『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」』要約(お金、仕事、心に良い習慣)理想のルーティン

shallow focus photography of man in suit jacket's back 日々を豊かに、丁寧に暮らすコツ

 

“さあ、今すぐマイクロ成長習慣を、あなたの人生にインストールしましょう。”

この記事では、佐藤伝さんの書籍「なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」」を紹介します。本書は、成功して幸せになりたいけれど、そのためにハードなことをやりたくないと思っている方におすすめです。

例えば、今日より明日の自分が、0.1%だけ成長したとします。1日1日の変化はほとんど何も変わっていないように思えても、このたった0.1%が694日後には、今日より2倍に成長します。これが、本書で語られる習慣の“秘密の力”です。

私たちに必要なことは、毎日0.1%だけ成長すること。このほんのちょっとの成長につながる習慣を、習慣の専門家である著者が、本書の中で教えてくれます。それではさっそく、中身をみていきましょう!

 

1. うまくいく人の心の習慣

man sitting on cliff

 

まずは、うまくいく人の心の習慣について、本書から3つのポイントを解説していきます。

毎日を良い気分で過ごす

毎日を良い気分で過ごすためには、“心の癖”をつけることが必要だと著者は言います。例えば、自分にとって嫌なことがあったとしても、それを単に嫌だなで済ませるのではなく、その出来事がどんなメッセージを発しているかを考えてみるのがポイントです。

自分の周りで起きたことを、愉快だな楽しいなと感じられるように、毎日をいい気分で過ごす心の癖をつけること。そのためのコツが、出来事の意味を読み取ることです。

  • 約束をドタキャンされた
  • 急いでいるのに、交通渋滞に巻き込まれた

こんなことがあった時にも、その出来事があなたにメッセージを送っていると考えてみましょう。

神様は私にどうしろと言っているのか、と考えてみるとトラブルにもプラスの面が必ず見つかります。トラブルがあったら、何か新しいメッセージだと思うと心のスイッチが切り替わり、ニコニコできると著者はいます。ニコニコしている人には、さらにニコニコするような出来事がやってきます。

 

マイナス思考になったらプラスの言葉を口にする

マイナス思考になってしまった時は、プラスの言葉を口にしてみましょう。マイナス思考は、さらにマイナスの方向にどんどん増殖しがち。そんな時は、プラスの言葉で思考の方向を変えてあげるといいです。一説によると、私たちは1日に約5,000ものことを考えると言います。

一つの思考は別の関連すること、以前の出来事、他の同じような出来事などへと縦横無尽に広がります。さらに注目すべきは、思考の9割は悲観的であるということ。つまり、人は1日のうちの9割、4,500ものマイナス思考を生み出していると言えます。

対して、プラスの思考はたった500しかありません。マイナス思考はどんどん増殖するので、一旦マイナスの方向に考え出すと、マイナスがマイナスを呼び加速度的にマイナスが積み重なってしまうのです。ごちゃごちゃ考えるより、まずはプラスの言葉を発してみましょう。“大丈夫”、“話せばわかる”など、実際に口に出すことで、マイナス思考の増殖を防ぐことができます。

 

自分自身にマルをあげる

自分に対してダメ出しばかりをするのではなく、自分自身を受け入れて、自分らしく生きましょう。私たちは自分に対してダメ出しをして、バツを与えがちです。その背景には、バツが付くような足りない部分を埋めれば、幸せになれるという思考があります。

この考え自体は間違っていないでしょうが、自分にバツばかりをつけていると、世の中に必要のない人間だと感じるようになってしまいます。しかし、自分は必要な人間かどうかと考えること自体、勘違いです。自分で自分にバツをつけてばかりいるからそう思ってしまい、補うように他人からの承認を求めてしまうのです。

マルをもらうことで充足感が増して、幸せな気分になることができます。ただし、他人ばかりからマルをもらおうとすると、だんだん他人の目を気にするようになり、自分より他人の優先順位が高くなってしまうので、要注意です。だからこそ、自分で自分に丸をあげられることが大事。それさえできれば、他人の目を気にすることなく、自分らしく生きることができます。

そのために、やってみてほしいことが一つあります。全身が映る鏡の前で、「私は自分以上でも自分以下でもなく、私はそんな自分が大好きだ」とつぶやいてみることです。恥ずかしいですが、ありのままの自分でいいのだと、自分自身を受け入れられるようになります。

 

2. うまくいく人のお金の習慣

 

ここからは、うまくいく人のお金の習慣について、本書から2つのポイントを解説していきます。

お金の先にあるものに目を向ける

お金が欲しいとただ思うのではなく、具体的なビジョンや目標を持つようにしましょう。お金が欲しいという人は多いですが、実際にお金そのものが欲しいわけではないはず。

本当に欲しいものは、お金によって手に入る自由ではないでしょうか。お金があれば好きな場所に旅行し、家や車好みの生活を手にする自由が手に入る。つまり、お金とは夢を叶えるエネルギーです。

この本質が理解できれば、お金を欲しがることを恥じることはないと分かります。お金は空気と同じです。なくてはならないものですが、目的ではありません。お金の先にある、お金を使って何をしたいのかに目を向けましょう。

