人生はあっという間。一生を後悔しないために、今できることは何ですか?
この記事では、五十川幸導(いそがわこうどう)さんの書籍「今を生きる練習」を紹介します。
禅僧である著者は、11歳で得度し学業を修める一方で、プロゴルファーを目指しプロテストを受けた過去もある異色の経歴の持ち主。長い修行と過去のアスリート経験を活かし、月例坐禅会を主催しており、一番多いときで100名近い参禅者が訪れる人気住職です。本書は、
- なんとなく毎日に充実感がない
- 進むべき道が見えない
- 自分らしく生きたい
- 後悔しない人生を歩みたい
という方におすすめで、人生に迷い悩むすべての人に、禅により「今を生きるのこと」を説いてくれます。自分の内側を見つめ直し、日々を大切に生き、充実しして過ごす方法を、一緒に学んでいきましょう!
1. 生きる意味を取り戻す
自分は今を生きていると、自信を持って言える人がどれだけいるでしょうか? もしかしたら9割、いや99%の人が今を生きることができていないと著者は言います。
例えば、忙しさに追われるまま1日を過ごし、寝る前に「今日もパッとしない、変わりない1日だったな…」とか、「今日1日、自分は何をしていのだろうか…」と不安になりながら眠りにつく。
そして、1年の終わりには、「今年もあっという間に過ぎてしまった。自分の人生これでいいのか」とモヤモヤした思いを抱えて、生きていないでしょうか。
そんな人は、到底今を生きているとは言えません。本書のタイトルにあるように、今を生きる練習をしないと、今しかないこの瞬間を生きることはできないでしょう。
時間に追われ、数字に追われ、誰かからの評価に追われる。忙しい毎日を送っているうちに、多くの人は自分の命には終わりがあることを忘れています。
既に過ぎてしまったことをくよくよと思い悩んだとしても、絶対に過去は変えられません。また、まだ起こっていないことを、クヨクヨと心配しても自分の力ではどうすることもできません。
私たちには今しかない
私たちがコントロール可能なのは、“今”しかないありません。今やるべきことに、全力を尽くすしかないのです。しかし、この不安定で不景気な現代、私たちの心は激しく動いたり、沈んだりしてしまいますよね。
著者は、禅を学べば、この波をできるだけ平らに、穏やかに生きていくことができると言います。過酷な現実を生きる上で 、精神的な支えは必ず必要であり、その支えの一つとして、禅の教えに耳を傾けてみてはどうでしょうか。
2. 定期的に自分が死ぬことを思い出す
ここからは、禅の教えに基づいて、今を生きることができていない私たちが取り組むべき“3つの練習”を紹介していきます。この練習に取り組むことによって、過去や未来にさまよっていたあなたの心を今に取り戻し、今に集中して生きることができるようになります。
練習1. 定期的に自分が死ぬことを思い出す
いきなり少し悲しい話になりますが、私たちはいずれ全員死にます。死ぬのが怖いと思っている人は、死から目を背けたくなりますが、死を見つめることによって、今が輝き始めます。自分が死ぬことを定期的に思い出すことによって、今を生きることができるのです。
住職である著者が、日々様々な人と接していて感じることは、人生はあっという間だということ。私たちの人生はバカみたいに短い。一瞬の人生の中で、少しでも充実した生きがいを見つけるためには、自分独自の生き方を学び、自分の内側を知ることが必要です。
自分という覚悟を知らずに、外の世界に何かいいことはないか、楽しいことはないか、自分をワクワクさせてくれるものはないかと探しても、悩み苦しんでしまいます。生き方や生きがいを見つけるための第一歩は、自分を知ることです。
私たちは、日々命を削って生きています。著者は、僧侶として日々葬式をしていると、人の命の重みを感じざるを得ないと言います。100歳の人生もあれば、40代でガンなどの病気や事故で亡くなる方もいます。お子さんの葬儀だってあります。
あなたが明日生きていられるという保証はどこにもありません。今目の前にいる人と会うのも、今日が最後かもしれません。また次も会える保証なんてどこにもないです。親とあと何年一緒にいられるのでしょうか。
スティーブ・ジョブズに学ぶ
また、やりたいことがあるのなら、自分の道を突き進むべきです。行動せずにためらっているほど、周りの目を気にして立ち止まっているほど、私たちに時間は残されていないです。
