5分で学ぶ『Believe It 輝く準備はできてるか』要約(成功するために必要な心がけ)

woman peeking over green leaf plant taken at daytime 時代を生き抜く考え方・哲学

私の願いは自らのうちにある自信と目的という光を見つけて、輝かせるための私の旅路をさらけ出すことで、あなたに、あなたの中にある光を探してみようという気になってもらうことだ。

この記事では、ジェイミー・カーン・リマさんの書籍「Believe It 輝く準備はできてるか」を紹介します。

本書は、

  • 起業したいと思っている
  • 自分には信念だけはある

という方におすすめです。

本書は素人から化粧品会社を作り、その会社をロレアルに1,500億円で売るまでの過程について書かれています。

自分を信じること、直感に従うこと、リスクを取ることなどについて、著者の経験をもとに語られ、これから起業したいと思っている人はもちろん成功したいと思っている全ての人に読んでほしいです。

それではさっそく、中身をみていきましょう!

 

1. 化粧品会社設立のきっかけ

person holding dropper

 

この物語は、ある著者が化粧品とスキンケアの会社を立ち上げるまでの経緯を描いています。

彼女の最初のキャリアはテレビのニュースキャスターやリポーターで、この仕事を深く愛し、一生続けると確信していました。

 

皮膚疾患の発症

しかし、20代後半に「酒さ」と呼ばれる皮膚疾患を発症したことで一変します。

この遺伝性の疾患は、顔に赤みやブツブツが出ることが特徴で、時にはリンゴくらいの大きさに広がることもありました。

治療法が確立されていないこの疾患は、彼女に大きな苦痛を与えました。

 

彼女はこの疾患を隠すため、多くの時間とお金を費やし、様々なファンデーションやコンシーラーを試したそうです。

専属のメイクアップアーティストにも助けを求めたものの、効果的な解決策は見つかりませんでした。

生放送中にプロデューサーから「顔に何かついてる」と指摘されたことは、彼女にとって非常に恥ずかしい経験でした。

 

化粧品会社設立への道

この経験から、彼女は自分と同じように、適切な化粧品を見つけられない人々が他にもいることに気づきます。

特に敏感肌や色素沈着、キメの整っていない肌を持つ人々にとって、効果的な化粧品を見つけることは困難でした。

当時の化粧品会社は数多く存在していましたが、肌トラブルを抱える女性の声を取り上げる企業はほとんどありませんでした。

 

また彼女は、広告に使用される女性たちが自分とはかけ離れていること、加工されたモデルの画像を使った商品の宣伝にうんざりしている人々がいることに気づきました。

そこで、彼女は「イット コスメティックス」という会社を設立し、肌に優しく、あらゆる年代、肌タイプ、肌色に合う化粧品を作り出すというビジョンを打ち出します。

これは、美容業界の憧れのイメージを巡る文化を変える試みでもありました。

 

2. 夢の実現への道のり

woman using MacBook laptop on table

 

ここからは、著者がどのようにして成功を掴んだのかを紹介します。

著者は結婚し、夫婦で一緒に働き始めることになり、会社を辞め、リビングルームを拠点に自分たちのビジネスをスタートさせます。

まず彼らは時間と全財産を投じて、科学者や製造業者を選定し、商品の考案や役員会の組織化を行いました。

 

資金不足との戦い

資金不足に直面しながらも、彼らはホームページを自作し、そこで商品を販売することに決めます。

しかし、最初は誰もホームページの存在に気づかず、注文は一切入りませんでした。著者は宣伝にもお金が必要だと実感し、多くの困難に直面しました。

 

そんなある日、CEW(コスメティックエグゼクティブウーマン)主催のアワードショーでの商品デモンストレーション中に転機が訪れます。

このイベントは、美容業界の人々が集まる巨大な博覧会のようなもので、著者はテレビショッピング番組QVCの司会者から声をかけられ、QVCのバイヤーとのミーティングに漕ぎ着けます。

 

QVCでの大チャンス

QVCでの生放送出演のチャンスを得た著者は、わずか10分間で6000個以上のコンシーラーを販売する必要がありました。

これはこの日のために作った商品が売れなければ破産という大きなリスクを伴う挑戦でしたが、著者は自分の直感を信じて決断します。

放送にあたって、外部の専門家たちは、若く完璧な肌のモデルを使うことを勧めましたが、著者はこれを拒否します。

彼女は、肌トラブルを抱える人々が商品の効果を実感できるように、多様なモデルを使用することを決めます。そして、本番ではすっぴんの写真を公開し、商品の効果を実証しました。

 

