『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』要約【後編】(断捨離できない時のやり方)

three white paper clips, black ceramic mug, black pencil, and white pencil eraser on white surface 日々を豊かに、丁寧に暮らすコツ

 

この記事は前編に続き、「ぼくたちに、もうモノは必要ない」の紹介です。後編では、モノを捨てる6つのメリットのうち3つ目以降と、実際にモノを捨てる方法を紹介していきます。モノを捨てられない方は、この記事を読んでミニマリストに一歩近づきましょう!

 

1. モノを捨てると、大事なものが分かる

photo of bulb artwork

 

まずは、モノを捨てるメリットの3つ目から説明していきます。

 

“何者かにならなければならない”という強迫観念から卒業できる

「何かを成し遂げろ」というメッセージは、よく聞くものです。

モノを捨てて“自分が大事にしているものが何か”ということが見えてくると、こういった脅迫観念からも卒業できると著者は言います。本書に非常に印象的な文章があったので、そのまま引用して紹介します。

もののない部屋の簡単すぎる家事を終え、ゆったり近所を散歩でもすれば、もうこれ以上に欲しいモノはないと思えてくる。

公園の池で毛づくろいをしているカモを見る。カモはただ毛づくろいをしているだけで、何者かになろうと肩に力が入っていない。

カモはキャリアを積み上げようとあくせくしたり、仲間に媚びたりもしない。ただ水浴びをし、毛づくろいをし、生活しているだけだ。

本当はそれで十分なのだ。

ものを減らした僕は、普通の生活をするだけでもかなり充実感がある。

ただ生きているだけで楽しくなってしまった。

いかがでしょう。ただ生きているだけで楽しくなれるというのはとても魅力的に感じませんか?

 

ミニマムライフコストが分かる

spilled coins from the jar


自分が生きていく上で最低限必要なお金を、“ミニマムライフコスト”と言います。

ミニマリズムに則って必要なものだけに絞り生活をしていくと、あなたにとって本当のミニマムライフコストが見えてくるようになります。家はこんなに大きくなくていい、服はこんなに必要じゃない、食費もこんなにいらないといったことです。

すると、本当に稼がなければならない金額も見えてきます。月10万円もあれば、生きていけるかもしれません。今まで生活水準を保つために無理に働いていた人は、より楽な仕事に転職してもいいということが見えてくるかもしれません。ミニマリズムは節約に繋がり、そして働き方の自由にも繋がっていくのです。

 

2. モノを捨てると、自分を大切にできる

man sitting on gray dock

 

行動的になれる

ミニリズムが身についてくると、行動力が出てきます。

人が行動できない主な理由として、時間がないこと、人の目線を怖がってしまうことが挙げられます。ミニマリズムによって時間ができることと、人との比較から卒業できることはここまでで説明してきました。すると、自然に行動阻むものがなくなり、行動力が出てきます。

著者はミニマリズムを実践して以降、ダイビング、坐禅、ヨガ、ミニマリストオフ会の企画、ウェブサイト立ち上げ、女性への告白、この本の執筆といったさまざまな行動を起こせるようになったと言います。何がきっかけで変わったのかというと、モノを捨てたというこの一点に集約されるのです。

 

集中力が高まる

モノを減らすと、集中力も高まります。これはモノがただ置いてあるだけで、メッセージを発して集中力を削いでくるからです。

途中で放り出した英会話の教材、ゲーム、雑誌、洗濯物、溜まった洗い物の皿。モノを増やせば増やすほど、やらなければならないことが無意識のうちに頭の中に積み上がっていきます。だからこそ、モノを減らせば自然と頭の中に入ってくる余計なメッセージが減り、大事なことに集中できるようになるのです。

 

3. モノの捨て方5選

person opening photo album displaying grayscale photos


本書の中では全部で70個もの方法が紹介されていますが、今回はその中から5つに絞って紹介していきます。

 

いま捨てる

落ち着いたらいつか捨てようと思っているうちは、そのいつか永遠に来ません。捨てるのは今。捨てるのが最優先事項です。

 

捨てづらいものは写真に撮る

捨てることを難しくする要因のひとつに、思い出があります。今はもうそれほど使っていない必要のないモノでも、そのモノに込められた思い出があるために捨てられなくなってしまうというのはよくあることです。

そういった方にオススメなのが、写真を撮ることです。写真を手掛かりにすれば、その思い出にはすぐにアクセスすることができます。思い出はモノ自体にあるのではなく、あなたの心の中にあるものだからです。

  • 子どもが学校で作った作品
  • 旅の記念品
  • 誰かから貰ったプレゼント

そういった思い出のために捨てづらいものは、写真に撮って思い出を思い出せる状態にして捨ててしまいましょう。

 

忘れていたモノを捨てる

モノを捨てようと部屋を物色していると、こんなの持っていたんだというモノに出会うことがあります。それらに、ちょっとした幸福を感じ、必要だと感じてしまうかも知れません。しかし、必要なモノであれば覚えているはずです。

忘れていたものをというものは、不要なモノ。タンスの奥にしまわれていた衣類、テレビ台と壁の隙間に落ちていた小物、引越したまま開けていない段ボール、こういったものは捨ててしまって大丈夫です。

 

代理オークションを利用してすぐに手放す

pair of brown leather lace-up shoes on white surface

モノによっては“捨てるのがもったいない”と思ってしまうようなモノもあるかも知れません。しかし、捨てるというのは、結構手間のかかるものですよね。捨てるべきものがたくさんあればなおさらです。

そういう時に便利になるのが、代理オークションサービスです。これは紙に簡単な内容を記入して、まとめて送るだけでオークションに出品できるというサービス。落札代金から手数料が引かれてはしまいますが、面倒な出品作業・発送作業が不要になります。面倒くさいという方は、このようなサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

 

お店をあなたの倉庫と考える

店を倉庫だと考えることによって、家の中に不要なストックをすることを防げます。お店は考え方によっては、あなたがモノを必要とする時のために在庫を管理してくれている倉庫だと考えらえませんか?

つまりモノは買うのではなく、必要なときにお金を払って取りに行くという感覚です。日本にはお店がたくさんありますし、在庫も豊富。アマゾンは、まさに巨大な倉庫です。便利な倉庫がたくさんあるのだから、わざわざ家に倉庫を持つ必要はないですよね?

 

いかがだったでしょうか? 今回紹介した以外にもモノを捨てるためのテクニックやメリットについて、本書ではまだまだたくさん詳しく紹介しています。ミニマリズムで幸せをつかみたいと思った方は、ぜひ本書「ぼくたちに、もうモノは必要ない」を手にとってみてください!

 

 

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