具体的なビジョン目標に落とし込んだ方が、ただお金が欲しいと思っているだけよりもはるかに効果的です。そして実はお金の先にある強い夢、具体的なビジョンにこそお金は集まってきます。

 

お金を使って人間関係を広げよう

いつも同じメンバーで遊ぶのではなく、たまには人間関係を広げてみましょう。私たちはいつも同じメンバーで食事やお茶をしたり遊んだりしがちです。恋人とだったら2人きり、友達の場合は2人で遊ぶこともあれば、10人以上で食事することもあるかと思います。もちろん、恋人や友人との食事や遊びもかけがえのない時間です。

しかし、どうせお金を使うのであれば、たまには人間関係が広がるようなお金の使い方もしてみてはどうかと本書は提案します。ここで、人間関係を広げると聞くと、ついつい友達に誰かを紹介してもらおうとしがちですが、実際に人間関係を広めるためにはその逆が必要です。知り合いのために、自分から別の人を紹介することにお金を使うことがポイントです。

 

例えば、ビジネスパートナーになりそうな人たちや恋人募集中の2人を、自分経由で引き合わせ、コーヒーを飲みながら2人を紹介したら、自分は席を外しても問題ありません。紹介が2人にメリットをもたらしたら、感謝されるでしょう。そして、その2人からもいい人を紹介してもらうことができるかもしれません。

まずは、自分が他人に貢献することで、他人からの信用が得られます。その信用があなたの出会いを運んできます。

 

6次の隔たり

また、しっかりと信用を得ることができたら、爽やかに「紹介してください!」とお願いしてみることもやってみましょう。世界中の人はつながっています。どんなに遠くにいる人でも、どんなに有名人でも、紹介があれば知り合うことができます。

6次の隔たりという理論があります。知人の知人というように辿っていけば、6人で世界の誰とでもつながることができるという理論で、アメリカの心理学者、スタンレー・ミルグラム博士が実験で証明しました。

つまり、どんな見ず知らずの他人でも、人の紹介さえあれば繋がることが可能だということです。世界は思いのほか小さいものです。SNSを使ってつながるのもいいことですが、大切なことはネットでも現実世界でも紹介してくださいと、ためらわずに言えることです。話をしてみたい、一緒に仕事をしてみたい。そんな人がいるなら〇〇さんを紹介してください!と爽やかにお願いしてみましょう。

人脈がある人を羨ましく思ってばかりではいけません。人脈は自分から積極的に作ろうとする人にもたらされる天からのギフトです。

 

3. うまくいく人の仕事の習慣

man holding book on road during daytime

 

最後に、うまくいく人の仕事の習慣について、本書から2つのポイントを解説していきます。

仕事をしごとにする

社会人の方にとって1日のうち大半を占めるのは仕事の時間。仕事の時間の過ごし方こそが、人生を左右します。仕事で幸せに成功することが、人生で幸せと成功を手に入れるための近道でもあります。仕事には、実は3種類あると著者は言います。それは、

  • “私事”と書いての仕事
  • 一般的な仕事
  • “志事”と書いての仕事

の3つです。私事と書いての仕事は、自分が好きなこと楽しみとしてやりたいことです。一般的な仕事は人のためにやっていて報酬が発生するもの。そして、3つ目の志すことの仕事は、自分のやりたいことを人のためにやることです。

一般的な仕事で報酬をもらえるのは、人の役に立っているからです。ただし、それが嫌なことならストレスを抱えてしまい長く続けるのは難しいでしょう。人の役に立たないものは報酬が発生しないので、私事の仕事になります。その仕事は楽しいのですが、ずっとそれだけでは飽きてしまうこともあるでしょう。

人は誰かの役に立つことで生きがいややりがいを感じる性質を持っています。自分が楽しいだけの私事では飽きてしまい、私事や仕事だけでは虚しくなったり疲れたり行き詰まってしまうのです。

著者は、3つの仕事のバランスを取ることが大切だと言います。こちらの図は本書からの引用です。私事と仕事の重なる部分、自分のやりたいことと人のためにやることが両立する部分である、“志す事”と書いたしごとの領域が大切です。

 

根拠のない自信を持つ

私事と仕事が重なった志すことを増やすには、自信を持つことが大切だと著者は言います。志す仕事の理想は、自分のやりたいことを人のためにやることです。自分のやりたい仕事が誰かを笑顔にする。最初は自分のためにスタートしても、誰かのためにゴールすることが幸せな成功を引き寄せる秘訣です。

志すことを増やせる人というのは、そうでない人と一体何が違うのでしょうか。それは、自分はできるというセリフイメージを持っていること。つまり、自信を持つことだと著者は言います。この自信に根拠は必要ありません。ただできると思うことが重要なんだと言います。今一つ自信を持てない人もいると思いますが、そんな人は私は〇〇しつつあると実際に声を出してみましょう。

例え空想でも、潜在意識は現実だと認識します。それが人間の脳のメカニズムなので、そこからやがて現実を引き寄せることができるのです。まずは根拠がなくとも自信を持つことで、成功を手繰り寄せてしましょう。

 

今回紹介した、佐藤伝さんの書籍「なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」」については、まだまだ紹介できていない部分が多いです。もっとうまくいく習慣について知りたいと思った方は、ぜひ手にとって読んでみてください!

 

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