忙しい毎日に流されていると、どうしても自分が死ぬ終わりがあることを忘れてしまいがちです。まるで人生が永遠に続くかのように生きてしまい、今を生きることを忘れます。
そんな時は、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で行った、演説を思い出しましょう。
“もし今日が人生最後の日だとしたら、今からやろうとしていたことをするだろうか。”
違うという答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。この言葉は、まさに禅の思想そのもの。ジョブズは禅の思想を学んでいたので、このような言葉が自然と出てきたと思われます。
ジョブズのように、毎日生き方を見直していけば、いつか必ず“間違いのない道”を歩んでいけるでしょう。とにかく、自分の人生が今間違った方向に進んでいる、忙しさに流されて今を生きることを忘れていると感じるのならば、一旦立ち止まって落ち着いてみてください。
そして人生が最後の日だったら、自分は何をするのかを考えてみる。死を目の前にすると、人は必ず人生を振り返りますが、できれば元気なうちに気づいてほしいと著者は言います。
- 今は何をすべきか
- 今幸せを感じているのか
- 今の生き方に満足しているのか
改めて自分の心に、問いかけてください。今幸せを感じていない人も、焦る必要はありません。今この瞬間から前を向いて一歩を踏み出していきましょう。
3. 1つのことを貫く強さを持つ
練習2. 1つのことを貫く強さを持つ
やることが多くて忙しすぎる現代人は、ついつい気持ちが散漫になりがちです。気持ちがあちこちに行ったり、常に気持ちがブレてしまいます。そんな時は、思い切ってたった一つをやり遂げる意志の強さを持つことで、未来を切り開くことができます。
禅に「我が同一を以てこれを貫く」という言葉があります。これは、目の前のことを一つ一つ受け止め、精神誠意愛して全力で取り組もうといった意味です。
現在はスマホを開けば、すぐに様々な情報を入手することができるため、ついつい一つのことに集中することができず、注意力が散漫になりがちな環境です。
- 仕事をしようかとパソコンを開いたら、SNSにメッセージが来ていて、その返信をしようとしていたら、今度は好きなYouTuberが最新動画をアップした。
- 通知がピコンと届いたから、YouTubeを開いてみると、その中で登場 した料理が美味しそうで、お腹が減ってきたため、今夜は何を食べようかなとレシピ検索をする。
そんなことをしているうちに、もともとの仕事をするという目的が達成されないまま、1日が終わってしまう。「あれ?自分は最初何をしようとしていたんだっけ?」と、最初にしていたことを忘れてしまうことも多々あるでしょう。
余計な情報は全てシャットアウト
もし注意力が散漫になっていることに気づいたなら、呼吸を整え、自らに今は何をすべきかと問いかけましょう。そして、何かをすると決めたら、それに関係ない余計な情報は、全てシャットアウトすることが重要です。
通知がピコピコ来るたびにそれに、いちいち反応していたら、何か一つのことをすることなんてできません。どんな情報が来ても、仕事をするんだと強い覚悟を持って一つのことだけに挑むことが大切です。
また、一つのことに集中するのは、仕事に限った話ではありません。例えば、
- 人と話をするときは、スマホは置いて会話に集中する。
- 食事の時は、だらだらスマホをいじりながら食べるのではなく、しっかりと味わう。
こうしたことを意識しながら実行していけば、徐々に今を取り戻すことができます。一つのことに専念しなければ、一つの真実にたどり着くことはできないことを意識して、目の前のことを一つ一つこなしていきましょう。
その後のことは、後で考えればOKです。最初はなかなか難しいと感じるかもしれませんが、徐々に目の前のことに集中できるようになるので、コツコツと練習あるのみです。
4. この一息で今この瞬間を実感する
練習3. この一息で今この瞬間を実感する
みなさんの中には、今心がぐちゃぐちゃの状態で、何をすればいいのか全くわからない、忙しすぎて何もする余裕がない、自分の生き方を見直す余裕すらないという人がいませんか?
