個性心理学をビジネスや実生活の中に取り入れて、多様な個性の持ち主たちが共存共存できる新たな世界へ一歩踏み出してみてください。
この記事では、弦本將裕さん、辻盛英一さんの書籍「仕事は個性で決まる:相手の個性に合わせて仕事をすれば、全てうまくいく」を紹介します。
本書は、
- 人間関係の悩みを解決したい
- どこでも活用できる方法を知りたい
という方におすすめです。
個性心理学という言葉を聞いたことがありますか?
個性心理学とは、1000年以上の歴史と1億人以上のデータを分析してきた世界最大の統計学と言われる四柱推命をベースに、世界で初めて、人間の個性を12の動物キャラクターに置き換え、生年月日を調べるだけで、誰でも使えて楽しめる形にしたもの。
生年月日だけで個性がわかると聞くと、疑う人も多いかもしれませんが、実際にこれを取り入れることで人間関係が良くなり、業績も伸びると著者たちは主張します。
嘘か真か、さっそく中身をみていきましょう!
1. 個性心理学のビジネスへの応用
ビジネスは、人と人とのつながりで成り立っています。
個性は、人間関係の理解に不可欠。
著者は、個性や癖を理解せずにビジネスを行うことは、ほぼ罪に等しいと強調しています。営業や人事採用など、ビジネスのあらゆる面で個性を理解することは、成功への鍵です。
たとえば、営業では、顧客の個性を理解することが成果に直結しますよね。個性心理学を用いて個性を分類し、理解することで、顧客に合ったアプローチが可能になります。
売れない原因が、相手の個性や営業方法の不一致にあることが多いため、これを理解することは非常に重要です。
動物キャラクターによる個性分類
個性心理学では、12の動物キャラクターを用いて個性を分類することにより、相手の性格や嗜好を把握しやすくなります。
どの動物に当てはまるかは、ネットで調べればすぐに分かります。
本書では、これらのキャラクターを詳しく紹介し、それぞれの特徴を理解することで、ビジネス上のコミュニケーションが効果的になることを説明しています。
個性はさらに、人間関係を重視するムーン(MOON)グループ、現実主義者のアース(EARTH)グループ、自分の感性を大事にするサン(SUN)グループの3つに分類されます。
この分類を理解することで、営業や人事採用など、ビジネスのさまざまな場面で効果的に活用できます。
例えば、感性に訴えかけるアプローチが有効なグループに営業するには、詳細な説明よりも、感覚的なアピールが効果的です。
相手の生年月日が不明でも、直感を用いて個性の3分類を見分け、それに合わせた対応をすることが推奨されています。この方法により、具体的な対処法を見つけやすくなり、ビジネスの効率が大幅に向上します。
2. 占いとビジネスの意外な関係
世界中の成功企業、特にアメリカの大企業では、占いがビジネス戦略の一環として活用されています。この事実は、日本では信じがたいかもしれませんが、実際に多くのトップ経営者が占いを経営に取り入れています。
例えば、パナソニックの創業者、松下幸之助氏も占いを重視していたとされています。
占いは古代から権力者にとって重要なツールでした。戦争の日取りを決める際にも、占いが用いられていたほどです。
昔は、王様の生年月日は他国に知られないようにする重要な情報でした。これは、王様の運命や弱点を敵に利用されるリスクがあったためです。
動物占いと統計学の関連
現代では、個性心理学が「動物占い」として知られていますが、その基盤は統計学にあります。
1億人以上のデータを分析した四柱推命の統計学が基礎となっており、これは占いというより「バースデーサイエンス」と呼ぶべき科学的なアプローチになります。
統計学はビジネスにおいて欠かせない要素です。個性心理学は、この統計学を活用するテクニックとして位置づけられます。
3. ビジネスでもスポーツでも、個性心理学
個性心理学、またはバースデーサイエンスとして知られるこの学問は、生まれた時の太陽と月、地球の位置関係を重視しています。
人間は自然だけでなく、宇宙のリズムによっても影響を受けています。太陽と月の周期に基づいた統計学が、個性心理学の科学的根拠となっています。
個性心理学では、生まれた年月日に基づいて人々をグループ化し、その人生を徹底的に分析する中国の易学を基礎としています。そこに占星術などの様々な占いや心理学を統合し、現代風にアレンジされています。
この膨大な統計に基づき、人の性格や傾向を12の動物キャラクターで表現し、分かりやすくしているのです。
ビジネスへの応用
上記のような理由から、個性心理学は、ビジネスの現場で即座に活用できるツールと言えます。
著者自身が生命保険の営業でこの心理学を取り入れ、10年以上トップの成績を収め続けた経験があります。
また、この心理学を導入した多くの企業では、人間関係が改善し、売り上げが伸びていると報告されています。
スポーツ界での成功事例
2021年の東京オリンピックやプロ野球の世界でも、個性心理学は大きな成果を上げています。特に、金メダルを獲得したチームや日本一になった野球チームでの採用例があります。
