世の中の成功者は、才能があったから成功できたのでしょうか?
この記事で紹介する「やり抜く人の9つの習慣」の結論は、“NO”。「成功者には思考や行動の共通点があり、その共通点こそが成功のために欠かせないものである。」と言います。
本書では、成功者たちに共通する9つの思考行動のパターンをまとめています。その中からこの記事では、主な3つをピックアップして紹介していきます。成功者は何を考え、どうしているのか、一緒に学んでいきましょう!
1. 達成率が上がる目標の立て方
達成率が上がる目標とは、何でしょうか?
それは、具体性が高い目標のことです。そのためには以下の5つの点に関して、具体性を持たせる必要があります。
- どんな目標なのか?
- いつまでに達成するのか?
- どのように達成するのか?
- 達成するメリットはどんなものか?
- 達成する際の障害はどんなものか?
この5つを具体的にすることで、目標達成の確率が高くなるということがわかっています。では、この5つについて1つずつ、より掘り下げていきます。
どんな目標なのか?
目標は、痩せるとか、給料を上げるという漠然としたものではなく、
- 5キロ痩せる
- 年収を100万円あげる
といったより具体的なものにしましょう。なるべく数字で具体的に表します。
いつまでに達成するのか?
これは、8月までに達成するとか、年内に達成するといったことです。また、年内に達成するなら、そこから逆算して11月までにこう、10月までにこうというように月々の目標を立てましょう。
さらに今月の目標から逆算して、今週はこれとこれを達成するみたいな感じで、1年単位、1ヶ月単位、週間単位、1日単位とやるべきことを徐々に明確にするやり方もおすすめです。
どのように達成するのか?
例えば、8月までに5キロ痩せるとしましょう。大事なのは、それをどのように達成するかです。
- まず今週は毎日10分間ウォーキングしよう
- おやつはクッキーではなくてナッツにしてみよう
といった感じに、とことん具体的にしていきます。
目標を達成するメリットはどんなものか?
目標によるメリットも具体的にしていきます。この目標達成したら、どんないいことがあるだろうか?
- 生活が良くなる
- 今よりモテるようになる
- 家族や恋人や友人が喜んでくれる
- 自分のことをもっと好きになれる
そのような達成後のメリットについて、具体的にすることが大事です。
達成する際の障害はどんなものか?
これは最も具体的にすべきでものです。例えば、
- 痩せたいけれど、途中でお菓子が食べたくなるかもしれない
- 成績をあげたいけれど、途中でゲームがしたくなるかもしれない
このような目標達成の障害になるものを、明らかにしておきます。そして、それらの障害をどう乗り越えるかというところまでを、具体的に決めておきます。
以上の5つを具体的にすることで、目標は達成しやすくなると本書は言います。
2. if-thenプランニングについて
「目標の達成率を上げるために大切なことはわかった。でもこれがそのまま実行できないから、みんな成功しないんだよ!」と思う方もいますよね?
続いては、目標を達成するために、どのように行動していくべきかを解説します。ここで登場するのが、“if-thenプランニング”です。
これは、「もしこうなったら、その時はこのような行動する」と、あらかじめ決めておく方法です。
例えば、
- 朝顔を洗ったら、本を10ページ読む
- 午後1時になったら、メールをチェックする
といった感じに、この条件の時には、この行動するということを予め決めておくのです。
ただ単に本を読むとか、メールの返信をすると決めるのではなく、特定のトリガーとなる作業や時間の後にみたいな感じで、条件と行動をセットにして決めておく。
こうすることで、その行動をサボらずにやりきる可能性が格段にアップするということがわかっています。心理学の世界では、このif-thenプランニングがとても有効な手段であることが常識です。
- 午後6時になったら、筋トレする
- 筋トレをしたら、ランニングをする
- ランニングの後には、ストレッチをする
ストレッチをしたら…といったように、オリジナルのプランニングをどんどん作ってみて下さい。
代替if-then
またif-thenプランニングは、目標達成の障害を乗り越えるためにも、とても有効な方法です。これを別名、“代替if-then”とも呼びます。例えば、
- もしお菓子が食べたくなったら、コップ1杯の水を飲む
- もしゲームがしたくなったら、5分間だけ外を散歩してみる
といった、if-thenです。もし障害の誘惑に負けそうになったら…と、ネガティブなアクションをしなかった時に、気持ちを別の方向に向ける行動をあらかじめ決めておきます。
If-thenプランニングのすごいところは、“もしこうなったら、こうする”とあらかじめ決めておくことで、条件反射的に思考停止でスムーズに行動に移せるということです。
くよくよ考える隙を、自分に与えない。自分の目標から逆算し、目標達成のための最適なif-thenプランニングを設定しましよう。
3. 完璧よりも大事なもの
完璧よりも大事にすべきもの、それは成長です。完璧にスケジュールをこなすことよりも、自分の成長にフォーカスした方が、長期的に目標を達成しやすいです。これは、7つの習慣でも同じようなことが言われていますよね。
なぜ、成長にフォーカスするのか。それは、完璧主義には危険な点があるからです。納得いくまで完璧に進めようとして、少しでも計画通りに進まないことが起きると、一気にやる気が落ちてしまった経験はありませんか?
完璧を求めすぎてしまうと、途中で完璧じゃなくなった瞬間に、“もうどうでもいいや”という感情になりやすいことが分かっています。そのため、完璧を求めると目標を達成しづらいのです。
それを防ぐために大事になってくるのが、成長にフォーカスする考え方です。「最初に計画したスケジュールからは若干遅れてはいるけれど、もう2キロも痩せてるじゃん!」といったように、自分の成長に焦点を当てましょう。
やればできるじゃん!と思えることで、この若干の遅れを気にせず、やる気アップにもつながります。要するに、完璧を求めると、途中で計画を全部投げ出してしまう危険性があるのです。このリスクを未然に防ぐためにも、完璧よりも成長にフォーカスしましょう。
ということで今回は、「やり抜く人の9つの習慣」の中から、多くの成功者にある9つの共通点のうち、3つを紹介しました。残りも気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてください!