたちで分かりやすく教えてくれます。

さっそく、中身を覗いてみましょう!

 

1. 1年で成し遂げたい目標の決め方

selective focus photography of arrow target

 

成功への道は、長期目標の設定が大切だと著者は言います。まずは、1年間で達成したい目標を設定することの重要性を解説します。

 

長期目標の設定

一年間で何を成し遂げたいかを明確にすることが、目標達成の第一歩。長期目標を設定することは、達成したい結果を具体的に書き出す作業が重要になります。

目標を書き出すことで思考を整理し、意識を高め、単なる思いつきや願望から、実現に向けた具体的な計画へと変わります。

例えば、妊娠を意識し始めると、街中で妊婦をよく見かけるようになる現象や、車の購入を検討していると、そのモデルの車が目につくようになる現象は、人間の脳が関心のある情報を無意識に選択していることを示しています。

このように、脳は私たちの関心事に対して特別なフィルターをかけ、必要な情報や機会を引き寄せる能力を持っています。この能力を活用することで、目標達成への道がより明確になります。

簡単な形で構わないので、1年間で達成したい目標を紙に書き出すことで、目標に対する意識が高まり、達成に向けた行動が促されます。

 

2. 長期目標の落とし穴とその回避法

people running on gray asphalt road during daytime

 

長期目標の設定には、その過程で見落としがちな落とし穴がいくつか存在します。

ここでは、目標設定における5つの一般的な罠と、それらを回避するための方法を解説していきます。

 

1. 新年の目標は9割忘れる

多くの人が新年に目標を立てますが、ある研究によると、その目標を年末まで覚えている人はわずか1割に過ぎません。日常の忙しさに追われるうちに、最初の情熱も薄れ、目標自体を忘れてしまうのです。

気持ちがたかぶっている新年は、無理な目標を立てがちです。この罠を避けるには、目標を定期的に見直し、自分自身にリマインドすることが重要になります。

 

2. 1年でできることを過大評価しすぎる

人はしばしば、1年間で達成できることを過大評価してしまいます。

アンソニー・ロビンスは、「人は1年でできることを過大評価し過ぎ、10年でできることを過小評価し過ぎる」と述べています。目標を設定する際には、現実的な期待値を持つことが肝心です。

 

3. 行動するれば目標は変動する

目標に向かって行動を始めると、しばしばその目標自体が変化します。

新たな情報や経験を通じて、より重要な目標や異なる方向性が見えてくることがあります。この柔軟性は、成長の過程で必要なものです。

 

4. 後回しにしてしまう

目標を立てたとしても、実現に向けた行動を後回しにしてしまうことがあります。緊急性の高いタスクが目の前に積み上がると、大切な目標も見失いがちです。

この罠を避けるには、優先順位を明確にし、小さなステップでコンスタントに進めることが重要です。

 

5. 時代は待ってくれない

世界は常に変化しており、時代の流れに乗り遅れないようにすることも重要です。

計画を立てる際には、現在のトレンドや将来の予測を考慮に入れ、柔軟に計画を調整できるようにしておくべきです。

 

年間目標を4つの3ヶ月ごとの目標に分解する

長期目標の罠に陥らずに目標を実現するためには、目標をより小さな単位に分解し、具体的な行動計画を立てることが効果的です。

1年間の目標を四半期ごとの目標に分解することで、目標に対する取り組みを具体化し、進捗を容易に追跡できます。

例えば、資格試験の合格を目指す場合、以下のように四半期ごとの目標を設定することができます。

  • 1月から3月:基礎知識の強化と早起きの習慣化
  • 4月から6月:過去問題の練習と知識の深化
  • 7月から9月:模擬試験の受験と正解率の向上
  • 10月から12月:最終的な試験対策と過去問題の徹底的な復習

 

このように目標を分解する際には理想論ではなく、現実的で実行可能な計画を立てることが重要になります。

特に初期段階では、余裕を持ったスケジュールを設定し、徐々に目標に向けて取り組むことが成功の鍵です。

 

3. 1ヶ月目標に分解する

2019 calendar on white table

 

目標を達成する過程で、その目標を見える化し、具体的なステップに分解することが非常に重要です。

ここからは、3ヶ月単位で設定した目標を、さらに1ヶ月ごとの目標に細分化する方法を解説していきます。

 

3ヶ月目標の見える化

まず、3ヶ月ごとの目標を設定し、それを行動目標に分解することから始めます。このプロセスを支援するツールとして、ガントチャートの使用をおすすめされています。

ガントチャートは、プロジェクト管理や生産管理において、作業工程を視覚的に表現するために用いられるツールです。

しかし、個人の目標設定においては、作業工程を細かく把握することよりも、限られた時間の中で目標に向けてどれだけ時間をとり、前進できるかが重要です。

そのため、ガントチャートを使う際も、細かすぎる計画よりは、大まかな進捗を追跡することに重点を置くと良いでしょう。

 

1ヶ月目標に分解する

次に、3ヶ月目標をさらに1ヶ月ごとの目標に細分化します。これを行うためには、3ヶ月目標を達成するための具体的な手段を考え、目標を数値化し、必要なタスクに分解することが必要です。