著者が監督を務めた大学野球部では、チーム作りや選手起用に個性心理学を活用し、24年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
人の個性を理解し、相性や運気の流れを把握することで、ビジネスやスポーツの世界で一歩先を行く結果を出すことが可能です。
個性心理学は、人間関係やパフォーマンス向上のための強力なツールとして機能しています。
4. ムーン:いい人チームの特徴
ムーングループ、通称「いい人チーム」には、子鹿、黒ひょう、たぬき、羊といったキャラクターが含まれます。
彼らの特徴は、無駄が多いことです。具体的には、時間、話、お金の無駄が挙げられます。
しかし、ムーンの人々が無駄を完全に排除することは現実的ではなく、むしろ自己認識の重要性が強調されます。
ムーンの人間関係への影響
ムーンの人々は、他人に対して柔軟に対応し、自分の意見を持たずに相手に合わせる傾向があります。
例えば、レストランでメニューを選ぶ際、他人の選択に合わせることが多いです。これは、アースやサンのグループには考えられない行動です。
しかし、ビジネスの世界では、ムーンの人々は前置きを省き、結論から話すことが求められます。彼らは話が長くなりがちで、これが取引先や部下からの信頼を損ねる原因になることがあります。
一方で、ムーンは人望が厚く、良い人間関係を築くのが得意です。
ムーンのリーダーシップ
ムーンの人々は、アースやサンのグループにも配慮を示すことで、真のリーダーとなることができます。彼らは他人に強い影響力を持ち、その柔軟性と適応性はチーム内での調和を促進します。
ムーンの人々にとって重要なのは、自分の特性を理解し、それをビジネスや人間関係に生かすことです。
無駄を減らし、効率的なコミュニケーションを心がけることで、彼らの持つ潜在能力を最大限に引き出すことが可能です。
5. アース:しっかり者チームの特徴
アースグループには、狼、サル、トラ、コアラといったキャラクターが含まれます。彼らは現実的で、物事を実際的な視点で捉える傾向があります。
アースの人々は無駄を嫌い、効率性を重視します。彼らのコミュニケーションには、数字や具体的な情報が頻繁に登場します。
アースの効率性と計画性
アースの人々は、無駄を嫌い、常に効率的な方法を模索します。
例えば、無人の部屋の電気がついていることや、誰も見ていないテレビがついていることに耐えられないのが特徴です。
彼らは計画的に物事を進めることを好み、計画性のない人々や自分のペースを乱されることを好みません。
アースの人々は、他人との競争に興味を持ちますが、動物キャラクターによってそのアプローチは異なります。
例えば、猿は短期決戦型で、コアラは長期戦を好みます。狼は個性を重視し、トラはバランス感覚に優れています。
アースのビジネスでの振る舞い
ビジネスの場では、アースの人々は自己中心的な傾向があり、自分の満足や喜びを優先させることがあります。
しかし、彼らは計画性と効率性を重視するため、プロジェクトの管理やリソースの最適化において重要な役割を果たします。
アースの人々にとって重要なのは、自分の特性を理解し、それをビジネスや人間関係に生かすことです。
彼らは自己中心的な傾向を抑え、他人との協調性を高めることで、より効果的なチームプレイヤーとなることができます。
6. サン:天才チームの特徴
サンの天才チームには、チーター、ライオン、ゾウ、ペガサスなどが含まれます。彼らは、自分自身を完全に理解できないという特徴があります。
彼らは状況によって大きく変化する性質を持ち、例えばペガサスは落ち込むと羽を失い、ロバのようになることがあります。
感情の波とその影響
サンのグループは、感情の波が激しく、晴れの日もあれば雨の日もあるという特性を持っています。
彼らは常に中心にいたいという願望を持ち、脇役では満足できません。褒められることで伸びるタイプであり、批判には敏感です。
このグループの人々は、外国人のように接することでコミュニケーションがスムーズになるとされています。
彼らはムードメーカーとしての役割を果たし、イベントやお祭りなどでは欠かせない存在です。しかし、気分のムラがあるため、常に快晴の状態を期待するのは現実的ではありません。
サンのビジネスでの活用
ビジネスの場では、3のグループの人々は自由にのびのびと働くことで最大の成果を発揮します。
逆に、細かい指示や目標数値、時間管理に縛られると、彼らの実力は半減してしまいます。彼らの繊細な内面を理解し、適切なサポートを提供することが重要です。
サンチームのメンバーは、内面が繊細で壊れやすいため、理解と配慮が必要。彼らの心を開くためには、自由な環境を提供し、彼らのアイデアや感性を尊重することが大切です。
ビジネスにおいては、彼らの創造性と感性を活かすことで、新しいアイデアや解決策を生み出すことができます。
今回紹介した、弦本將裕さん、辻盛英一さんの書籍「仕事は個性で決まる:相手の個性に合わせて仕事をすれば、全てうまくいく」についてまだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですので、ぜひ読んでみてください!