この記事では、小澤竹俊さんの書籍「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」を紹介します。
もしあと1年で人生が終わるとしたら、どこに行きたいですか?
何をしたいですか?
何を食べて、何を買いますか?
人は死を前にすると必ず人生を振り返り、人生を振り返った時ほとんどの人は、やりたいことがまだまだたくさんあったことに気づきます。
人生の最後に後悔のない良い人生だったと思うためには、自分にとって本当に大切なものに気づく必要があります。
自分にとって本当に大切なものこそが、人生に意味を与えてくれる。
しかし、元気に生きている時私たちはなかなかその大切なものに気づくことができません。人生の終わりが近づいてきた時に初めて、それが何であるかを知る人も多いです。
本書では、これからの人生を少しでも悔いなく、よりよく生きる思考を教えてくれます。あなたの自分の人生についての答えが見つかるかもしれません。
それでは中身をみていきましょう!
1. もしもあと1年で人生が終わるとしたら?
人生の終わりが1年後だと知ったら…?
この問いは、私たちに自分の人生を見つめ直す機会を与えます。
まずは本書から、もしもあと1年で人生が終わるとしたら考えるべき3つのポイントを紹介します。
自分の人生に意味はあったのか?
人生の意味や存在理由を知ることは、誰にとっても重要です。「自分はこの世に存在していいんだ」と心から感じることができます。
しかし、人生の意味を真に見つけるのは簡単ではありません。
多くの人は、自分の行動が他人の役に立っているかどうかで人生の意味を安易に測りがちですが、自分が誰の役にも立っていないと感じた瞬間、人生の意味を見失うことになりかねません。
この世に生きる全ての人には、何らかのミッションがあります。
そして、人はただ生きているだけで、そのミッションを果たしています。
ミッションは他人と比較して評価するものではなく、その人にしかできない独自のもの。自分の存在だけで、誰かの支えになっていることを忘れてはいけないと本書は主張します。
これだけで、ちょっと救われる言葉ですね。
どうしてもやりたいことは?
社会ではよく「やりたいことは何か?」と尋ねられます。
夢や目標があることは素晴らしいですが、それがないことで自分を責める必要はありません。
やりたいことが見つからない時、それは自分がつまらない人間だというわけではありません。
もしやりたいことを見つけたいと思うなら、過去を振り返ってみましょう。
子供の頃に純粋に楽しんだことや、心から「これをして生きていきたい」と思ったことを思い出してみるのです。
これから何を大事にしたいか?
もしもあと1年で人生が終わるとしたら、どのように最後を迎えたいかを考えることは、自分にとって本当に必要なもの、本当に望むことを見極めるために役立ちます。
人はしばしば、多くのお金や地位、名誉など目に見えるものを追い求めがちですが、それだけが人生の全てではありません。
もしもあと1年で人生が終わると考えた時、今の自分にとって本当に大切なもの、心から望むことが何かが明確になります。
これにより、日々の選択において、何を優先すべきかを判断できます。
人生の終わりが近づいていると知った時、私たちは本当に価値あるものに目を向け、それを大切にすることの重要性を再認識しましょう。
2. 人間関係や家族について
人生の終盤に差し掛かったとき、多くの人は「もっと自分らしく生きたかった」と感じることがあります。
これまで人の目を気にし、遠慮や我慢を重ねてきた結果、本当の自分を見失ってしまうことがあります。
しかし、「自分らしさ」とは一体何でしょうか?
人は誰しもが、周囲との関係性の中で生きており、その中で自分の存在意義を見出しています。
家族や友人、職場の同僚など、異なる環境において、異なる自分を見せることは自然なこと。
自分らしさを追求することは大切ですが、それに囚われすぎると、今までの自分を否定することにもつながりかねません。
大切なのは、自分の多面性を受け入れ、それをバランスよく生きることです。これについては、過去に分人主義という考え方を紹介しているので、こちらも参考にしてみてください!
自分らしさとは、他人との比較ではなく、自分自身の内面から湧き出る純粋な感情や価値観を大切にすることです。
自分が心から楽しいと感じること、情熱を感じることに時間を費やすことで、自分らしさは自然と現れてきます。
家族・友人との時間
人生の最後に後悔することのもう一つに、「もっと家族や友人との時間を大切にすればよかった」があります。
日々の忙しさに追われ、気づけば大切な人との時間を犠牲にしてしまうことは珍しくありません。
しかし、もし人生があと1年しかないとしたら、多くの人は家族や友人との関係をより大切にしたいと感じるでしょう。
この認識を持つことで、日常生活においても家族や友人との時間を意識的に作り出すことができます。人生は有限であり、後悔のないように、今この瞬間から大切な人との時間を優先することが重要です。
忙しい日々の中でこれらの関係をおろそかにしてしまうこともあります。大切なのは、仕事や社会活動だけでなく、家族や友人との時間を意識的に作ること。
小さなことから始めて、例えば定期的な家族の夕食や友人との週末の過ごし方など、積極的に関係を深める機会を持ちましょう。
3. 仕事や夢、目標について
人生の終盤に差し掛かると、私たちは仕事や夢、目標に関して深く考える機会を得ます。
ここでは、仕事や働き方への満足度と未来に対する夢を描けるか、どうかの2つのポイントに焦点を当てて解説します。
仕事や働き方に満足しているか?
多くの人が長年にわたり一生懸命働いてきましたが、病気や怪我、仕事上のアクシデントをきっかけに、自分の仕事や働き方に疑問を持ち始めることがあります。
「この仕事を続けていていいのだろうか」「自分の働き方は本当に正しかったのだろうか」といった不安を抱える人は少なくありません。
また、「給料さえもらえればいい」と考えていた人も、人生の終わりが近づくと、その考えに疑問を持つようになります。
私たちはしばしば、仕事での成功や物質的な豊かさを幸せの指標として追い求めがちですが、これらは他者との競争を生み、心の平和を乱す原因にもなります。
一人称の幸せを超え、他人の幸せを自分の幸せと感じられるようになれば、自分の幸せの数は増えていきます。
未来に夢を描けるか?
私たちは日常的に、未来に対する希望を抱いています。
「今夜は美味しいものを食べよう」「週末は家族や友達と遠出をしよう」など、未来に対する小さな期待は心の支えとなります。
未来に思いを馳せることは、人が持つ素晴らしい能力であり、生きる支えとなります。
年齢を重ねても、体の自由が効かなくなっても、自分のやりたいことや実現させたいことに対する気持ちは変わりません。
未来に対する夢や希望を持つことは、人生を豊かにする重要な要素です。
自分の内なる声に耳を傾け、未来に対する思いを大切にしましょう。
今回紹介した小澤竹俊さんの書籍「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」について、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください!