【5分で学ぶ】なぜ人気?KAWSがセレブにウケる理由。

わくわくするデザインの豆知識

画像引用:https://bijutsutecho.com/magazine/interview/13897

この記事では、

  • グラフィティアーティスト
  • トイデザイナー
  • 彫刻家

など様々な肩書きを持つ、KAWS(カウズ)を特集します。

2021年7月から東京・六本木の森美術館で、日本初の大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」が開催されるなど、国内での彼の人気はどんどん高まっています。

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グラフィティ(壁などに描かれたペイントアート)を、キャリアの出発点としたKAWS。

これを読めば、彼がセレブ御用達のアーティストに登り詰めるまでの軌跡とその魅力を知ることができます。

 

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1. ブランド広告をハッキング!軽やかに時代をキャッチするKAWS


KAWS(本名:BrianDonnelly)は1974年ニュージャージー生まれ。

バンクシーと始めとした、違法性・匿名性も特徴とするストリートアーティストとしては異例で、本名・素顔が分かっています。

KAWS(Brian Donnelly) 出典:https://www.pinterest/


そんな彼が、グラフィティーアーティストとしての活動を始めたのは大学生の頃。

1990年代初めにニューヨークへ移り、ビルボード広告や公衆電話ボックスにしたストリートアートで頭角を表していたKAWSですが、人気が出る前は1993年〜96年まで 「School of Visual Arts」でイラストレーションを学び、卒業後はフリーランスのアニメーターとしてディズニーでアニメーション制作にも携わっていました。

ストリートでの活動当初、地下鉄でタギング(マークサイン)系グラフィティーを描いていたKAWSはその後、バス停の待合場所や公衆電話ボックスなど出されているハイブランドの広告の中に、勝手に自らのキャラクターである「コンパニオン(目が「××」のスカル、ミッキー・マウスがモチーフとされる)」等をコラボレーションさせる「Subvertising(サブバータイジング)」という手法の作品を多く発表。

KAWSによって勝手に変えられた広告は、ニューヨークでたちまち話題となり、書き換えられた広告はすぐに探され盗まれるほどの大人気を獲得します。

 作成方法は、ブースの広告を管理する会社に勤め、ガラスケースの南京錠をこっそり取り替えておくという大胆な手法で制作されていたそうです。

企業広告を改変して全く違う意味にする手法「Subvertising(サブバータイジング)」 出典:https://www.artpedia.asia/


ハイブランドとの見事なコラボを成し遂げたKAWSは、ハイエンドなセレブからも注目を集めます。

幅広い交友関係も魅力の1つ

グラフィティ活動は2003年頃まで続き、アメリカだけでなく、パリ、東京、ロンドン、ベルリンなど世界中で行われました。

また、KAWSは東京好きで、裏原系のNIGOや藤原ヒロシと親交が熱いことでも知られています。

他にも多数のアーティストと交流があり、アメリカのグラフィティアーティストであるBarry McGeeとは過去に2年ほど生活をともにし、世界で活躍する日本人アーティストの五木田智央(ごきた ともお)の作品を自宅にコレクションしていることは有名です。

こうした交友関係の深さも、KAWSが人気の理由の1つと言えます。

五木田 智央 “FINAL CONFRONTATION”, 2012, Acrylic gouache on canvas, 181.8 x 227.3 cm 画像出典:https://www.takaishiigallery.com/jp/

2. 両目を「××」に変えるポップさがちょうどいい


KAWSのグラフィティーアートは、社会的な批判やメッセージを伝える内容ではなく、より多くの人に自身を知ってもらうこと、作品を見てもらうことを重要視しています。

そしてこの考え方は、KAWSの現在の活動にも活かされています。

ビビットな色使いとポップなキャラクターの目に「××」マークを施した作風がKAWSの特徴で、既存のアニメキャラクターをモチーフにした作品は、キャラクターのアイデンティティを損なわず、一目見てKAWSだと分かる彼の代名詞です。

《KIMPSONS》 painted in 2005. 画像出典:https://www.artpedia.asia/

Dior、Supreme、ユニクロ…様々なブランドとコラボするKAWS

KAWSは、様々なブランドとのコラボレーションも積極的行っています。

「Dior」「Supreme」「Nike」「A BATHING APE®」などのアパレルブランドや、「Kanye West」などのミュージシャンのカバーアートといった、著名ブランドとのコラボレーションを通じて、セレブのみならず若い世代からの人気も高いです。

日本においても、2014年にコム・デ・ギャルソンの香水「Girl」のボトルデザインでコラボしたり、2016年にはユニクロとコラボしてUT(Tシャツ)やアクセサリーを販売しました。
(ユニクロとのコラボは、2018年、2019年と続いています。)

全世界で馴染みの深いKAWSのトレードマーク「××」は、KAWSを世の中に拡散する広告塔。

Artprice社の2017-2018年の現代アーティスト作品売上数ランキングでは、バンクシー村上隆に次いで世界で5位にランクインしています。

↓ こちらの動画でコンパニオンの活躍ぶりを視聴することができます。

3. 富士山麓、そして宇宙まで活動範囲を広げるKAWS


現在はニューヨークのブルックリンに拠点を置いて活動しているKAWS。

立体作品も制作しており、代表的なキャラクターである「コンパニオン」が世界を旅するというコンセプトで、世界各地で巨大な立体作品を制作する《KAWS :HOLIDAY》というプロジェクトを実施しました。

日本では、2019年に富士山の麓で全長40メートルのコンパニオンが寝そべる巨大彫刻作品を制作しています。

富士山麓に寝そべるコンパニオン 画像出典:https://www.artpedia.asia/


また、仮想空間上で作品を展示するという試みにも挑戦していて、2020年には渋谷のスクランブル交差点にてARでKAWSの彫刻作品が鑑賞できる「EXPANDED HOLIDAY」というサービスを開始して話題になりました。

2020年8月には先述したKAWSのアートプロジェクト『KAWS:HOLIDAY』の第5弾作品として宇宙飛行士の姿をしたコンパニオンが上空41.5キロメートルまで打ち上げられ他様子を撮影した動画が公開されました。

宇宙を浮遊するコンパニオン 画像出典:https://uptodate.tokyo


コロナ禍で外に出られない人たちの代わりに、無重力空間をコンパニオンは2時間彷徨い、無事に地上に帰ってくるところまでをカメラに収めることに成功し、その様子はKAWSのInstagramでも見ることができます。

本作はコンパニオン生誕20周年の節目の記念、また新型コロナウイルスの影響によって様々なイベントのキャンセルが相次ぐ中で、人々が家から安心して楽しめる作品を届けたいという思いから制作されました。

 

日本にKAWSの大型展覧会がやってきた!

2021 年 7月 16日 (金) 〜 10月 11日 (月) まで森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52 階)にて「KAWS TOKYO FIRST」が開催されます。

画像出典:https://www.kaws-tokyo-first.jp/


KAWS国内初の大型展覧会となる本展では、絵画や彫像だけでなく、AR(拡張現実)作品やインタラクティブ体験ができる作品、さらに KAWS が保有するプライベートコレクションを合わせた約 150 点を展示。

世界的に注目されているアーティストの初期作品から新作までを、一度に観ることができる貴重な機会です。

会場で聞ける音声ガイドのリンクを貼っておくので、ご興味のある方は一度聞いてみてはいかがでしょうか?

KAWS TOKYO FIRST 音声ガイド

ぜひ本展にも足を運んでみてください!

 

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