いまやりたいことはありますか?
この記事では、マツダミヒロさんの書籍「自分のやりたいことが見つかる5つの質問」を紹介します。
やりたいこと自分の外に見出そうとしても、永遠に見つかりません。もしに見つかったと思えたとしても、すぐにこれじゃなかったと感じてしまうでしょう。
やりたいことは、自分の中にあります。
眠っているやりたいことに気づくこと。そのためには、まず自分を知ることが重要で、自分を知るためには自分と対話することが第一歩です。
自分との対話なんて、どうやればいいの?
と思うかもしれませんが、対話の仕方は案外簡単です。たった5つの質問をするだけで、やりたいことが見つかってくると著者はいいます。それは、
- 何をしたかったのだろう?
- どうしたい?
- 本当に?
- それで?
- どうすればいい?
の5つです。
今すぐにはこの質問に答えられないかもしれませんが、これらの質問の背景と答えるときのちょっとしたコツがあるので、この記事では、「何をしたかったのだろう?」、「どうしたい?」、「それで?」の3つに絞って解説していきます。
それではさっそく中身をみていきましょう!
1. 未来のヒントは過去にしかない
まず最初の質問は、「何をしたかったのだろう?」です。
これは、やりたいことの原石、種を見つける質問です。いくら人からこうした方がいいと言われても、自分の心が動かなければ行動はできません。自分の心が動くものは、どうやって見つければいいのでしょうか?
自分がやりたいことのヒントは、過去にあります。小さい頃やここ数年に、自分が大切にしてきたことを振り返ってみましょう。
ここで一つ質問です。心を満たすために何ができますか?
心にいっぱいの幸せを感じていたら、心が安定して起こることも少なくなります。逆に心が不安定であれば、怒りを相手にぶつけてしまうでしょう。
これは、自分に対しても同じこと。心が不安定だと、なんで自分はダメなんだろうと自分を否定する要素を探して自らを傷つけます。
シャンパンタワーの法則
シャンパンタワーの法則を知っていますか?
シャンパンタワーとは、グラスをピラミッド状に積み上げてシャンパンを注ぐセレモニーのこと。
このタワーのグラスを一番上のグラスを自分、2段目のグラスを家族、3段目のグラスを仕事のスタッフや友達、4段目のグラスをお客さん、5番目のグラスを社会、地域の人々と見立てます。
シャンパンを愛とエネルギーとすると、皆さんはどの段のグラスから注ぐでしょうか?
家族や友人お客様のために、愛とエネルギーを注いでいる人は多いかもしれませんが、全てのグラスにシャンパンを注ぐためには、一番上から注ぐ必要がありますよね。
つまり、まずは自分自身に愛とエネルギーを注ぐことが大事だということです。そして自分に注いで溢れたエネルギーが次の段へと溢れていくかたちこそが、美しくエネルギーが行き渡る方法になります。
自分を満たすことで、周りにもエネルギーを与えて人に優しくできるということです。
エネルギーを大切に
ここで、もう一つ質問です。
エネルギーを大事にするために、あなたなら何を意識しますか?
エネルギーは動くための心の栄養源を、体に働きかけるものです。好きなことをするとチャージされますが、自分が本来したくないことをすると無くなっていってしまいます。
なんだか疲れてやる気が出ない時は、エネルギーが切れている時。逆に何にでも取り組みたくて仕方ない時は、エネルギーを満たされている状態です。
エネルギーが溢れる状態になると、伝える言葉作るもの行動の一つ一つ自分がすることすべてにエネルギーが注入されます。普段からエネルギーを大切にしていきましょう。
2. 現状をどう変えたいのか?
2つ目の質問は「どうしたいの?」です。
これは、眠っていたやりたいことに気づくための質問です。やりたいことがわからない時、自分は何を感じているのか、何を考えているのかを一度自分に聞いてみることはとても重要です。
普段から流されるままに行動していれば、この質問には答えられないはずです。まずは立ち止まって、自分の感情を確認していきましょう。
人からどう見られたいか?
では、ここで追加の質問です。
- あなたは人からどう見られたいですか?
大抵の人はもっと賢く見られたいとか、かっこよく見られたいと思うかもしれません。しかしこれは、外に対する思いです。
自分という内側に関心が向いていれば、人柄かっこ悪いと思われても、いい頭が悪いと思われてもいい。そう思えるはずです。相手にどう見られても、私には関係ないという意識が大事です。
人からどう思われようと自分がやりたいことを好きなことをやる。そのエネルギーこそが成功の原動力になります。
複雑にしている原因は何か?
では、さらに質問です。
- 何が複雑にさせていますか?
知識が増えていくと、シンプルなものを難しく捉えようとしてしまいます。不安や悩みが多ければ多いほど物事は複雑化します。
複雑なことをシンプルに捉える難しいかもしれませんが、これが本当に大事なことです。思考することがいくつもあると混乱し、結局どれにも答えられなくなるので、短くシンプルな以下のような質問を積み重ねて思考を整理しましょう。
- あなたの夢は何ですか?
これで、まず答えを聞きます。
- その夢を妨げる障害は何ですか?
これで、課題にフォーカスする。
- それをどうやって乗り越えますか?
