5分で学ぶ『読書を自分の武器にする技術』要約【1/3読書法】速読で本を読む本質的な意味

woman reading book 日々を豊かに、丁寧に暮らすコツ

 

この記事では、尾藤克之さんの書籍「読書を自分の武器にする技術」を取り上げます。

リモートワークが増えてきた現在、読書人口も増えています。

たくさん本を読みたい、たくさん情報をインプットしたいといったニーズを持つビジネスパーソンも少なくないです。

作家やジャーナリストを始め、その道のプロたちが独自の読書術を公開していますが、読者からすると、どれが役に立つのか分からない。中には再現性が低い方法も出回っています。

 

本書はそんな中でも、誰もが実践できる読書術について紹介されています。

また、職業・年齢・目的を限定せず、たくさんの人の読書力向上に役立つのでおすすめです。

それでは早速、読書術を学んでいきましょう!

 

1. 読書のコツを知れば、本がもっと面白くなる

dog reading book during daytime

 

読書は多くの人にとって有益な趣味の一つですが、その楽しみ方は人それぞれ異なります。まずは、読書をもっと楽しむための2つのポイントを解説します。

 

自分に合った読書スタイルを見つける

“速読”という言葉を、聞いたことありますか?

速読は、大量の情報を短時間で吸収する方法として知られていますが、必ずしも内容の理解や記憶に直結するわけではありません。

重要なのは、読んだ内容を自分のものとしてアウトプットする能力。つまり、読んだことを価値ある情報として活用できるかどうかです。

一方で、熟読を好む人々もいます。彼らは本の世界にじっくりと浸り、深い理解を求めます。これもまた、読書の醍醐味の一つ。

 

しかし、時間が限られている中で熟読を行うのは容易ではありませんし、長時間かけたからと言って、その内容が長期記憶に留まるとは限りません。

効率的な読書の楽しみ方を見つけるには、まず自分の読書目的を明確にすることが大切です。それにより、速読や熟読などの手法にこだわる必要がなくなります。

自分の目的や好みに合った読書スタイルを探求し、適切な方法を選択が必要になります。

 

速読は本当に効果的なのか

速読が効果的かどうかについては、長年にわたり様々な意見があります。

もし速読が科学的に有効であれば、既に教育現場で広く採用されているはず。しかし、そのような動きはまだ見られません。

そんな速読に対する批判の一つに、科学的根拠の不足が挙げられます。

例えば、視線の動きを制御する方法や、文字を即座に認識する訓練などは、実際に読書速度を向上させるかどうかについて明確な証拠がまだ不足しているのです。

 

また、速読が効果的とされる背景には、多読によって蓄積された知識が大きく関与しています。

多読経験者は、読書量により培われた内面のデータベースを活用して、迅速に情報を処理できるように。つまり、速読よりも、広範囲にわたる読書経験が重要であると言えます。

速読についての議論は様々ですが、最も大切なのは、読書を通じて自分自身が成長し、新たな知識や見識を得ることです。

速読技術に囚われ過ぎず、読書の本質的な価値を見失わないように心がけ、自分にとって最も有効かつ楽しい読書法を見つけましょう!

 

2. 本は3分の1で十分!

boy smiling and reading book

 

読書は知識を深め、視野を広げる素晴らしい手段ですが、効率的な読み方を身につけることで、その魅力をさらに引き出すことができます。

ここからは、“本は3分の1で十分”をテーマに、本の要点を捉える読書法について解説していきます。

 

本の要点はページの3分の1に集約されている

年間1000冊を読む著者が実践する読書術は、本を“インプット”と“アウトプット”の二つの段階に分けて考えることから始まります。

読書は情報のインプットであり、重要なのはその後のアウトプット、つまり読んだ内容をどのように活かすかです。

著者が提唱する「1/3リーディング法」は、ページの上部3分の1だけを読むことに焦点を当てた方法。多くの本はこの部分を読むだけで、内容の大枠を把握することが可能です。