そんな方におすすめなのが、今を取り戻すために、座禅中と同じように、呼吸に意識を向けることです。焦ってばかりで今を見失っている人にこそ、呼吸に意識を向けてみてほしいです。
やり方としては、まず姿勢を正してください。お腹に手を当てて、息お腹からゆっくりふーっと息を吐きましょう。細く長く、吐き出してください。
呼吸を意識することは、この一息で生きていることを実感するために、非常に大切です。中には呼吸法なんてやっている場合じゃない、そんな余裕ないという人もいるでしょうが、そんな人にこそ、実践してみてほしいです。
人生は、自分の力でコントロールできないことが山のようにありますが、呼吸だけは自分自身でコントロールできます。深く呼吸することで気持ちも落ち着きますし、自分の感情をコントロールする感覚も得られるでしょう。
呼吸の意識を習慣に
たかが呼吸と思わず、ぜひ1日のどこかで心を落ち着かせ、腹式呼吸をする時間を設けてみてください。ゆっくりと呼吸を繰り返すうちに、自分のやるべきことが見え、余裕も出てきて、今にフォーカスできるようになるはずです。最初は短い時間でも構いません。とにかく10秒でも20秒でもいいので、呼吸を意識してほしいです。
最初は難しいかもしれませんが、練習していくうちにどんどん呼吸に集中できるようになります。少しずつ時間を伸ばし、1日3分、5分と呼吸を意識する時間を作っていきましょう。心が整い、メンタルも良好になり、今を生きる手助けになるはずです。
寝る前や起きた後にベッドの中で5分呼吸に集中するといった、自分なりのルーティーンを決めるのもよいと思います。メンタルが落ち込みがちになったら、心がぐちゃぐちゃになってきたら、とりあえず1分呼吸に集中すると決めておいても良いでしょう。
5. 私たちは逃れられない8つの苦しみ
思い通りにいく人生なんてありません。 多くの人は自分の人生が思い通りにいかないと、悩み苦しんでいます。
人生には、こんなはずじゃなかったと思うことが、山ほどあります。悩みのない、悔いのない人生を送りたいのに、問題は次から次へと降りかかってくる。人生をどうにかしたいと考えている人も多いでしょう。
しかし、私たちは“四苦八苦”という逃れることができない苦を背負って生きているので、生きづらさを抱えてしまうのも当然のこと。仏教では、生きていることそれ自体に、苦しみが伴うと教えられます。他にも、老いの苦しみ、病気の苦しみ、死にゆく苦しみの、いわゆる生老病死という四苦からは、誰も逃れることができません。
また、生老病死の4つの苦しみに加え、
- 求めるものが手に入らない苦しみ
- 恨みや憎しみを抱いてしまう苦しみ
- 愛する人と別れる苦しみ
- 心身や感情をコントロールできない苦しみ
があり、これらを合わせて八苦と言います。これらの苦しみを、みなさんも日常的に味わっているのではないでしょうか。
これらの苦しみをなくすことができれば、それは素晴らしいことだと思いますが、最新の科学や医学を駆使したとしても、避けることはできません。
今何かに悩んでいて、苦しい状況にいる人もいると思いますが、生きている限りそれは逃れられないことだから、まず人生は思い通りにならないという事実を受け止め、あらゆる現象に一喜一憂することなく、安定した心を保つことが大切です。
6. 過去と未来は、幻想に過ぎない
では、安定した心を保つにはどうすれば良いのか。方法としてやはり、呼吸を意識して過ごすこと。そして、偏見や固定観念にとらわれず、ありのままに物事を見る目を持つことです。
あるいは、正しい言葉を使うことを嘘や悪口を避け 、相手の気持ちを考慮し、他人に喜ばれるような言葉を心がける。
- 正しい行いをすること
- 規則正しい生活を心がけること
- 正しい努力を続けること
こうした誰でも今日からできることを、しっかり行うことで、安定した心が手に入ります。何か一つでも意識して生活に取り入れることができれば、心の安定に近づくことができるでしょう。
