画像引用:https://tabizine.jp/
ネット掲示板「2ちゃんねる」の管理人として有名なひろゆきさんですが、自分には努力をする才能がないと言います。
だから1%の努力で最大の成果を得てきた、と。
本書はそんなひろゆきさんが、“努力をすればなんとかになる”と努力にしがみつく人たちに向けて、1%の努力で最大の成果を出す思考法を伝授してくれます。
今回は、その中でも特に重要な3点を取り上げていきます!
1. チャンスのために、片手は常に空けておけ
まずは1点目、「チャンスのために、片手は常に空けておけ」についてです。
これは簡単に言うと“片手が空いている状態 = 余裕がある状態”でないとチャンスをつかめないよということです。

みなさんはチャンスを掴むために、毎日何か努力していますか?
- 本を読んで知識を蓄える
- 一生懸命人脈を広げる
- がむしゃらに働く
など、さまざまな努力があると思います。
しかし、ひろゆきさんはこれらの“努力信仰”にしがみついて、予定をパンパンに詰め込んでしまう人はチャンスをつかめないと言います。
なぜならチャンスというものは、訪れた一瞬に目の前を通り過ぎるからです。
例えば、あなたのもとに企業メンバーにならないか?という誘いが来るかもしれません。
当日誘われた飲み会に、運命の人が来ているかもしれません。
行きたかった映画の試写会に、実は主演俳優がサプライズゲストとして登場するかもしれません。
それもこれも、常に片手を空けて余裕を持っていないと掴むどころか、知りもせず終わってしまうかもしれませんよね。
努力をしすぎて時間とお金に余裕のない人は、飲み会や映画に行くことができないし、そもそも暇な時間もとれません。

一緒に起業しないかと誘われても、
「ちょっと今忙しいから、一週間後にまた話聞かせてよ。」
なんて言っていると、その間に他の人にチャンスを取られてしまうなんてことも。
“努力で解決すればなんとかなる”、“頑張ればなんとかなる”と考えている人は、常に両手がふさがっていてチャンスを取り逃します。
あまりにも努力をしすぎて予定がパンパンの状態では、チャンスを取りこぼすどころか、その努力が報われなかった時に、心の拠りどころを失ってしまうかもしれません。
働き方の考えについては、「ブルシット・ジョブ」の記事も参考になるので、合わせて読んでみてください。
2. 自分にとっての大きな岩と壺
では2点目、「自分にとっての大きな岩と壺」についてです。
これは、“人生において何を優先させるかは、一度じっくりと考えた方が良い”という教えです。
ひろゆきさんは、次のようなエピソードを引用します。
ある大学の授業で教授がクイズの時間と言って、大きな壺を取り出して教壇に起きました。
そして壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、学生に問いかけます。
「この壺は満杯ですか?」

教室中の生徒は、“はい”と答えます。
すると教授は教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出し、壺の中に入れます。
そして、もう一度学生に問います。
「この壺は満杯ですか?」
すると1人の学生が、「多分違います。」と答えます。
教授は“そうだ”と笑いながら、教壇の下から砂の入ったバケツを取り出します。
砂で壺をいっぱいにすると、再び生徒に質問をします。
「この壺は満杯ですか?」
学生たちは声を揃えて答えます。「いいえ!」
教授は水差しを取り出し壺に注ぎ、ついに壺は水が一滴も入らないほどに満たされました。
最後に教授は、「僕が何か言いたいか分かるか?」と学生に質問します。
すると、一人の学生が手を挙げて、
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすればいつでも予定を詰め込むことは可能だということです。」
と答えました。
それに対して教授は、「私が言いたいことは、それとは違うよ。」と言って説明を続けます。
「この例が教えてくれる真実は、“大きな岩を先に入れない限り、それが後に入る余地は二度とない”ということだよ。」
「君たちの人生にとって、大きな岩とは何だろう?」と教授は学生たちに語りかけます。
それは、仕事や志であったり、愛する人かもしれません。

一番大切なものを最初に壺の中に入れないと、人生ではさほど重要でないものに壺は満たされていく。
すると、“大きな岩 = 自分にとって一番大事なもの” に割く時間を失い、結果としてそれ自体を失うことにもなりかねません。
みなさんにとっての大きな岩は何ですか?
人生において何を優先すべきか一度じっくり考え、自分にとっての大きな岩を常に問い続けることで、後悔少ない人生を送ることができるでしょう。
3. 人とちょっと違うことは何か
最後に3点目、「人とちょっと違うことは何か」についてです。
突然ですが、みなさんが人を選ぶときの基準は何だと思いますか?
この人と一緒に仕事をしたいと思う基準は?
もちろん客観的なスキルなどの優秀さを持っていることは大切です。
しかしそれよりも大切なことがあると、ひろゆきさんは言います。
それは、“面白いかどうか”だそうです。

なぜなら、明るくて面白ければ、採用してみて無能だったとしても納得できるから。
ここで言う“面白い”とは、変わっているという意味に近いです。
例えば、質問されたことに当たり前の回答するのではなく、ちょっと想像と違った返しができるといったことです
「趣味は何ですか?」と聞かれて、ただ「本を読むことです。」ではなく、
「休日は家から一歩も出ず、10時間本を読み続けます。」と、ちょっと人と違う部分を出す。
それだけで、質問者は“おっ、何か面白そうなやつだな”と受け取るのです。
だからひろゆきさんは、自分の“人とはちょっと違う”ところを掘り下げろと言います。
ちょっと違うところを意識して行動するだけなので、そんなに努力はいりません。
そして、その積み重ねが大きな武器になるのです。
今回は、「1%の努力」の中から、重要なトピック3つをとり上げて紹介しました。
本書にはまだまだ様々なアイデアが詰まっています。
気になる方はぜひ、手に取ってみてください。

出典:huffingtonpost.jp/
ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。