実際に試してみると、ページの下半分を隠しても、十分に理解できることがわかります。これは、脳がこれまでに読んできた文章のパターンを記憶し、欠けている情報を補完する能力に基づいています。

 

単語のブロックだけで、本の内容を理解する

また、1/3しか読まなくても、タイポグリセミア現象を利用することで、人は本の内容の大部分を理解することができます。

この現象は、文章中の単語の最初と最後の文字さえ正しければ、その文章を読むことが可能になるというもの。特に、ビジネス書や実用書で有効です。

タイポグリセミア現象は、まだ科学的に完全には解明されていない仮説の段階ですが、いくつかの研究で一定の検証が行われています。

 

例えば、富山県の和菓子店が行った広告キャンペーンでは、文字の順番が入れ替わっているにも関わらず、多くの人が問題なく読むことができました。

これは、人間の脳が文字情報をどのように処理するかに関する興味深い示唆を与えています。

読書法に関しては、一つの正解はありませんが、「1/3リーディング法」というアプローチは、忙しい現代人にとって有効な読書の技術と言えるでしょう。

 

 

3. 本の読み方、活かし方

person reading book

 

読書は単に知識を得るためだけではなく、その知識をいかに活かしていくかが重要です。

最後に、読書の本質と、読書術に関する分析とその分類方法について説明します。

 

読書の本質について

近年、読書術に関する多数の書籍が出版されています。

本書ではこれらの中から、読書の本質を掘り下げた5冊の書籍をピックアップしています。これらの書籍を分析することで、読書術に関する一定の傾向を見出すことができます。

  1. 本を読む本:読書の基本的な意義と価値を深く探求した書籍です。
  2. 大人のスピード勉強法:時間が限られた大人たちのための効率的な読書法を提案します。
  3. READING HACKS!読書ハック!:読書を通じて得られる情報を選択的に取り入れる方法を紹介しています。
  4. 1日集中速読力トレーニング:必要な情報だけを迅速に吸収するための読書法を提供します。
  5. 大人のための読書の全技術:読書に必要な技術を網羅的に説明し、理解度を深めることを目的としています。

 

これらの書籍からは、読書が人生や仕事に役立つ重要なスキルであることが強調されています。

また、これらは読者が容易に実践できるよう、具体的なアドバイスや例が豊富に用いられています。

 

読書術の分析と5分類

先に挙げた読書術に関する書籍は、以下の5つのカテゴリーに分類することができます。

  1. スキルやテクニックを向上させる:読書の能力を高める方法を紹介
  2. 効果やメリットを強調する:読書がもたらす利益に焦点を当てる
  3. 速度や効率を高める:迅速に情報を吸収する技術を提供
  4. 内容や理解度を深める:より深い理解を目指す読書法
  5. 習慣に焦点を当てる:読書を日常生活に取り入れる方法

 

先に紹介した5冊の書籍をこれらのカテゴリーに当てはめることで、各書籍がどのような視点から読書術を解説しているかが明らかになります。

 

これらの本で共通しているのは読書は、人生や仕事に役立つというメッセージ。

どの本も実践的で具体的なアドバイスや例を多く用いており、読み終わった後に読者が実践しやすいように構成されています。

読書は一人旅であり、それぞれの人が自分自身のペースと方法で進めるべきもの。

重要なのは、読書を通じて得られる知識、洞察、そして何よりも楽しみを最大化することです。

 

まとめ
  • “速読”は科学的根拠が少なく、それよりも広範囲にわたる読書経験が重要
  • 著者は、ページの上部3分の1だけを読む「1/3リーディング法」を実践している
  • 読書の本質を掘り下げた5冊の書籍と、5つのカテゴリーがある

 

今回取り上げた書籍、尾藤克之さんの「読書を自分の武器にする技術」を参考に、充実した読書ライフを送りましょう!

 

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