また、過去と未来は、自分の心が生み出した幻想に過ぎないことを認識し、今ここに生きることに集中することも、心の安定を保つためにはとても重要なことです。多くの人は、過去や未来に囚われすぎです。
あの時もっとこうしていれば、明日のプレゼンで失敗したらどうしよう、老後・死期はどうしようなど、過去を振り返っては後悔し、未来を想っては不安に感じ、毎日を過ごす。こんな状態では、心の安定を保てるはずがないです。
妄想することなかれ
禅には、「妄想することなかれ」という教えがあります。禅における妄想とは、自分の考えや思い込みに囚われてしまっている状態のこと。たとえ初めは小さな思い込みであっても、放っておくとウイルスのようにどんどん広がり、いつしか巨大になり、取り返しのつかないことになります。まだ起きていないことや、現実になっていないことをあれこれと勝手に心配し、自分自身で不安を大きくして、勝手に悩んでいることはありませんか?
自分が考える心配事は、自分自身で作り出しているもので、意外と思い込みの妄想である可能性も高いです。そもそも、私たちの脳はネガティブに考えるように設計されています。妄想し始めると、どうしたってネガティブな妄想ばかりが広がってしまうのです。そんなネガティブな妄想に囚われないためにも、私たちは過去でも未来でもなく、今を生きることが大切です。
過去の後悔や、未来の不安、思い込みにエネルギーを使うのではなく、今できることに全力を注ぎましょう。私たちが持っているエネルギーの量は限られています。過去の後悔や、未来の不安にエネルギーを使っていたら、現在に使うエネルギーが少なくなります。エネルギーを分散させないで、今だけに集中する。
世の中には、自分の力ではどうにもできないことが、たくさんあります。どうにもならないことを、あれこれ考えるのではなく、自分が今できることを淡々とこなす。そうすれば、いずれ問題は解決しており、答えにたどり着くはずです。
7. 他人と比べることは不幸の始まり
今を生きることに加え、もう一つ心の安定を保つために、ぜひ持ってほしい考えが、他人と比べることは不幸の始まりです。他人と比べるのは、100%あなたにとって損でしかない行為です。
私たちは社会的な生き物なので、他人とどうしても比べてしまう傾向にあります。しかし、他人と比較して落ち込んでも、何の意味もありませんし、どうしようもありません。他人と比較するのではなく、自分らしく生きるための練習が、私たちには必要だと言えるでしょう。
本当の自分に目を向ける
特に現在は、こちらが知る気がなくても、SNSでは勝手に向こうから情報が入ってきます。自分の状況と比べてしまいなんで自分はこんなにダメなんだ、自分は全然華やかな人生を送っていない、幸せじゃないと、勝手に一人で落ち込んでしまう。こんな考え方にとらわれて、自分自身を見失ってしまいがちです。
自分の内側、本当の自分に目を向けることが、今こそ大切だと言えます。周りの人を気にしたところで 、他人があなたの人生を歩むわけではありません。あなたの未来を決められるのは、あなたしかいないのです。
また、SNSや ネットで流れてくる華やかな生活や成功者の姿は、人生で最も輝いている部分を切り取って投稿したもの。それは現実のリアルの姿ではありません。
最も都合のよい瞬間だけを、都合よく切り取ったものに過ぎません。SNSで成功者の姿を演じながらも、現実は毎日苦しみもがいているとか、支払いに追われているといったケースも多々あるでしょう。
華やかなパーティーに参加しているようでも、周りの人との見栄競争に巻き込まれてしまい、苦しんでいる人だってたくさんいます。他人と比較して、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう人は、思い切ってSNSで他人の生活を眺めることをやめてみましょう。
自分の趣味に没頭したり、今に集中する練習をすることで、もっと自分らしく、幸せに生きていくことができます。
他人からの評価で、自分の価値は決まらない