これで、実際の行動について考える。
人の思考の癖には同時にいくつもの悩みを考えるものがあり、同時に考えるからどれも解決しない状態になってしまいます。
そこで、シンプルな質問で一つずつフォーカスし、解決に持っていくことが必要です。一見複雑なことも小さく分解してシンプルに考えれば、解決の糸口が見つかります。
やらないことを決める
では、さらに質問です。
- やらないことは何ですか?
やることを考えるというのは、あれもやろうこれもやろうとするべきことを積み上げていく状態です。これが進んでいくと、することが多すぎて大変というストレスを感じます。
やらないことを決めるというのは、この行動はしない、この分野のことは自分でやらないと決めることです。
やらないことを決めるのが大事なのは、自分がやるべきでないことをやっていると、どんどんエネルギーを消耗してしまうから。やらないことを決めないと忙しくなりすぎて、自分の大切にしていることを忘れてしまいます。
そうして軸がぶれていきます。あなたに何かをするならば、同時に何をやめるかと考える必要があります。
3. モチベーションはどこから生まれるか?
やりたいことが見つかっていく5つの質問のうち、4つ目は「それで?」です。
これはモチベーションを生む質問。モチベーションを生むためには、目標のその先をイメージして全体像を見る必要があります。
目の前のことをしているだけでは、本来進むべき道が見えづらいです。今自分がしていることが何につながっていくのかがわかれば、先にあるものその価値に向けて進んでいくことができます。
遠くと近くその両方見られる面を持ちましょう。
本に答えはない
では、追加の質問です。
- どんな答えを見つけましたか?
私たちは何かわからないことがあると、本を読んだり人に聞いたりして、今の状況の正解は何かを知ろうとします。しかし、そこに自分にとって役立つ答えは書いていないはずです。
答えがどこにも書いていないことを知っている人は、実際に行動をして経験を重ねます。それは、経験からしか答えは出ないと理解しているからです。
人に会って自分で体験して、自分なりの答えを見つけようとします。自分で答えを見つけるということは、選択のすべてを自分自身で決めるということです。
そしてそれは、自分の人生を生きるということでもあります。
削ぎ落とす勇気
さらに、質問です。
- 何をそぎ落としますか?
物事を複雑に説明することは簡単で、思ったことや解説を全部付け加えればいいだけです。伝える方はそれで安心しますが、受け取る側は複雑になればなるほど混乱します。
複雑なものはシンプルに読解しないと理解できないので、理解するのに時間がかかります。逆に難しいことをシンプルに伝えるのはとても難しく、削ぎ落としていく勇気がないとできません。
シンプルではない質問には解説や条件が入ります。それらを削ぎ落としてこそ、肝心な質問の答えにたどり着くことができます。もし質問が長くなるようなら、さらに短くするには何を削ぎ落とそうかと考えてみてください。
真の成功者は失うものはない
まだまだ質問は続きます。
- 何を失うと思っていますか?
失うものがあると思うと、怖くて一歩が踏み出せません。チャレンジしようという気持ちがなくなり、安全に進んでいこうと当たり障りのない選択をしてしまいます。
しかし、真の成功者は失うものはない。失ったとしても本当に必要なものはすぐ戻ってくると知っています。仮に戻ってこなかったとしても、またイチやり直すだけです。
例えば、過去の失敗やお金のこと、男女関係や親との関係など、皆さんには相手に聞くのが怖い質問があるかもしれません。
しかし、そうだとしても、もしそれがそこに向き合わないと問題が解決しない内容であれば、勇気を持って質問してみてもいいです。
関係が変わるのを危惧するのではなく、質問する側は相手を信頼すべきで、信頼することで相手からも信頼されます。相手を恐れず失うものを気にせず質問をすべきです。
物事をどう捉えるか
- どんなベストなことが起きましたか?
何か物事が起きた時、それをどう捉えるかによって人生は変わります。うまくいかない人はなぜこんなことが起こったんだろうと考えがちです。
そもそも人は、無意識でいると欠けたところに目が行くようになっています。それは早めに危険を察知しないと命をつなぐことができないからです。
だからこそ、どんなにうまくいっている時でも小さな不満やこれじゃダメという部分が目につきます。
もしうまくいく人生を送りたいなら、目にするものを変えていく必要があります。その方法はかけてところではなく、すでにあるものにフォーカスするということです。
できていること、すでにあるものに目を向けるのは簡単ではありません。意識的に行い習慣化する必要があります。
気を抜くと、すぐに欠けているところに目がいく状態に戻ってしまうでしょう。だからこそ、無意識を意識化する質問が役立ちます。
コップの水は足りないか?
- あなたにできていることは何ですか?
人は他人の欠点が目についてしまいがちですが、欠点と思えることも欠点と思わず違う角度から見てみることで、長所に変換します。
常に長所を探す姿勢を持ちましょう。
自分にこの人のいいところはどこだろうと質問しながら、その人と接し実際にそのいいところを伝えてみるととても喜ばれます。
褒められることは承認されるということです。承認欲求が満たされると、心のグラスが満たされエネルギーが湧きます。
起こった出来事を素直に受け入れて、それを楽しみに変わることは誰にでもできることです。一見不幸な出来事も、喜びを倍増するためのアドバイスでしかありません。
今回紹介した、マツダミヒロさんの書籍「自分のやりたいことが見つかる5つの質問」についてまだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので、ぜひ読んでみてください!