圧倒的な成功

その結果、著者は10分間で見事に6000個のコンシーラーを完売し、さらに3000個以上の追加注文がキャンセル待ちになるほどの成功を収めました。

その後、彼女のイットコスメティックスは、QVCでナンバーワンの化粧品ブランドに成長し、美容業界全体で最も成功したブランドの一つとなりました。

 

3. 最高のスーパーパワー

woman standing and holding string lights

 

著者が自宅のリビングから始めた夢が、10億ドルの会社へと変貌する重要なきっかけは、自分の直感を信じて決断を下したことでした。

著者は、直感こそが誰もが持っている、そして今この瞬間にも活用できる最高のスーパーパワーだと語ります。

 

直感と外部の声の間で

私たちが頻繁に直面する大きな試練の一つは、他人や専門家、SNS上の意見、友人、家族、パートナー、同僚たちの言葉が、自分の直感と異なる場合です。

どちらに耳を傾けるべきかを決める時、自分の直感に従うことを妨げる要因に気づくことが重要です。

これには過去の失敗、自己不信、第三者の意見などが含まれます。

 

著者は、新しいアイディアやビジョンを持った際、専門家たちがその成功を信じないことは驚くべきことではない、成功する証拠はどこに存在しないと学びました。

未開の地に踏み出すためには、自分の直感を信じ、その小さくはっきりした内側の声に耳を傾け、実践する自信と勇気が必要です。

 

真実のミッションと他人の意見

著者がQVCなどで専門家の意見に耳を傾けていたら、販売目標を達成したかもしれませんが、それは自分たちの真のミッションを貫くことではなく、ただ他人と同じことをするだけになっていたでしょう。

このように、恐れや他人の意見に流されると、本当に大切なものが犠牲になることがあります。

 

著者は、どんなに行き詰まっていても、他人の疑いを自分への疑いに変えないこと、そして相手の不信感やNOを恨まないことの重要性を強調します。

過去に拒絶された全ての人に対して恨みを抱いていたら、多くの「NO」を、たくさんの栄光の「YES」に変えることはできなかったと著者は語ります。

 

4. 犠牲と成功のバランス

white and yellow wooden house near green trees during daytime

 

著者は、自宅のリビングから会社を立ち上げ、その成長のために10年以上休むことなく働き続けました。

この期間を振り返り、ビジネスの成功のためには多くのものを犠牲にしなければならなかったと述べています。

しかし、著者は自分が完璧なバランスを取ることは一度もなかったと認めています。

 

バランスの取り方

バランスとは、仕事、家族や友人との関係、健康、家庭環境などの間の調和を指します。著者は優れたCEOでしたが、家族や友人の前で理想的な姿を保つことはできませんでした。

また、健康管理も完璧ではなく、家の中も散らかっていたと言います。外から見れば、彼女の生活は成功そのものに見えたかもしれませんが、内面ではバランスを取れていないと感じていました。

著者は、人生の全ての側面を平等さばく“バランス”の存在は嘘だと言います。

この嘘を真実だと思い込むと、常に失敗しているように感じ、エネルギーを奪われ、さらに多くを犠牲にすることになります。

これは、人生の全ての瞬間を心から味わう機会を、自分から奪うことになります。

 

メグ・ホイットマンとの出会い

著者の考え方を変えたのは、アカデミー賞のプレスパーティーで出会ったメグ・ホイットマン氏との会話でした。

ホイットマン氏は、eBayやヒューレット・パッカードでCEOを務め、本書執筆時においてアメリカで2番目に裕福な女性でした。

彼女は著者に、「人生のあらゆることにおいて、犠牲にしなければならないものを決める必要があった」と述べました。

これを機に、著者は自宅を整えることは彼女にとって犠牲にするべき一つのことであり、それについて悩まないことに決めました。

 

フォーカスと選択

著者は、私たちはフォーカスを向けるものに対して、他のものには時間やエネルギーを向けられないという代償を払うと指摘します。

私たちは自分の時間とエネルギーをどこに向けるかを慎重に選ぶ必要があります。その選択によって、別の何かを犠牲にすることになるからです。

人生で最も大切なものは何かを自問し、その瞬間に全力で向き合うことの重要性を説きます。

 

仕事をしている時は仕事に集中し、家族や友人といる時はその時間を大切にし、セルフケアの時間を確保することが大切です。

全てをバランスよくこなすことは不可能であり、それを認識することが重要だと著者は結論づけています。

今回紹介した、ジェイミー・カーン・リマさんの書籍「Believe It 輝く準備はできてるか」について、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください!

 

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