また、他人からの評価で、自分の価値は決まらないことを覚えておくことも超重要です。現代社会では、いつも誰かが何かの評価をしている時代。
お寺ですら、Googleの口コミで評価される時代です。学生時代から常に成績を私たちは評価されますし、仕事を始めたても、売り上げとか営業成績によって評価されます。
このような環境に生きていると、どうしても他人の評価で、自分の価値を決めてしまうという人が多いですが、自分の価値を決めるのは他ならぬ自分自身。自分を褒めて、認めてあげないと、自分が救われません。常に自分を認める癖をつけると、心穏やかに生きることができます。
そうは言っても、自分にはいいところなんて何一つもない、自分を認めてあげられないと思っている人もいるかもしれません。しかし、それはまだ単にあなたが自分の良さに気づいていないだけで、どんな人にだっていいところや長所はあります。
どうしても、自分で気づけないのであれば、周りの人に自分の長所を聞いてみましょう。あなたにはこんなところが優れている、こんな行動によって救われたといった言葉をもらえたら、その長所を伸ばすような行動を取る。
そして、自分を褒めて認めてあげる習慣を持つことを意識しましょう。自分の価値を決めるのは、他ならぬ自分自身であることを忘れないでください。
8. 生きがいのない人は、あれを生きがいにしなさい
生きがいを持つことが、人生において極めて重要であることが、研究などによって明らかになってきています。例えば、生きがいを持っている人は、いつまでも老けずに若々しくいられる、生きがいを持っている人は、実際に脳が老化しにくいなどということが分かっています。
また、生きがいを持っていると、若々しくいられるだけでなく、死亡率が下がることまで分かっています。
健康的に長生きするためにも、生きがいは持った方が良いと言えます。本気で大好きな趣味、熱中できる仕事、自分の人生を導いてくれる目標に夢中になるのも良いでしょう。
生きがいがないのなら
一方で、生きがいを見つけるのは、そんなに簡単ではないですよね。もし、生きる意味がわからない、将来やりたいことが何もないなら、人のためになることを率先してやってみましょう。そこから、生きがいが見つかるかもしれません。
世の中で人気のヒット商品を見て見ても、その多くが人々の課題を解決する商品やサービスです。例えばGoogleは、情報があふれている現代だからこそ、検索するという行為が、人々に重宝されてあれほどの大企業に発展しました。
iPhoneは、初心者でも感覚的に操作しやすく、面倒くさい人々の悩みを解決したからこそ、多くの人に使われるようになりました。
同じように、自分の持っているスキルでどんな人を助けてあげられるのか。自分の持っている経験や知識を、誰かのために役立てることはできないかと考えてみましょう。
誰かの困りごとを解決して、相手からありがとうと言われると、心の底からやって良かったと嬉しくなり、心は温かく、幸福感を得られます。
また、感謝されることによって、私たちは幸せになれるだけでなく、健康的にもなれることが分かっています。生きがいなんてないという人は、誰かのために生きることを、生きがいにしてみてはいかがでしょうか。
見返りを求める心を手放す
そして、誰かの役に立とうとする時は、見返りを求める心を手放すことが重要です。それができれば、心はグッと楽になります。
期待する見返りが得られなかった場合、自分を苦しめ、その苦しさから相手を責めてしまうことにもなりかねません。また、見返りを求める気持ちは、相手にもすぐに見透かされてしまいます。
してあげたことはすぐに忘れて、もらったことはずっと覚えておく。
なかなか見返りを期待する気持ちをゼロにすることはできないでしょうが、見返りを求めないあなたらしい行動は、必ず誰かが見ています。すぐにではなくても、いつか巡り巡って、忘れたころに大きく返ってくるでしょう。
今回紹介した、五十川幸導(いそがわこうどう)さんの「今を生きる練習」についてより詳しく知りたい方は、ぜひ手にとってみてください!