例えば、1年後の資格試験合格を目指す場合、3ヶ月ごとの目標を以下のように設定し、それを1ヶ月目標に分解することができます。

  • 3ヶ月目標:試験範囲を一通り勉強し、問題集を2回繰り返して終える。
  • 1ヶ月目標:200問解く。平日は毎日5問、休日は10問解き、休日にはさらに1時間復習する。

 

さらに、この計画を実行するための行動ルールも設定します。

例えば、「平日は5時に起きて、1時間早く家を出てカフェで問題を5問解く」「休日は午前中を学習時間に充てて10問解く、さらに復習する」「夜は早く就寝する」といった具体的な行動指針を立てます。

このように計画を立てる際には、実現可能性を検証し、必要に応じて計画を修正することが大切です。目標を時間軸で具体的に設定することで、目標達成に向けた進捗を視覚的に追跡しやすくなります。

 

目標設定の柔軟性

世の中には様々な目標設定の法則がありますが、それらをすべて適用することが必ずしも最適とは限りません。個人の性格や状況によっては、厳格なルールに縛られることで目標達成の楽しさを失うこともあります。

一方で、明確な基準やルールがある方がモチベーションを維持しやすい人もいます。重要なのは、自分にとって最適な方法を見つけ、柔軟に目標設定のアプローチを選択することです。

目標達成のプロセスは、個々人の性格や生活環境に深く根ざしています。自分自身のタイプを理解し、それに合った目標設定法を選ぶことが、目標達成の近道です。

 

4. 目標達成への具体的なアプローチ

person aiming on dartboard

 

目標を達成するためには、それを実行可能な計画に落とし込むことが必要です。ここからはさらに細かく、目標を1週間単位、さらには1日単位に分解する方法を探ります。

 

1週間単位での目標分解

目標を1ヶ月単位からさらに細かく1週間単位に分解することで、実行可能な計画へと落とし込むことができます。1週間単位で管理するメリットは、突発的な事態に柔軟に対応できる点にあります。

毎日のタスク管理では、予期せぬ緊急事態により計画が狂った際に自己否定につながりかねません。

1週間のタスクを計画する際には、優先順位の高いタスクを週の初めに配置し、急な案件が入った場合でも、週内に終わらせるべきタスクを見極め、優先順位を再評価することが重要です。

 

1日の目標設定

1週間の計画を立てた後、それを1日単位のタスクに分解していくことで、毎日の行動が目標達成に直結するようにします。

1日24時間、1週間に168時間がありますが、その中で“緊急性は低いが、長期的には重要”な目標達成に向けて、割ける時間を優先的に確保し、その時間を最大限に活用する計画を立てることが求められます。

 

5. 実行可能な計画への3ステップ

woman in white and black plaid long sleeve shirt using black and silver laptop computer

 

計画は常に予定通りに進むわけではないので、地に足のついた実行可能な計画を立て、小さな成功を積み重ねていくことが重要です。最後に、そのために意識すべき3つのステップを紹介します。

 

1. ログを取る

まず、現在の時間の使い方を把握するために、2週間ほどの時間ログを取ります。これにより、何にどれだけの時間を費やしているかが明確になります。

 

2. 見積もり時間を割り出す

ログを基に、各タスクにかかる時間を見積もります。タスクが見積もり時間内に終わらなかった場合は、次回の計画時にその時間を考慮に入れます。

実行→結果時間のチェック→見積もり時間の修正

を繰り返し、見積もりの精度を上げていきましょう。

 

3. バッファー時間をスケジューリングする

ほぼ正確な見積もり時間が出せるようになったら、緊急の要件やトラブル対応のためのバッファー時間をスケジュールに組み込みます。

これにより、計画が遅れた場合でもスケジュールを取り戻すことが可能になり、場合によっては計画を前倒しで進めることができます。

目標達成に向けては、具体的で実行可能な計画を立てることが不可欠です。1週間、1日単位での目標分解と、実行可能な計画への3ステップアプローチを通じて、目標に向けた日々の行動が明確になります。

計画は柔軟に調整しながら、ポジティブなフィードバックを自分自身に与え続けることで、目標達成への道を着実に進むことができるでしょう。

 

今回紹介した、吉武麻子さんの書籍「目標や夢が達成できる1年・1ヶ月・1週間・1日の時間術」について、より詳しい目標の立て方が気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてください!

 

black marker on notebook

すぐやるコツ!『先延ばしと挫折をなくす計画術 無敵の法則』要約(嫌なタスク管理方法)

man in white shirt sitting on chair

5分で学ぶ『習慣が10割』要約(習慣化する・やり続ける方法やコツ、意志力はいらない)

person holding black samsung android smartphone

『後回しにしない技術』(要約)仕事・勉強・やるべきことを実行!できる人への具体的な転身法

person holding blue ceramic mug and white magazine

DaiGo直伝のマインドセット『やり抜く人の9つの習慣』要約(if-thenプランニング)

アクセスランキング