5分で学ぶ『ホモデウス』要約【神は現れるのか?】ユヴァル・ノア・ハラリ

person kneeling inside building ハッとさせられる考え方・哲学


この記事では、大人気歴史学者・
ハラリさんの書籍「ホモ・デウス」を紹介します。

ホモ・デウスとは、

“ホモサピエンス = 人類” が “デウス = 神”になる

という意味です。

「私たちが神に?そんな訳ないでしょ。」

と思いますよね。何も人類がみな神になるという訳ではありません。

結論から言うと、ごく一部の人間が実質神的存在になるそうです。

サピエンス全史」では、人類が生き残ったのは優秀だからではなく、“嘘 = フィクション”を作ることができたから、という衝撃の事実を教えてくれたハラリさん。

この本でも、納得の未来予想を示してくれます。

それでは、一緒にみてきましょう。

 

man in black jacket sitting on white chair

5分で学ぶ『21Lessons』要約【教育と瞑想でAIに勝つ】ユヴァル・ノア・ハラリ

monkey sitting on big rock during daytime

『サピエンス全史 』要約【前編】人類進化の謎に迫る!(カズレーザー推薦本)

1. 人類の未来は楽園か地獄か


医療・AI・ロボット工学といったテクノロジーが爆発的に発展していく世の中であることは、「2030年」や「2040年」といった本の記事でも紹介しました。

それではそんな世の中は、私たちにとって楽園か、それとも地獄か。

「ますます便利になるんだし、楽園でしょ?」と思いますよね。

ところが、別の側面もあるようです。

sun reflection on calm water near green mountains


それを知る前に、まずは人類にとって神がどんな存在であったかを振り返ります。

狩猟をしていた石器時代、私たちはアニミズムと呼ばれる万物に魂が宿り、そこに神がいるという教えを持っていました。

“何でもかんでも神”という時代です。

そこから時は流れ、中世なると神に対する考え方は変わり、“有心論宗教主義”になります。

これは簡単に言えば、キリストなど特定の神様が存在して、その神様が至高の存在という考えです。

この時代になると、神様と人間の間に明確な身分の違いが生まれました。

また、人間と家畜の間に身分の違いが生まれたのもこの頃です。

石器時代では、牛でも豚でもみんなに魂があって対等な存在であったのに、いつしか動物は家畜として人間に生かされて管理するものという認識が広がっていきます。


そして現代になり、状況はさらに変わっていきます。

サピエンス全史を読んだ方はお分かりかと思いますが、科学技術が急速に発展します。

今まで神様の力としていた現象が科学の力で解明され、人間の手で再現できるようになったのです。

そう、我々人類は、今まで天高く見上げていた神様の席に自ら座りだしたのです。

そして、「神様なんて存在しないし、自分の欲望を満たすことが最優先だよね。」という考えに至ります。

この“人間至上主義”と呼ばれる時代に突入したところまでは、「サピエンス全史」にも書かれていましたね。

問題はここからです。

 

2. 人類には神の存在が必要、データが神になる


実は人間至上主義になり、科学の発展で何でも実現できる状態になったからこそ、人類は究極の悩みを持つようになってしまったとハラリさんは提言します。

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今後もテクノロジー発展すれば、人はサイボーグのような体で不老不死も実現できるし、脳みそに直接幸福
成分を打ち込んで人工的に幸せを作ることだってできる。

そう、人類は無敵に近づいていく。

しかし、無敵に近づけば近づくほど、人を殺してはいけない、嘘をついてはいけないといった神の教えはもちろん、自分たち行動規範がなくなり、何をもって判断していいか分からなくなるといった皮肉的な事態に陥るとハラリさんは言います。

人類は結局、“あなたはこうしなさい”と言ってくれる神様を求めてしまうそうです。

確かに言われたことをやって、安全に生きられれば楽ですよね。

では、その人類の拠り所とする“神様の椅子”に座るのは誰か。

それはデータです。

 

データによって支配される世界

“人間至上主義”から“データ至上主義”の時代が来ると、ハラリさんは予言します。

蓄積された大量のビッグデータが、あなたはこうしなさいと神様のように命令してくれる時代が来るということです。

「いや、データに命令されても、やるか決めるのは自分でしょ?」

そんなふうに思うかもしれませんが、すでに我々の生活にその予兆は見られます。

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例えば、食べログ3.5以上のお店を探そうとしたり、GoogleMapで最短距離の道のりを進んだりと、合理的に失敗しないように行動するために、すでにデータを信じて始めているのです。

私たちは、データをまるで神様のように扱うようになる。

ただ、これでは冒頭の結論、“人類が神様になる”とは少し違う気がしますね。

 

3. 人類が神であり、家畜になる世界


ここからはもう一歩踏み込んで、いよいよ人類が神になるお話です。

結論、神になる人間は少数の選ばれた人類で、実は残りの人類は家畜になります。

「え〜、私たちが豚や牛のように扱われるの?」

と思ったあなた。さすがにそれはありません。

私たちの頂点に“ホモ・デウス”と呼ぶべき神的存在になった少数の人間がいて、その人たちが世界の膨大なデータをアルゴリズムで管理し、その管理されたデータを元に大半の人が動かされるという構造のことを言っているのです。

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さらに、人間はAI・ロボットといった働くためのより優秀な存在の台頭で、人間の価値は失なわれていきます。

すると、豚や牛といった家畜との線引きがどんどん薄れ、“家畜のような存在”になってしまうということです。

結果として、世界はこうあるべきだと設計図を作る“ホモ・デウス”だけが最先端の医療を受け、不老不死となって神様として君臨し続け、家畜を管理するという未来がやってくるのです。

こんな飛躍的なSF世界、まだまだと思っているそこのあなた。

一方で、着実にその未来に向けて時代は進んでいることを覚えておいてください。

 

今回は、圧倒的な天才・ハラリさんが人類の未来を予測した名著「ホモ・デウス」を紹介しました。

より詳しく知りたい方は、ぜひ本書を手にとってみてください。

 

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