『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』要約【前編】(ゆるくミニマリストになる方法まとめ)

black cordless headphones beside closed black laptop computer and smartphone 日々を豊かに、丁寧に暮らす

 

あなたの部屋、たくさんのモノであふれていませんか?

この記事では、佐々木典士(ささき ふみお)さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない」を紹介します。本書は、“部屋をスッキリさせたい”、“「ミニマリスト」って難しそう”、“普通に幸せになりたい”という方におすすめです。

みなさんは、ミニマリストの部屋を見て、「何もなさすぎる部屋に住んで、何が楽しいんだろう…」と思ったことありませんか? しかし、ミニマリズムというのは単にモノを減らすことが目的ではありません。モノを減らすということは手段で、実は“大事なものを大事にする”ことが目的なのです。大事なものだけに集中すると、以下のような様々な良いことが起きます。

  • 時間に余裕ができる
  • 他人と自分を比べなくなる
  • 行動力が高まる
  • 集中力が高まる
  • 節約できる


何のことやらという感じでしょうが、さっそく内容をみていきましょう!

 

1. 慣れによって人はモノを増やしてしまう

assorted-color disposable cup lot

 

まずはミニマリズムの大敵、モノを増やしたくなってしまう欲求について解説していきます。

私たちの身の回りにあるものは、少なくとも一度は欲しいと願ったからあなたのもとにあります。しかし、いつのまにかそういった気持ちは忘れ、また新しいものに手を出したくなってしまいます。それはなぜなのでしょうか?

 

答えは、“慣れ”です。欲しいと願っていたモノに対して、慣れが発生していつの間にか当たり前になり、最終的には飽きてしまうということです。

買ったばかりの服を着るときは嬉しいものですが、5回も着たら同じ嬉しさがあるかというとそうではないですよね?これが“慣れ”です。欲しいという願いは叶っても、必ず色あせてしまうものです。そしてこの慣れは、どんな輝かしい刺激に対しても働いてしまいます。

 

勝利の喜びは、敗北の苦しみには敵わない

本書では、テニスでゴールデンスラムを達成したアンドレ・アガシのインタビューを例に挙げています。1992年にウィンブルドンで優勝した後、アガシはこう語ったといいます。

「優勝した私はごくわずかな人しか知り得ないことを知りましたが、勝利の喜びは敗北の苦しみには敵わない。そして幸せな気持ちは、悲しい気持ちほど長くは続かない。」世界でごく一部の人しか達成しえないような大偉業を成し遂げても、その幸せは長くは続かないのです。

 

世界一の偉業の刺激でさえ長くは続かないということからも分かるとおり、私たちがモノによって手にれることができる刺激はどれも長続きしません。しかも残念なことに、1万円の服でも30万円の服でも、得られる喜びはほぼ同じです。1万円の服を買った時より、30万円の服を買った時の喜びが30倍長く続くということはないのです。モノの価格は限界を知りませんが、人間の感情には限界があるということです。

 

2. モノに価値を置くと、モノに囚われる

man holding his black suit

 

モノを持ちすぎてしまうもう一つの原因は、自分の価値を伝えることにモノを使っているためです。私たちは自分の価値を、モノを通して誰かに伝えようとしてしまいます。なぜなら、人は群れで生きる生き物だからです。現在は技術が発達して、一人でも生存はできるようになりました。しかし人類が生まれてから長い間は、生き延びるためには群れを作る必要がありました。そして群れを作り、生き残れた人種だけが今に生き残っています。

つまり、私たち人間はみな群れて生きることがインプットされていて、群れから離れて孤独になると、群れに戻れ!というアラームが鳴るようにできています。群れの中で生きていくためには、群れの中で価値があると認められなければならない。他人から認められるということを通して、自分には価値があるんだと思わずに人は生きてはいけないのです。

 

モノは自分の価値を伝えやすい

自分の価値は自分で決めるというのは、最近の自己啓発書でもよく言われることです。しかし、もし本当の意味で孤独で誰とも会わず、SNSで誰ともつながらず、発信もせずにいたら、自分の価値を確かめることはできません。他人という鏡を通してでなければ、自分の姿すら見えないのです。そして、この自分の価値を示す方法として手っ取り早いのが、モノで伝えるということになります。

人の価値には内面の価値というものがありますですが、とても伝わりづらいものですよね。一方で、モノで伝えるのは簡単です。高級なスーツを着て、豪華な腕時計を付けて、高級外車を乗り回していれば、その人がお金を持っていることがひと目で分かります。このように自分の価値を伝えるために、モノはとても有効なのです。

 

しかし、このように自分の価値をモノで伝えることに重心を置くと、モノはどんどん増えていってしまうものです。「自分の価値 = モノの価値」となってしまっているからです。

問題なのは、そうしてモノが増えてくると、それらにかける時間やエネルギーが増えていき、もはや自分の道具であったはずのものに自分が囚われてしまうこと。モノのために働き、モノのために一生を捧げるようなそんな人生になっていってしまいます。

 

3. モノを捨てる6つのメリット

man in blue shirt sitting on black camping chair near bonfire during nighttime

 

ここからは、“モノを捨てると、あなたの人生はどう変わっていくのか”について6つの効果を解説していきます。

 

メディアや広告に惑わされる時間が減る

テレビやインターネット、SNS、どこにいても何をしていてもメディアや広告は常に目に入ってきますよね。そこから伝わってくるメッセージは以下のようなものです。

  • できるだけお金を儲けましょう
  • 美しくスリムになりましょう
  • いい学校に入りましょう
  • 快適な家に住みましょう
  • 健康になりましょう

これらは一言でいうと、今のままのあなたでは駄目!というメッセージです。しかしミニマリズムを意識していれば、あなたはこれらの広告に惑わされなくなります。“自分は必要なものを全て持っている”と自覚があるからです。この自覚があれば、ほとんどのメッセージを無視できるようになります。

 

余計な時間が減る

部屋のものが激減するので、掃除にかかる時間も激減します。服を少なくすれば洗濯の手間も減りますし、今日何を着るのかと悩む時間も減ります。モノを探す時間も減ります。部屋の中に何があって、何がないのか。あるならどこにあるのかということがすぐに分かるようになるからです。

 

前編はここまで、3つ目以降は後編で。本書「ぼくたちに、もうモノは必要ない」が気になった方は、ぜひ手にとってみてください!

 

 

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