【初心者におすすめ】現代アートとは?分かりやすい作品3選(ウォルター、カプーア、グルスキー)

わくわくするデザインの豆知識


美術館はたまに行くけど、難解なアートを観ても頭が痛くなる…

アートは歴史やその文脈の知識がないとちゃんと鑑賞出来ない、そんな風に感じている方もいるのではないでしょうか。

私は月に数回は美術館やギャラリーに足を運ぶのですが、今だに初見の作品は見てもさっぱり意図が分からないものもあります。

実際、アートは個々人に解釈の余地があり、感じるままに受け取ってよいはずですが、まず感じるものと出会わないと話が始まりません。

この記事では、予備知識無用、細胞レベルですごいと感じた、視覚的に圧巻でどこか神秘的な現代アーティストを3名紹介します。

 

1. そこに宇宙を感じる!ウォルター・デ・マリア


ウォルター・デ・マリア(Walter De Mariaは、1935年アメリカのカリフォルニア州オールバニ出身で2013年に亡くなった、アメリカ合衆国の彫刻家・音楽家。

ミニマルな彫刻壮大なインスタレーション(空間全体を使った展示作品)などを多数残しています。

1968年にモハーヴェ砂漠にて制作された1マイルもの長さの平行線を描き続ける作品『マイル・ロング・ドローイング』(Mile Long Parallel Walls In The Desert)や、1977年にニューメキシコ州カトロンの砂漠に作った「ライトニング・フィールド」(下) といった代表作があります。

ライトニング・フィールド 出典:https://minamikaiki1000.com/

「ライトニング・フィールド」は1マイル×1km四方の範囲に400本のステンレスポールを220フィート間隔のグリット上に配置した作品で、作品のある砂漠では雷が多発するため、ポールに落雷する際の光や轟音を体験できるという何ともスリリングな作品です。

日本では香川県・直島の地中美術館に真っ黒な球体が設置された「デ・マリアの部屋」(下) と呼ばれる大規模なインスタレーションが常設されているので、瀬戸内国際芸術祭に合わせて足を運ぶのをおすすめします。

デ・マリアの部屋(香川・地中美術館) 出典:https://kobecco.hpg.co.jp/

 

2. 視覚の限界を超える!アニッシュ・カプーア

クラウド・ゲート(ミレニアム・パーク、シカゴ)

アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)1954年インド・ムンバイ生まれで、モダニズムに仏教やインド哲学などの東洋思想を融合させた、独創的な作品を手がける現代彫刻家です。

シンプルなフォルムと独自の素材選択によって、視覚認識や空間概念に訴えかける、虚構と現実、物質と非物質といったような両極的なものが共存する作品を多く制作しています。

2013年には東日本大震災の被災地支援プロジェクトとして「アーク・ノヴァ」(下) という名のバルーン型移動式コンサートホールを建築家の磯崎新と協働設計しています。

アーク・ノヴァ(東京ミッドタウン設置時) 出典:https://partner-web.jp/

金沢21世紀美術館には「世界の起源(L’Origine du monde)(2004)」(下) というベンタブラック(可視光のわずか0.035パーセントのしか反射しない特殊塗料)で塗られた楕円の作品が常設展示されてます。

世界の起源(金沢21世紀美術館) 出典:https://www.scaithebathhouse.com/

 

3. 荘厳な宗教画のような写真!アンドレアス・グルスキー


アンドレアス・グルスキー(Andreas Gurskyは、 1955年ドイツ・ライプツィヒの生まれの写真家です。

スティッチング技法(複数視点から撮影した写真を繋ぎ合わる技法)で、日本画のごとくパノラミック(高い視点から見渡す)な視点からとらえた巨大な写真が特徴的です。

1999年に撮った写真「ライン川II (Rhein II)」(下) がニューヨーク・クリスティーズの「Post-War & Contemporary Art Evening Sale」で430万ドル(約33400万円)で落札され、地球上に存在する写真の中で史上最高額の値段が付けられたことで有名です。

ライン川II(ANDREAS GURSKY/CHRISTIE’S IMAGES LTD.2011)出典:https://wired.jp/

傑出した印刷技術を駆使した作品は身長を優に超えるほどのものがあり、岐阜にある素粒子観測装置のスーパーカミオカンデを写した作品「カミオカンデ」(下) も、228.2cm × 367.2cmもあります。

ボートに乗った作業人が大体10〜15cmぐらいで、その人の姿を確認することによって、ぞっとするほど全体の大きさを感じさせられる壮厳さがグルスキー作品の大きな魅力です。

カミオカンデ(ANDREAS GURSKY / JASPAR LTD,2013)出典:https://www.redbull.com/jp-ja/