日々の飲み物、意識して選んでいますか?
この記事では、田中越郎さんの書籍「なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?」を紹介します。
人は、飲み物を飲まずに生きられず、1日のうちに何かしらの飲み物を口にします。
多種多様な飲み物が存在している中で、それらの長所と短所をしっかりと理解している人は、どれくらいいるでしょうか?
本書では、シチュエーションに応じて、何を飲むのが最適なのか、パフォーマンスを上げる飲み物の飲み方を教えてくれます。
あなたの体質やその時の体調にあった飲み物を選び、有益な飲み方ができるようになるのおすすめの1冊です。
今回はかなり導入部分になりますが、さっそく中身を覗いてみましょう!
1. 三度の飯より飲み物が重要
まずは、飲み物すなわち水分が、私たちの体にとってどれだけ重要か、おさらいしてきましょう。
食事を一時的に摂らなくても生き延びることができる健康体の人間にとって、水分摂取の欠如はわずか2〜3日で、生命を脅かす状態に陥ることがあります。
この事実から、飲み物がいかに重要であるかが分かり、水分は生命維持の基本であり、その重要性は言うまでもありません。
また私たちの多くは、コーヒーやアルコール、ソフトドリンクなどを日常的に摂取していますが、これらの飲み物は時に習慣化や依存症などにより、摂取しないと不安になってりや落ち着かなくなったりします。
飲み物は、私たちの日常生活や精神状態に深く関与しているのです。
飲み物によるカロリー摂取とその影響
食事におけるカロリーに注意を払う人は多いものの、飲み物によるカロリー摂取はしばしば見過ごされがち。
カロリーの高い飲料は、体重増加や健康問題を引き起こす原因となり得ます。
人間の体重変動は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスに依存しているため、食べ物によるカロリーの管理のほかに、飲み物によるカロリー摂取も重要な要因となります。
2. 飲み物が人体に及ぼす影響
もう少し、飲み物の基本的な機能について、おさらいしていきます。
人間の体は約60%が水分で構成されており、この水分のバランスが体の機能を保つことにおいて非常に重要です。軽度の脱水は、細胞外液の減少によるもので、日常的に経験されることが多く、適切な水分補給で防ぐことができます。
しかし、熱中症のような重度の脱水状態になると、細胞内液も減少し、汗と一緒にナトリウムも減少するため、水と一緒にナトリウムも摂取する必要があります。
また、細胞内液が減少し、喉の乾きを感じるまでに時間がかかるため、喉が乾いた時点で既に脱水は進行している可能性があります。
そのため喉が渇く前に、意識して定期的に水分摂取をすることは、体内水分バランスを保つために重要です。
体調調整への影響
適切な飲み物の選択は、体調や精神状態の調整に役立ち、エネルギー供給源や筋肉機能のサポートにも有効です。
例えば、プロテインなどのタンパク質やブドウ糖を含む飲み物は、筋肉の増強やエネルギー補給に役立ちます。
また飲み物は、空腹感や満腹感を調節する効果もあります。
胃の状態や血糖値の変動は、食べ物だけでなく飲み物によってもすばやく行えるため、これをうまく調節することで体調管理が可能となります。
さらに、飲み物の中には人体に対して、様々な機能性を持ったものがあります。
例えば、カフェインなどの神経刺激作用を持つ成分を含む飲料は、気分を高揚させたり、眠気を払うなどの効果を持ちます。
これらの機能性飲料を適切に摂取することで、精神的な活力や集中力の向上が期待でき、日常生活や仕事の効率を高めることが可能となります。
3. 医学 × 栄養学的に正しい飲み物の選び方
飲み物の重要性についておさらいしたところで、ここからは具体的な飲み物の選び方を5つのシチュエーションで紹介していきます。
朝起きたときの飲み物の選び方
朝起きてすぐの水分補給は1日において、かなり重要です。
睡眠中は軽い脱水状態になりがちなので、起床直後に口をゆすいだ後に、水、ミネラルウォーター、お茶、コーヒーなど、好みに応じて水分を摂取することが推奨されます。
このとき、なるべく早く水分摂取することが重要で、種類はあまり問いません。
朝食を食べる場合、朝食メニューにタンパク質とサラダが含まれていれば、追加の飲み物で水分補給に重点を置くと良いでしょう。
朝食を食べない場合は、タンパク質や食物繊維を含む飲み物、例えば牛乳、ヨーグルト飲料、豆乳などが適しています。糖質の多い甘い飲み物は避けましょう。
最低200ml、できれば500ml摂取しましょう。
会社に行きたくないときの飲み物の選び方
朝、会社に行きたくないと感じるときは、まだ眠い状態から覚醒させるために、レモンの香りがする炭酸水やレモンスカッシュがおすすめです。
これらの飲み物は、ビタミンCを含み、気分を高揚させる効果があります。
一方で、コーラなどの炭酸飲料は、糖分が多く含まれており、添加物も多いため、医学的にはおすすめできません。特に子供の頃からの習慣化すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
食事時の飲み物の選び方
食事と共に摂る飲み物は味を引き立て、食事の塊を飲み込みやすくする目的があります。
ワインがその代表格。食事を楽しみながら、美味しくいただけます。
食事を飲み込みやすくする飲み物は、お茶、水、炭酸水、ノンアルコール飲料などが一般的ですよね。
日本では特に、お茶が食事時の飲み物として広く選ばれています。
お茶は同じ茶葉から、その処理方法によって異なります。
茶葉を摘み取った後、速やかに熱を加え、ほとんど酸化させずに作ったものが緑茶。逆に摘み取ってから熱を加えるまで、十分時間をおいてほぼ完全に酸化させたものが紅茶。その中間がウーロン茶です。
二日酔い時の飲み物の選び方
二日酔いの際は、脱水症状や低血糖などが主な原因です。
そのため水分補給は必須で、ブドウ糖を含む飲料が効果的です。また、肝臓のサポートには、しじみやタウリンを含む特定の栄養補助飲料がおすすめです。
喉、胃腸の疲れにはビタミンB群とビタミンCが含まれるビタミンドリンク、脳の疲れにはカフェインを含む飲み物が良いでしょう。
風邪を引いた時の飲み物の選び方
風邪を引いた際には、栄養とリラックス効果のある温かい飲み物がおすすめです。
一般的な選択肢としては白湯ですが、柑橘類や蜂蜜を加えることでさらに飲みやすくなります。
また、ドロドロした液体は体を温め、回復を促す効果があるため、葛湯もよいでしょう。
今回は5つのシチュエーションでの飲み物の選び方のみ簡単に紹介しましたが、田中越郎さんの書籍「なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?」には、さらに多くのシチュエーションについて、より詳しく書かれています。
もっと知りたい方は、ぜひ本書を手にとってみてください!